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【時の言葉】外出を控え、資源消費を減らそう(2022.6.20))

生態系関連

2022年8月

2022年9月5日:HIV感染の在日中国人仲間が日本で道連れ感染を企図/(Record China) 「日本在住の中国人がHIVをばらまき、日本人を道連れにしようとしている」との3日付の日本の「現代ビジネス」の報道が中国のSNSでも紹介され、反響を呼んでいる。中国版ツイッター・微博(ウェイボー)のあるブロガーが紹介した記事では、東京池袋の風俗店を訪れた中国人客らは日本人を道連れにしようとするHIV感染者だったと報道。当該中国人に接触して問い詰めると、「自分はバイセクシャルでHIVに感染している」「絶望したけど性欲は抑えられなかった」などと語ったという。また、仲間の一人は「大学院を卒業したら中国に帰らないといけないから今のうちにとことん遊んでおこう。どうせなら風俗でばらまいて、たくさんの日本人を道連れにしてやろうぜ」と話したそうだ。中国人らからHIVに感染させられたという風俗店勤務の被害女性2人はその後延べ1000人以上に接客しており、HIVがどこまで広がったかは不明。中国国内では、これが間違った愛国教育のせいなのか議論が起こったという。中国人に恥ずかしいレッテルが貼られることを恐れるという声もあった。 中国人の卑しさや集団犯罪性が表れたと言えよう。愛国教育もその集団犯罪性を加速している。もしノムの提唱する「公的性欲処理施設」が実現していれば、こうした性犯罪は激減し、感染症蔓延も防げるだろう(8.3「未来世界の性欲処理施設」)。


2022年8月31日:中国では犬だけでなくペットの猫まで食肉としている?/(AFP時事) 中国東部で、食肉処理場に運ばれる予定だった猫約150匹が警察に保護された。国際動物愛護団体が30日、発表した。ヒューメイン・ソサエティ・インターナショナル(HSI)によると、山東省済南市警察が、さびたケージに押し込まれている多数の猫を発見した。地元の動物愛護活動家は、犯罪組織がかごの中にスズメを入れておき、猫が中に入ると遠隔操作で扉を閉めるという手法で捕獲していたと話している。HSIは、今回救出された猫の大半がペットとして飼われていたとみている。現場ではまた、生きたスズメ31羽も見つかったが、スズメは中国では保護対象となっている。中国には動物虐待防止法はないものの、事件への関与者は、スズメの捕獲のほか、窃盗や動物感染症防止法違反などで処罰される可能性がある。HSIによると、中国では年間約1000万匹の犬と約400万匹の猫が消費されている。犬猫の肉は中国の一部の地域で珍味と見なされ、ペット窃盗が組織的に行われるほど、その食肉取引は高い利益が見込めるものとなっている。ただしペットを飼う人が増えるにつれ、犬猫食は減少傾向にある。 ノムは野性のイヌ・ネコの食用としての用途に反対はしていない。人間側の価値観で食物を差別的に観ることには反対である。クジラ・イルカに対しても同様の考え方を取る。これは各国の食文化に関することである。(20.6.13「世界食糧危機は起こるか? その時日本は?」・20.11.13「動物との共助」・21.12.23「適者生存の原理・弱肉強食の原理」)


2022年8月31日:英国で生活費高騰によりペットの遺棄急増/(AFP時事) 英動物愛護団体は30日、今年1~7月のペットの遺棄件数が前年同期比で24%増加したと発表した。物価の高騰に加え、新型コロナウイルス流行下でペットを飼う人が一時的に急増していたことが原因だと指摘し、警鐘を鳴らしている。王立動物虐待防止協会(RSPCA)によると、今年1~7月のペットの遺棄件数は2万2908件で、前年同期の1万8375件と比較して大幅に増加した。同協会は、コロナ感染拡大の影響に加え、危機的な物価高が飼い主の家計を圧迫し、飼育放棄の急増につながっているとみている。英国ではインフレ率が2桁に上り、過去40年で最も高い水準となっている。RSPCAの調査では、飼い主の約5分の1が、ペットのえさをどう工面するかで悩んでいるという。また、猫の保護団体「キャッツ・プロテクション」も、今年7月に里親センターへの入所を待つ猫の数が前年同月比で46%増と記録的な水準に上ったことを受け、緊急の嘆願に乗り出している。コロナ規制が解除された2021年のペット遺棄件数は17%増の3万8087件に上り、特に犬が1万4462匹、猫が1万51匹と最大の影響を受けた。犬猫以外は3363件で、うち魚が1455匹、ヘビが685匹だった。 遺棄が増えたのは当然の結果であり、問題にするほど急増しているわけではない。それよりも生活苦以前に3万件もの遺棄があることの方が問題だろう。餌は人間の食後の余りを有効活用すべきだろう。


