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【時事評論2021】

ノムの健康法

2021-05-31
  ノムの健康法については各所に記事を載せているが、まとめて説明する必要があると考えてこの項を設けた。個別の健康法だけでなく、基本的な哲学をも述べてみたい(20.12.26「健康の維持と地球環境の維持」参照)

  健康とは、生命体が恒常性(ホメオスタシス)を保ち、通常の生命活動を営める状態を指す。生命体をシステムと考えると、その働きを一定に保つには節度と制御が必要である(1.7「制御思想」参照)。つまり努力なしに健康維持は叶わないということであり、その努力には信念も必要である。そのため健康法は極めて精神的な活動であるとも言える(3.15「物質文明から精神文明へ 」参照)。健康を食物や薬だけで維持しようとする人は、本当の意味での健康についての考え方がまだ不充分であると言える(2.22「脳の働きと病気 」参照)。筆者がそこまで自信を持って言えるのは、自分の健康の記録(これまでの一生を通じての病気の記録をしている。検診のデータも全て記録している)を通して、後期高齢者に近づいている年齢であるにもかかわらず、他者よりも明らかに健康であると自覚しているからである。今日もビワの木に登って高いところの剪定をやったが、その運動のせいか体内年齢は62歳となった(数値は盲信しているわけではない)。筋肉量が増えたからである。

  病気に対してはしっかりした信念が必要である。若い時の病気は早く治すために加療が必要だが、老人になってからの病気によって社会貢献や日常生活が出来なくなれば、いつ死んでも良いと寿命を受け入れるべきである。医者や投薬に出来るだけ頼らず、生活改善と鍛錬で病気を治すように心がけるべきである。また余計なことに心配(コロナ禍への恐れ・政治への不満)しないという心の寛容さや平常心も必要で、ストレスを持たないことが病気予防の第一歩となる。多くの人が忙しい毎日や余計な心の患いなどから病気を招いている。また病原生物(ウイルスを含む)と人間は共存関係にあり、身体の我々自身の細胞は数で言えば1/10でしかないことを知るべきである(5.31「超遺伝子・スーパージーンの意味するもの 」・6.1「バイオームとバイローム」参照)。逆説的であるが、余計で過剰な衛生観念は放棄して、逆に無害ウイルス・有益ウイルスを取り込もうと努力すべきである(土いじりが有効)(2.25「ウイルスの正体」参照)


  健康法は多岐に亘るので、項目別に分けて説明していきたい。

  1.身体身体の若さのバロメーターはいろいろある。肌の皺とシミ・手のひらの色と艶・毛髪の色・爪の滑らかさと色・自前の歯の本数・男の場合毎朝の勃起・体型、等がある。検診を受ければ、他にも血管年齢・骨密度などが判るかもしれないが、ノムは無料検診すら受けていないのでこれらの医学的指標は参考にしない。たとえば17年前に測った骨密度では88歳の平均値だと言われたこともある。だが生活に何の支障も起きていない。
  ノムの腕の肌は2歳若い家内よりもはるかに皺が少ない。よく見れば小じわはあるが、60歳程度と自賛している。手のひらの色と艶も齢を感じさせない。毛髪は半白髪であるが、最近黒毛が増えてきた感じがする。陰毛はほとんど黒であり、一部白髪が混じる。爪の滑らかさは若い時より少し縦筋が多くなった。歯は治療済みだが全部自前である。勃起については残念ながら65歳を過ぎた頃から急激に少なくなった。これは動脈の若さ(動脈硬化)と関係するらしい。また耳が他の人に比べて老人性難聴が早く始まっている。時々会話時に補聴器を使用している。視力はかなり良く、丁度パソコン画面を見る距離の視力は十分である。ただ疲れ目から来る涙目やボヤけはかなり頻繁にある。だが体型については自信があり、鏡で見る全身は20~30代であると言っても過言ではないであろう。痩せていないのにもかかわらず腹も出ていない。BMIはほぼ22である。

