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【時の言葉】外出を控え、資源消費を減らそう(2022.6.20))

【科学評論】

正しい歯の手入れ

2023-07-12
(本項は【時事評論】の2023-06-26の同題の記事を転写したものです)


  世の中には「正しい歯の磨き方」というタイトルの記事はたくさんあると思われる。実際に検索してみると、医療サイドのサイトと歯磨き・歯ブラシメーカーのものが多い。たとえば歯ブラシメーカーのサイトでは「1ヵ月ごとに歯ブラシを交換しましょう」という宣伝まで載っている。こうしたネット上の情報は役に立たないだけでなく、間違っているものも多いと感じた。そこでノムの健康法の1つとして、正しい歯の手入れの仕方を紹介したいと思った。これには生憎科学的根拠は示せないが、経験的に正しいと確信を持っている(21.8.30「経験論」・21.11.26「経験科学の勧め」)

  なぜノムが歯の手入れに自信を持っているかというと、以下の理由からである。

1.ノムは体質的に虫歯になりやすく、幼少時から中年時までの期間に奥歯のほとんどを虫歯にしてしまい、歯医者にも通ったが、老年期に入って歯の手入れを始めてからは、歯医者に行かなくなった。尤も体内計によると、76歳なのに57歳と表示されることから、まだ中年期なのかもしれない。だが決して体質的に虫歯に強いわけではない。

2.ノムは「歯磨き」よりも「歯の手入れ」を重視しており、それは歯間ブラシと純水を有効に利用していることによる。毎食ごとの歯磨きは困難だが、歯間ブラシを用意していれば、毎食ごとに歯の手入れは可能だ。そして何よりも経済的である。

3.虫歯や歯周病に冒されそうになったと感じたら、「コンクール」という消炎剤の入った粘液状の液体を歯間ブラシで該当箇所に塗り込む。およそ1ヵ月ほどで違和感は無くなり、固いものを噛んだときの痛みも無くなる(自己治療)。こうしてここ10年以上歯医者には掛かっていないが、全部自前の歯を維持できている

  歯の手入れの要点は、歯の表面が「ザラザラ」になっていると感じたら、その時にすぐ歯磨きペーストを付けずに磨き、水で洗い流したあと、純水(フードスーパー店で無料提供)で口をゆすいで飲み込むことが重要。こうして口内細菌はかなり激減し、唾液による歯の再生と抗菌作用が働く。歯を歯磨きペーストで磨くのは、反って害が大きいのではないかと最近考えるようになった。これも経験からであり、ペーストには界面活性剤が含まれており、それによって歯の表面の脂分が取れてしまい、歯の表面がむき出しになることで虫歯菌が作り出す酸に冒されやすくなると考える。歯を磨く時に、ペーストなどを使わず、歯ブラシだけで歯を磨くと、歯の表面がスベスベの状態になる。これは歯垢の中の脂分が歯の表面に残っていることを示す。口内細菌も残るため、純水で洗い流す。純水で口中を濯ぐと、歯の表面がさらにスベスベになることで効果が実感される。純水が非常に優秀な洗浄剤であることは、IC基盤の最終洗浄に超純水が使われていることからも分かる。

  ノムは科学を重視するが、歯医者や歯磨きメーカーの言うことをそのまま鵜呑みにはしない。歯の手入れに関しても、長年の経験を積み重ねて最良の方法を編み出してきた身体についても同様で、あらゆる健康法を参考にはしても、それが長続きできるものを自分で選択してきた(21.5.31「ノムの健康法」)。現在はワカメや自家野菜などを毎日インスタントラーメンに入れて食べており、定期健診は敢えて受けていないが、誘眠剤と抗コレステロール薬を飲んでいるため、10年以上振りに血液検査を強いられたが、「すこぶる良好」との診断だった。コレステロール値は数十年前からどんなに頑張っても良くならなかったが、薬のお陰で血液状態は良くなったということなのだろう。勿論血圧などは自分で測ったりすることがあるが、いつも良好な値を示している。なによりも健康状態を気にしないこと・自然体で暮らすこと・検査を受けないこと、が健康の秘訣であるが、歯に限っては、こまめに手入れすることが肝要である。その考え方を以下にまとめておく。

1.食べたあとすぐに常備した歯間ブラシで歯に付いた汚れを落としておく(20分以内)。
2.歯がザラザラした感じになったら、すぐにブラシだけで汚れを落とす。特に歯と歯茎の間。
3.純水があればそれで口を濯ぐ。なければ水道水でも可。
4.固いものを噛んだときなどに違和感があったり痛みがあったりしたら、その個所に消炎剤を歯間ブラシで
  塗っておく。
5.歯を鍛えるために、固い食べ物(乾燥昆布・乾燥鰹節厚削りダシ屑)をおやつに食べたり、カルシウムを
  含むワカメ・昆布などの海藻類を食事メニューに必ず加える。
6.時々歯を噛みしめて、痛みが無いかを確認する。

   以上で、虫歯に悩まされている人も、恐らく10年以上は歯医者に行かなくても自分で歯を管理することができるだろう。ただ、明らかに歯周病・虫歯になってしまった人は、歯医者で直してから取り組んだ方が良い。

(6.24起案・起筆・終筆・6.25掲載)


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