2022年8月31日:米国のヴィーガン夫婦が子どもを栄養失調で死なし、母親に終身刑/(WEB女性自身) 古い報道であるが、米フロリダ州フォートマイヤーズで、生後18ヵ月の我が子を栄養失調で死に至らしめたとして、母親のシェイラ・オリアリー被告(38)に6月に終身刑が言い渡された。NBCなど米国の複数のメディアが報じている。事件は2019年9月に起きた。シェイラ被告と夫のライアン被告は厳格な菜食主義者。肉や魚を食べない“ベジタリアン”と違い、卵や乳製品さえも口にしない“ヴィーガン(完全菜食主義者)”だった。2人の間に生まれた息子エズラくんは、離乳食期になっても母乳しか与えられず、2019年9月に脱水と栄養失調のために生後18ヵ月でその短い生涯を閉じたという。亡くなった当時、エズラくんの体重は8キロ弱しかなかった。これは一般的な生後7カ月の赤ちゃんの体重と変わらない。死因は「脱水症を含む栄養失調の合併症」で、肝機能が低下し、四肢は浮腫んで腫れ上がっていたという。母親の911通報で駆けつけた救急隊員は、「エズラくんの3歳と5歳のきょうだいも極度の栄養失調状態にある」と報告していたと同サイトは伝えている。体は年齢に見合わないほど小さく、顔は青ざめていて黄疸も出ていたという。オリアリー夫妻が食べるのは生の果物と野菜のみで、その食生活を子どもたちにも強いていたことが裁判を通して判明している。シェイラ被告は第一級殺人・加重児童虐待・加重過失致死・児童虐待・2件の育児放棄で起訴され、2022年6月に有罪判決を受けた。シェイラ被告の量刑は終身刑で、彼女は今後死ぬまで刑務所に収監されることになる。同じ罪状で起訴されている夫のライアン被告は、判決を待っている状況だという。 極端な事例であろうが、そもそもこれは流行であってまともな考え方ではない。(20.11.18「ベジタリアン・ビーガンの考えは偏狭である」)


2022年8月30日:パキスタンの国土の3分の1が水没/(時事通信) パキスタン全土でモンスーン期の豪雨による洪水被害が深刻化している。レフマン気候変動相は「国土の3分の1が水没した」と述べた。6月以降の豪雨による死者は30日までに1100人を超え、全人口の約15%に当たる3300万人以上が被災した。レフマンは29日、「(国土に)大きな海ができた。排水するための乾いた場所がない」と語った。パキスタンの国土面積は約79万6000平方キロで、被災面積は日本の本州の面積(約22万8000平方キロ)を上回っているもようで、被災者の救助や生活支援も難航している。ロイター通信によると、イクバル計画開発改革相は現時点での被害総額を100億ドル(約1兆3900億円)以上と推定。「100万軒近い住宅が被災した」と述べ、復興には5年かかるという見通しを示した。 


2022年8月29日:ガラパゴス諸島でゾウガメ4匹殺され、捜査/(AFP時事) 南米エクアドルの検察は29日、ガラパゴス諸島の国立公園で、ゾウガメ4匹が捕獲され殺されたとして、捜査を開始したと発表した。狩りが行われたのは本土沿岸から1000キロの太平洋上にあるイサベラ島だと説明した。同島は面積約4500平方キロで、ガラパゴス諸島最大の島。エクアドルでは、野生動物を殺した場合、最高3年の禁錮刑が科される可能性がある。