  2.病気:一般に歳をとるほど風邪には掛かりにくくなると言われるが、病院はどこも年寄りが多い。高血圧症・糖尿病・心臓病などが多いとされる。筆者はまともな病気ではここ20年以上、医者の世話になったことはないと記憶している。歯医者には10数年前に行ったきりである。国家財政のことを考えると、医者に掛かるのは良くないと思っていることもあり、インフルエンザらしい風邪に罹ったときも1晩寝て汗をかいて治した。熱は38度2分ほどだった。同時に発病した家内は病院に行ってインフルエンザと診断された。55歳頃に高コレステロール血症と診断され、薬を飲むよう言われていたが、飲み始めたのは70を過ぎてからであり、特に問題は無かったのだが、医者が強く警告したので仕方なく飲み始めた。検診の結果でそう脅かされたため、それ以来検診も止めた。であるから医学的に健康であるかは不明である。上記定義から病気であるとは思っていないが、高コレステロール血症・不眠症・老人性難聴・頭皮イボ・ゴム手袋アレルギーなどがあるが、服薬しているのは前2つについてだけであり、副作用は全く無いと思っている。執筆をしていなければこれらの薬も必要ないであろう。

  3.健康法節食・薄着がまず第一の健康法である。以前は1日1食であったが、フルグラを知ってから、朝食代わりに起き立てにフルグラを50g、牛乳に浸して食べるようになり、実質1日2食となった。夕食はご飯の量は半分ほどにしている。腹9分目というところだろう。このフルグラの効用であるが、全粒穀物と干し果実を使っており、食物繊維が多いため、腸内細菌の餌だと思って食べている。すなわち朝に食物繊維を摂ることで、その日の腸の健康を維持しようとしている。バロメーターはオナラであり、臭くないオナラの回数が多いほど健康である証拠となる。
  薄着の効用は、耐寒温度を下げるだけでなく、気温の変化に慣れさせる効果がある。つまり気温が上がっても下がっても、同じ半袖・下着無しの生活をすることで、気温の変化があっても風邪は引かない。1年のうち、冬の間は厚手の長袖シャツと半袖下着だけであり、ズボン下は使わない。外出時にはジャンパーなどを羽織る。5月から11月半ばまで半袖であり、10月頃から下着を着る。外に出て寒い日であっても、「今日は涼しくて高原のようだな」と思うことで身体を誤魔化す。精神論的健康法である。「心頭滅却すれば火もまた涼し」の格言を信じている。
  鍛錬と管理も健康法の一つであると考える。ノムの場合、①食事の度の歯間ブラシ使用・②乾燥昆布による歯の鍛錬・③喫煙の度の平衡運動・④執筆時の1時間ごとの目の休息・⑤風呂と就寝時の筋肉鍛錬・⑥性生活の励行(5日に1度)、などを行っている。

  4.食事:食事量は前記した通りであり、その内容であるが、食物繊維と海藻、そして山芋を重要な要点としている。山芋は食物繊維でもあるが、ジネンジョ(自然薯)は日本特産で昔から山薬とされてきた漢方薬でもある。ノムは20年ほど前から山芋各種(ジネンジョ・ツクネイモ・イチョウイモ・ヤマトイモ・ナガイモ)を育てており、マリーゴールドとの共植によって線虫被害を防いでいる。これは10月から翌年の5月まで食べられるので、保存食としても良いし、なにより健康にとって有益である。インスタントラーメンにワカメと山芋を入れると上記の条件が揃う。安上がりで1食50円ほどである。

  5.風邪の治療法:筆者も、油断すると風邪の予兆に遭遇する。喉に違和感が生じ、いがらっぽくなる。そのような予兆が出たら、まず気力療法を行う。喉に力を込めるようなやり方で上半身に力を入れ、それを喉に集中させていく。すると喉に引っ掛かるような感じが生じる。それで終わりである。10秒ほどの加療により、5~10分ほどで効果が表れ、違和感は無くなる。つまり治ったということである。これを医学的に説明するのは難しいが、多分、気力を喉に集中させることで免疫系が活性化し、喉に免疫細胞が集まるのであろう。
  これで治らない場合もある。ウイルスの攻撃が激しいのであろう。そうした場合には喉を消毒するしかない。以前はルゴール・イソジンなどのヨード系うがい薬を使っていたが、どうもあまり効かないことが多い。そこで台所の漂白剤(次亜塩素酸系)を4倍ほどに薄めたスプレーを用意してあるので、それを試しに喉に吹き入れてみた。多少刺激があるが、喉の違和感やいがらっぽさはたちまち無くなる。効果抜群である。喉から気管支まで違和感があるときは、息を吸い込みながら漂白剤を吹き入れると良い。この薬剤は手などの皮膚には刺激はほとんど無く、粘膜には刺激があるが、わずかなので気にならない。
  それでもダメな場合もあるが、そうした場合には葛根湯などの漢方粉末薬を服用する。これも免疫力を高めることに主眼を置いているので、効き目が出るには時間が掛り、また効果も明瞭ではない。以上の治療法で風邪の予兆や風邪は治しているので病院には行かない。また本格的な風邪は滅多に引かない。

