筆者造語辞典
論文の中でしばしば筆者が新たに作った造語が登場します。それを解説するために辞典を作りました。なお造語は原則的に「アイウエオ」順に並べ、《意味/使用論文(未発表論文の場合:№・♯が付く数字)/創作意図》の順に説明しています。(24.3.26更新)
アイウエオ順・番号は順不同
自分は義と思っていても、客観的には悪いと判断されるもの/22.2.23「戦争の正義論」/「正義」に対する対語が見当たらなかったため、「邪義」とするか「悪義」とするが迷ったが、「悪義」を採用した。
計画は人間の所為に大きな利をもたらすという意味/【時事評論】2021・21.3.6「生活設計の推奨」/人が何かをしようというとき、それを無意識に自動的に行うのは習慣であり、かつ動物的であるが、意識して計画の下に行うのは人間らしい行動である。たとえば歯を磨くという行為は人間だけのものかもしれないが、動物もやっていることなのだろう。人間も習慣的にこれを行えば動物と大差はないが、一生のうち80歳まで歯を自前で持たせようと、意識的・計画的に行えば、これは立派な人間の行動となる。意識的行動は人間が自分を制御していることの証であり、自己制御できるのが人間の大きな特徴である。自己制御できる人間は、人間の中でも優れた脳を持つ者であり、大きなことを成し遂げることが出来る人は優れた脳を持つ人である。その脳を幼少の頃から鍛えることができるのもまた能力の一つである。そして小さなことから生涯に亘る事柄まで、計画的に行うことは、その人にとって大きな恵みをもたらすだろう。(21.3.1記)
「大義」の反意語で、小さな義(道理)のこと/№606/「大義」という用語があるなら「小義」という言葉があっても良いのではないかと思いついた。これを使って「大義は小義に勝る」という諺を作った。
2023年3月30日、より範囲を広げて、「大義・中義・小義」という3つの義を考えて、定義を改めた。「小義」とは「大義」よりも小さい義のことを差し、個人が主張する義のことを意味する。/ 23.3.30「「大義・中義・小義」論」/ 辞書で調べたが、「小義」という言葉は他の意味での用語があったが、新たに造語することにした。ノムは義について「大義・中義・小義」と分けて考え、大義は地球レベル・世界レベルでの義を指し、中義は国家などの組織レベルでの義を指し、小義は個人レベルの義を指すと考えた。
「中義」とは「大義」よりも小さい義のことを差し、国家などの組織が主張する義のことを意味する。/ 23.3.30「「大義・中義・小義」論」/ 辞書で調べたが、「中義」という言葉は見当たらなかった。ノムは義について「大義・中義・小義」と分けて考え、大義は地球レベル・世界レベルでの義を指し、中義は国家などの組織レベルでの義を指し、小義は個人レベルの義を指すと考えた。
IT関連デバイスを持っているかいないか、あるいはこれを利用しているかいないかで生まれる格差/記368/「デジタルデバイド」(情報格差)という用語がIT関連用語としてあるが、これは筆者の「デバイスデバイド=デバイス格差」とは少し意味が異なる。つまり「デジタルデバイド」は情報技術(IT技術)を利用する技術を持つか持たないかで付く差を指すが、筆者の「デバイスデバイド」はそもそも情報機器を持っているかいないか、さらに進んでサイボーグ技術を取り入れているかいないかによって付く差を指す。多くは経済的理由からこれらの格差が付くのであるが、前者は利用技術の差に重点が置かれており、後者は機器(デバイス)の有無に重点が置かれている。その意味で「デバイス格差」の方がより広い範囲に適用できる言葉であると考える
本質が同じで現れ方が異なること/【時事評論】10.29「プーチンとヒトラーの同根異相」/これは多分新造語だと思われるが、四文字熟語は組み合わせが自由なところから、どこかで使われた可能性はあるだろう。辞書で調べたが分からなかった。
「友人関係の縁」の意味/【時事評論】22.7.24「米議会襲撃事件の与党による公聴会は公正か?」/「血縁」・「地縁」という言葉はあるが、友人関係で繋がる関係を表す適当な言葉が無かったので作った。