2022年8月29日:ブラジルの文明と隔絶していた部族の最後の一人が死亡/(共同通信) ブラジル北部ロンドニア州アマゾン地域のタナル集落で、「穴の先住民」として知られる部族の最後の生存者だった男性が29日までに自宅の小屋でハンモック上で死亡しているのが見つかった。自然死と見られる。男性は文明と隔絶して生活していた。1990年代まで6人ほどの集団で暮らしていたが、材木業者らの襲撃に遭い仲間は殺害されていた。


2022年8月26日:ネゲブ砂漠で古代の豪邸発見・地下に貯水槽も/(AFP時事) イスラエル南部ネゲブ砂漠で23日、1200年前の大邸宅の遺跡が見つかった。同国の考古学者チームが発表した。周辺では6月に同時代のものとみられるモスクの遺跡が発見されたばかり。どちらも地域一帯の考古学的知見を広げる発見だ。イスラエル考古学庁(IAA)が「地方の豪邸」と称する邸宅跡は、遊牧民ベドウィンの街ラハトで見つかった。ネゲブ砂漠南部でこうした邸宅跡が出土するのは初めて。中庭を囲むようにアーチ型天井の部屋が配され、廊下には大理石が敷かれていた。壁にはフレスコ画が飾られ、地下の部屋からはオイルランプや貯水槽が発見された。発掘調査を主導している考古学者は「豪華な大邸宅と見事な地下室は、所有者の財力を示す証拠だ」と説明する。考古学チームのノア・D・ミハエルは「居住者は地元の支配者だったと思われる」と説明し、このような邸宅は「ネゲブ砂漠では今日まで全く知られていなかった」と付け加えた。


2022年8月24日:ゲーム中毒の12歳少年が父親の治療費をゲームに課金/(WEB女性自身) 中国で、末期がんの父親のために親戚が寄付してくれた治療費を、12歳の息子がモバイルゲームに課金して使い込んだ事件があった。四川省に住む黄は7月、重い脳腫瘍の治療のため入院していた。ある日、見舞いに訪れた12歳の息子が、父親の携帯電話を使って父親の口座にあった3800元(約75000円)を、モバイルゲームに課金してしまったという。このお金は、治療のために親戚が寄付してくれたものだった。黄の死後、彼の兄弟は病院へ支払いをしようとした際に使い込まれていることに気づいたそうだ。少年の叔父は、ゲーム運営会社のシャオミに事情を説明し返金を求めたが、当初は取り合ってもらえなかったという。その後、この騒動を取材していたジャーナリストがシャオミに調査を求めた。その結果、少年が課金した全額が返金されることになり、叔父は少年の教育費に充てるとの意向を示している。黄は10年前に事故で妻に先立たれて以降、建設業に従事し、2人の息子を育ててきた。黄が亡くなり、今回騒動を起こした少年とその3歳上の兄は孤児院に預けられたと地元紙は伝えている。


2022年8月24日:メキシコで人里に出没した子熊を捕獲・虐待死と環境保護連邦検察庁が訴追方針を示す/(AFP時事) メキシコで、水を求めて人里近くに出没したとみられるクロクマの子どもが虐待を受けて殺される事件があり、国民から怒りの声が上がっている。野生動物保護活動家のアルトゥーロ・イスラスが虐待現場を捉えた写真を公開したことで発覚。写真には、北部コアウイラ州カスターニョスの住民が子グマをロープで引きずる場面が写っている。 たった1枚の写真により、現場の状況も分からずにネット炎上するというのは、国民が愚民であることの証拠だろう。だが国の検察も動いたとすれば、これは国家ぐるみの炎上だと言える。人間と野獣の共生の問題は簡単な話ではない。AFPも国民感情に沿った報道をしている。