  6.水虫の予防:昔水虫に罹ったことが何度かある。水泡ができたり、痒かったりして嫌なものである。だが上記した漂白剤療法を始めてからは、ひどい状態にはならない。まず予兆として足指にチクッとした針で刺したような軽い痛みが走る。そうしたときは漂白剤スプレーを足指に吹き付けて、ぬるま湯に浸したりする。服に付けないように気を付ける必要がある。この方法を知って以来、水虫にはならない。

  7.顔のシミの除去:ノムは同年代の友人に比べてシミが多かった。容貌には気を使わないが、さすがにひどいと思ったので、皮膚科に通って液体窒素で焼いたり、レーザーで焼いたりして治療した。数ヵ月掛ったが大方のシミは除去できたが、少し残ってしまった。医者嫌いなのでそれ以上医者に通うのも馬鹿らしく、自分で治療することを考えた。それには常備している漂白剤がどうかと思い、試してみた。するとどうしても取れなかった一ヵ所のシミの残りが綺麗に取れた。2ヵ月ほどは掛かったと思う。同様に他のシミやホクロにも試しているが、なかなか完全には取れない。だが進行は食い止めているようだ。綿棒にスプレーから漂白剤を垂れるまで吹き付けて患部に塗り、乾かす。1日に朝晩2度やった方が良い。その後、医師から液体窒素を貰うことができるようになり、自分で焼いているがまだ効果は出ていない。

  8.皮膚病の治療:これは一例であるが、手の甲に虫刺されかと思われる痒みのある発疹が1ヵ所できた。なかなか治らず痒みがあるので副腎皮質ステロイド軟膏を塗ったりしたが、それでも治らない。10日位してから、ふと思いついて例の漂白剤スプレー液を塗布したところ、痒みがピタッと止まり、かさぶたが剥がれてきている。治りそうである。イボにも試したが、痒み止めにはなるが完治はしない。最近、医師から液体窒素を貰えるようになったので、自分でイボを焼いて治療している。お陰で痒みは無くなったがまだ完治はしていない。

  9.不眠症の治療:老人になると多くの人が頻尿・不眠症に悩まされる。だが筆者は股間筋を鍛えているせいか、就寝中に1回も夜尿はない。また1年ほど前から不眠症になったが、睡眠誘導剤ハルシオンの服用で解消した。副作用もほとんどない。服用してから3時間ほどはもうろうとするので運転などは危険であるが、就寝前だけの服用なので問題はない。睡眠時間は7~10時間くらいで、平均8時間であろう。途中1から3回ほど目が覚めるが、トイレに行きたくはないのでそのまま睡眠を続ける。

  10.運動:ノムは健康のための運動の時間を取るのがもったいないと思っているので、散歩など特別に運動の時間を取らない。その代わり、喫煙時に片足立ちでバランス運動をしたり、風呂の中で筋肉を鍛えたり、寝る前にも寝床で筋肉運動をする。開眼片足立ちでは2分以上体を支えられる。頭を動かさないことが要領である。畑の除草や土掘りなどは結構運動代わりになっている。都会に出て歩く時、若い人より速く歩ける。また階段も駆け上りができる。降りるときも速足で下る。動作を機敏にできるように訓練している。それは顔を洗う時・風呂に入った時の体洗い・歯磨きなどで訓練できる。

  11.喫煙:喫煙が健康法に入るというのは非常識と思われる方がほとんどだと思うが、これはノムの哲学でもある。つまり喫煙はストレス解消法として大昔から人類が親しんできた習慣であり、ニコチンによるストレス解消効果は病気予防としても絶大な効能があると考えている。その証拠に、人類のおよそ3割が未だに喫煙の習慣を持っているようである。病は気から」というように、大方の普通の病気は気力が充実しているときには罹らない。気力を失ったり、休みに入った時に気力が落ちたりすると風邪などの病気に罹る。また重度のストレスは癌などの重度の病を惹き起こす。これらは免疫力の低下で説明できるが、その免疫力は気力と大いに関係しているのである。喫煙はストレスを解消するが、ものの考え方も大いに影響すると考える。何事にも大局観から慌てず騒がずの姿勢を保ち、小さなことにこだわらず、運命に任せるような考え方を持っていればストレスが生じることもなく、従って病気にはなりにくい。その意味で喫煙は大いにノムにとって健康維持に役立っているのである。


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