2022年8月23日:モロッコの外交官3人がコロンビアで女2人に騙されスマホ・端末を盗まれる/(時事通信) 南米コロンビアの首都ボゴタで23日までに、モロッコの外交官3人がマッチングアプリで出会った女2人を自宅に招いて薬物を盛られ、スマートフォン2台とタブレット端末などを盗まれる事件があった。被害に遭った外交官は本国に召還され、処分を待っているが、モロッコ外務省は激怒しており、解任などの厳しい処置が見込まれている。 某国スパイによる色仕掛けの典型であり、外交官としては恥ずかしい失態であった。男は女の誘惑には弱いのである。


2022年8月23日:コロンビアがコカイン合法化検討/(時事通信) 米紙ワシントン・ポストは23日までに、南米コロンビアの左派ペトロ政権が麻薬カルテルの資金源を絶ち、流通を制御するためコカインの合法化を検討していると伝えた。コロンビアは世界最大のコカイン生産国。左派初の大統領に今月就任したばかりのペトロは「(力で抑え込む米国主導の)麻薬戦争は失敗に終わった」と断じ、発想転換を訴えている。同紙によると、ペトロ政権の麻薬担当高官は「もし公共の市場のようにコカインを扱えば高い利潤はうせ、麻薬密売も消滅する」と指摘。流通を政府の管理下に置く構想を明かした。米国の一部の州やウルグアイなどでは、同じ理由で嗜好目的のマリフアナを合法化している。 


2022年8月22日:ブラジルに初代皇帝の「心臓」が一時帰還/(AFP時事) ブラジルのポルトガルからの独立を宣言した初代皇帝ペドロ1世の心臓が22日、独立200年に合わせ一時帰還した。ペドロ1世の心臓は死後に体から取り出され、ポルトガル・ポルトの教会に安置された。心臓以外の遺体はブラジル・サンパウロの独立記念碑内部に埋葬されている。ポルト市はこのほど、9月7日のブラジル独立200年記念行事のため、ペドロ1世の心臓をブラジルに貸し出すことに合意した。ガラス瓶に入った心臓は重量9キロの金色のつぼに納められており、通常は5重の鍵で守られている。ブラジルに貸し出される間、ポルト市の警察官が警護に当たる。ブラジルに到着した心臓は、国賓のような歓迎を受けた。外務省の儀典部門の責任者は、心臓は「ペドロ1世が生きているかのように、訪問中の外国首脳のように」扱われると話した。ペドロ1世はポルトガル王室の皇太子で、ナポレオン率いるフランス軍の侵攻から逃れ、9歳の時にブラジルに渡った。ポルトガルではペドロ4世とも呼ばれる。1822年9月7日にブラジルの独立を宣言し、初代皇帝となった。1831年に生前退位し、ポルトガルに帰国。1834年に結核で亡くなると、生前の希望通り心臓が取り出されポルトに安置された。ペドロ1世の心臓のブラジル「訪問」中のスケジュールは詰まっている。ジャイル・ボルソナロ大統領は23日、心臓のために軍による式典を執り行う。その後、心臓は外務省庁舎で17日間にわたり一般公開される。10月の大統領選で再選を目指すボルソナロ大統領は、心臓を利用してナショナリズムをあおっていると非難されている。ボルソナロは、独立記念日に自身の支持者らによるデモ行進と軍事パレードも計画している。心臓のパレードは、軍事独裁政権(1964~85年)が1972年にペドロ1世の心臓以外の遺体を、ポルトガルからブラジルに再埋葬した当時を思い起こさせるという声も上がっている。ボルソナロは、軍事独裁政権を尊敬していることを公言している。ペドロ1世やブラジル独立に関する著書がある歴史家のリリア・シュワルツは「心臓を国賓のように歓迎するなどボルソナロの茶番だ」と述べた。 人間の遺骨・遺体・副葬品などがその人物を象徴するものとして愛国運動や宗教運動の中で使われることがある。未来世界では個人の記憶は頭髪という形でDNA記録が残される他は全てデジタルなものとなるだろう。遺骨・遺体はあってはならない。


2022年8月22日:アフリカ3ヵ国で40年ぶりの深刻な旱魃/(AFP時事) 世界食糧計画(WFP)は19日、深刻な干ばつに見舞われている「アフリカの角」と呼ばれるアフリカ大陸北東部地域で、飢餓に直面している人が一段と増加しており、2200万人に上る勢いであることを明らかにした。複数の援助団体によれば、ケニア・ソマリア・エチオピアは長年の水不足により40年ぶりの深刻な旱魃に直面。4期連続で雨期の降水量が不足する異常気象の影響で家畜が大量死し、農作物も枯死。住民110万人が食料と水を求めて故郷を離れざるを得なくなっている。WFPは今年初め、ケニア、ソマリア、エチオピアで1300万人が飢餓に直面しているとして寄付を呼び掛けたが、ロシアのウクライナ侵攻などの影響で注目が集まらず、資金調達は難航。ウクライナ危機で世界の食料・燃料価格が高騰し、援助物資の輸送コストも上昇している。


2022年8月22日:シンガポールで同性愛行為を非犯罪化/(AFP時事) シンガポールのリー・シェンロン首相は21日、英植民地時代に導入された、男性同士の同性愛行為を犯罪とみなす刑法の条項を撤廃すると発表した。ただし、結婚は男女間のみ認める方針を堅持するとしている。


2022年8月20日:南アフリカのズールー族で継承者巡り内紛/(AFP時事) 南アフリカで20日、国内最大の民族集団ズールー人の新たな王が即位し、戴冠式を一目見ようと王宮に大勢の人が集まった。50年にわたり王として君臨した故グッドウィル・ズウェリティニの息子、ミスズールー・カ・ズウェリティニ王(47)は、伝統衣装のヒョウ皮とかぎ爪の首飾りを身に付け、「ズールーの国の新たな章がきょう始まる」と宣言した。ズールーの王は執行権を持たないが、南ア総人口の約5分の1に相当する1100万人以上のズールー人に大きな影響力を持つ。南東部クワズールー・ナタール州ノンゴマにあるズールー王宮の外には、早朝から色とりどりの伝統衣装をまとった男女が集まり、新王の即位を祝った。ただ、祝賀の裏では、王位継承権をめぐる激しい争いが続いていた。50年にわたり在位した故グッドウィル王は、6人の妻との間に少なくとも28人の子どもをもうけ、昨年3月に死去した。遺言で後継の「摂政女王」に指名された3番目の妻は、王の死去から1ヵ月後に急死。亡くなる前に長男のミスズールー王を後継者に指名したが、王族の中から反発が起きた。故グッドウィル王の1番目の妻シボンギリ・ドラミニ王妃は、自分の息子こそ正当な王位継承者だと主張。また、故グッドウィル王の兄弟の一部は、第3王子を後継者に推していた。王妃の2人の娘は、ミスズールー王の戴冠式や祝賀式典をすべて中止するよう差し止め請求を行ったが、裁判所は訴えを却下した。


2022年8月20日:アルジェリアの生物圏保存地域1万haが森林火災で消失・38人死亡/(AFP時事) アルジェリア北東部で17日に発生した森林火災により、国連教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)に認定された生物圏保存地域(ユネスコエコパーク)の10%以上が焼失し、少なくとも38人が死亡した。現地の専門家が20日、AFPに明らかにした。エルカラ生物圏保存地域の責任者を務めた経験のある森林学者のラフィク・ババ・アフメドは、「被害面積は約1万ヘクタールに及ぶ」と述べた。北東部では森林火災が17日から猛威を振るっていたが、消防当局は20日、おおむね鎮火したとしている。ユネスコによると、同保存地域の総面積は7万6000ヘクタール強。バーバリーアカシカの最後の楽園とされ、毎年冬には6万羽を超える渡り鳥が飛来する野鳥の宝庫でもある。アフメドは、エルカラについて「地中海沿岸屈指の生物多様性保護区」で「たぐいまれな生物学的な豊かさ」に恵まれていると指摘。しかし、たびたび火災に見舞われており、将来は「非常に悲観的」だと語った。「火災によって森林の力が弱まり、害虫や、特に人間の活動に対して脆弱になった結果、生物相が失われつつあるとしている。アルジェリア市民防衛局は19日夜、全土で6月1日以降に森林火災が1242件発生し、5345ヘクタールが焼失したと発表していた。これに対し、アフメドは、発表された焼失面積は実際とかけ離れていると批判した。市民防衛局は20日、西部トレムセンでも2ヵ所で山火事が発生し、消火活動が行われていることを明らかにした。


2022年8月15日:ノルウェーで市民に人気のセイウチを当局が安楽死/(AFP時事) ノルウェー当局は14日、首都オスロの湾に先月から居着き、市民の人気を集めていたセイウチに安楽死の処置を施したと発表した。他に選択肢がなかったと説明したが、専門家はこの決定を批判している。北欧神話の美と愛の女神にちなんで「フレイヤ」と名付けられたこのセイウチは、体重600キロの雌。欧州各国の海に出没し、オスロでは先月17日から目撃されていた。当局は市民に対し、フレイヤに近づかないよう呼び掛けてきたが、接近して写真を撮ろうとする人が後を絶たず、中には子ども連れで近づく人もいた。フレイヤが強いストレスにさらされていることから、当局は安楽死を検討していると明かしていた。動物の権利擁護団体「NOAH」の広報担当者は地元テレビ局TV2で、安楽死処分は性急な結論で、見物客が近づかないよう罰金を科すべきだったと指摘した。生物学者のルネ・アーエはノルウェー通信に対し、「われわれ人間が不適切な行動を取るからという理由で、これほど美しい動物の安楽死が選択されたのは限りなく悲しい」と述べた。18日のAFPの続報によると、セイウチの像を建立するプロジェクトを支援するクラウドファンディングが立ち上げられ、17日までに21万クローネ(約270万円)が集まったという。 当局も専門家も市民も正論を述べているのだろう。ノムとしては人が近づけないような措置をして放置すべきだったと考える。自然の成り行きに任せるのが最上の選択である。


2022年8月15日:米女優アン・ヘッシュの生命維持装置を停止・交通事故で脳死判定/(AFP時事) 米ロサンゼルスで交通事故を起こし、脳死と判定されていた米女優のアン・ヘッシュ(53)の代理人は14日、ヘッシュさんの生命維持装置が外されたと発表した。 ヘッシュさんは5日、運転中に住宅に衝突した。


2022年8月14日:ブラジル先住民の安住の地になるか?・政府が公有地提供/(AFP時事) ブラジル・リオデジャネイロ北部で、先住民ムビャ・グアラニのリーダー、バンデルレイ・ウェラクスヌは熱帯雨林にある土地を訪れた。集落の同胞の人々がついに水を手にできる新天地だ。数ヵ月後には、ムビャ・グアラニの約50人はブラジル初の自治体による自然保護区の中に家を建て、そこで伝統的な生活を送ることになる。約10年前、ムビャ・グアラニの人々はブラジル国内のさまざまな地域からリオデジャネイロ州マリカに移り住み、実業家から寄付された土地に「セウ・アズール」という名の村をつくった。だが、以前の所有者がコーヒー農園として利用していたために土地は痩せており、作物は育たなかった。飲料水も役所からトラックで運んでもらう必要があった。150年前は川が流れていたが「森を切り開いてしまったために、川が干上がってしまったのだ。南米地域には約28万人のグアラニの人々が住んでおり、その中にムビャなどのサブグループがある。これまで、非先住民の農民と対立し、祖先の土地から強制的に追放されてきた歴史を持つ。ウェラクスヌの集落は政府との長年の交渉の末、約35キロ離れた場所にある50ヘクタールの公有地を自治体から提供された。「(キャッサバやサツマイモを)植えたり、薬草を採ったりできるようになるでしょう」とウェラクスヌは言う。固有種の作物として大切にされているグアラニ種のトウモロコシや、重要な収入源である手工芸品用の竹なども復活させるとしている。「自然だけでなく、私たちの文化や生活様式を守れるようになるでしょう/グアラニをはじめとするすべての先住民は自然の守り手なのです。自然は命の源です」」とウェラクスヌは言う。


2022年8月10日:NBAスター選手の事故死を巡り、遺体写真の流布で妻が訴訟・利を見て真似たか?/(ノム通信/AFP時事参考) 米プロバスケットボール(NBA)のスーパースター、コービー・ブライアントらが死亡した2020年1月のヘリコプター墜落事故で、初期対応者が撮影した遺体画像をめぐり、ブライアントの妻ヴァネッサがロサンゼルス郡保安局などを相手取って起こした裁判が10日、始まった。事故をめぐっては2021年、他の犠牲者の家族が写真の撮影をめぐり、250万ドル(約3億3000万円)の慰謝料を勝ち取っている。ヴァネッサの告訴は他者の成果を見て真似た可能性がある。米ロサンゼルス近郊の丘陵地帯で発生した事故では、ブライアント氏と同氏の娘ら9人が命を落とした。ロサンゼルス郡保安局の職員と消防隊員が現場の写真を撮って友人や初期対応者の間で共有したことで、遺族が精神的苦痛を受けたと訴えた。一方、ロサンゼルス郡の代理人は写真が撮影された点については争っていないが、画像が公開されたことはなく、すでに消去されていると主張している。 ごく一部に写真が流布しただけで、遺族が3億円以上もの慰謝料を勝ち取るとは不条理である。法律が間違っているのか、裁判が間違っているのかであろうが、誰もこうした不条理には文句は付けない。メディアもまた興味本位の記事になっており、職員・隊員が部外秘写真を流布した問題の方がどうなったかを報道すべきである。


2022年8月10日:ブラジルでは娘が母親を騙して虐待するほど富裕層の精神が腐敗/(ノム通信/時事通信参考) ブラジル・リオデジャネイロ州警察は10日、「霊的な治療をしなければ、あなたの娘が死ぬ」と資産家の女性(82)を脅し、少なくとも7億2000万レアル(約190億円)相当の絵画などをだまし取った疑いで、4人を逮捕した。容疑者の一人は女性の娘だった。被害者の女性はリオデジャネイロ市南部のコパカバーナ地区在住で、死別した夫は著名な美術品収集家。警察当局などによると2020年1月、路上で予言者を名乗る女が女性に「あなたの娘は病気にかかっており、近々死ぬ」と持ち掛け、娘の「霊的な治療」を促した。娘は霊能者を名乗る他の容疑者と共謀して「お告げ」を信じさせ、治療代として高価な絵画16点や宝石、現金をせしめたという。さらに、娘は犯行の発覚を恐れて女性を2021年4月まで15ヵ月にわたって母親を監禁して虐待。女性が今年になって被害を届け出た。警察は「女性はおびえていた上に、母親としての情もあった」と告訴が遅れた理由を説明した。容疑者宅からはブラジルの著名女性画家タルシラ・ド・アマラルの作品など絵画11点が押収された。残る5点のうち3点はサンパウロ市の画廊で見つかり、2点はアルゼンチンの美術館に売却されていた。 


2022年8月10日:中国の人口減少は2023年頃から/(東洋経済オンライン) 「中国の人口増加のペースは顕著に減速しており、第14次5カ年計画(2021~2025年)の期間中に減少に転じるだろう」。7月21日、中国国家衛生健康委員会人口家庭司(局)の楊文庄司長は、中国人口学会の年次総会でそう発言した。これに先立つ7月11日、国際連合は2022年版の世界人口推計を発表。それによれば、中国の総人口は早ければ2023年に減少に転じ、2024年には総人口に占める60歳以上の比率が20.53%に上昇する。南開大学経済学院人口・発展研究所の原新教授は、国連のデータの分析に基づき、冒頭の年次総会で「人口が1億人を超える国々のなかで、中国は日本に続いて人口減少時代に突入する2番目の国となる。人口の減少と社会の高齢化は、低い出生率が長年にわたって続いたことによる必然の帰結だ。間もなく始まる人口減少時代は長期間続くことになるだろう」と述べた。2020年に実施された国勢調査では、農村人口に占める高齢者の比率はすでに24%に達しており、都市部より8%も高かった。 中国は台湾と戦争などしていられないはずだ。国家の存亡を優先的に考えるべきだ。


2022年8月9日:米・ユタ州で1万2000年前の人間の足跡が見つかる/(マイナビニュース) アメリカ・ユタ州のグレートソルトレイク砂漠で、1万2000年前のものと見られる人間の足跡が発見された。雨が降った後にのみ現れる足跡だそうだ。今回発見された謎の足跡は、コーネル大学の研究者であるトーマス・アーバンと、ダロン・デュークがユタ州の空軍基地にある考古学的発掘現場に向かう道中で発見したものだ。雨が降った後にのみ現れ、乾燥すると消えるという。当初は、数個しか足跡を発見できなかったが、レーダーを使用し、周囲を調査した結果、大人と子供の足跡を合計88個発見した。グレートソルトレイク砂漠は、もともと、近くにあるグレートソルトレイクに似た塩湖だった。しかし最後の氷河期の終わりに際して、湖は干上がり、そこに人間が生活をしていたようだ。この湿地のような環境は、足跡を形成するのに適切だという。そこに生活した人間は、浅瀬を歩いていたようで、足跡はすぐに砂に覆われたが、グレートソルトレイク砂漠は、砂の下に泥の層があったため、砂に覆われた後も、その足跡の形状が保存されていたようだ。グレートソルトレイク砂漠では、通常雨が降ると、水は砂に吸収され、すぐに元の色に戻るが、砂の下の泥があると、水が堰き止められ周囲よりも色が目立ち、足跡が現れるそうだ。


2022年8月7日:パキスタンの動物園が増えすぎたライオンを市民に売却オークション予定/(AFP時事) パキスタンの動物園が、飼育するライオンが増えすぎたとして、12頭を一般の愛好家に売却するオークションを11日に開催する。この動物園には現在、ライオン29頭の他、トラ6頭・ジャガー2頭がいる。ラホール・サファリ動物園の副園長は、パドック(放飼場)にライオンやトラを交互に出さなければならない状況だと説明。競売によって「より広いスペースを確保できるだけでなく、ライオンの餌代も減る」とAFPに語った。 自然保護活動家はオークションに反対している。環境保護団体「世界自然保護基金(WWF)」は、動物が増えすぎたなら他の動物園に引き取ってもらうか、避妊措置をとるべきだと指摘する。WWFのウズマ・カーンは、「動物園が野生動物に値札を付けるようなまねをすれば、取引を促進してしまう。自然保護には逆効果だ」と訴えた。パキスタンでは、ライオンやトラなどの大型ネコ科動物をペットとして飼うことがステータスシンボルとされている。裕福な飼い主が写真や動画をソーシャルメディアに投稿したり、映画や広告の撮影に貸し出したりする例は珍しくない。競売はライオン1頭当たり15万パキスタン・ルピー(約9万円)から開始予定だが、動物園側は1頭200万パキスタン・ルピー(約120万円)で売却できると見込んでいる。購入者は州当局に登録し、適切な飼育環境があることを証明する必要がある。ただ、ラホール・サファリ動物園の獣医師によれば、昨年も競売を試みたものの購入希望者が資格を満たしておらず、失敗に終わった。 動物園が市民に猛獣を売却するなど先進国では考えられないことだ。どうかしている。


2022年8月1日:アマゾン熱帯雨林の焼き畑開墾・火災が前年同期比13%増/(AFP時事) 国立宇宙研究所(INPE)が1日に発表したデータでは、今年これまでに確認された火災は1万2906件で、前年同期比13%増となっている。国際環境NGOグリーンピース・ブラジルのロムロ・バチスタは「こうした火災と破壊は、アマゾン熱帯雨林とその生物多様性を損なうだけでなく、煙の吸引で地元住民の健康にも影響を与えている」とコメントした。


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