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【時事評論2022】

【時事短評】22年2月22日は大災厄の始まりとなるか?

2022-02-22
  2022年2月21日(月)はロシアのプーチン大統領が正式にウクライナ東部への軍派遣を決めた日となった。実際にはそれよりはるか前のクリミア侵攻(2014年2月27日)時に、同時並行でウクライナ東部でも作戦を開始していたと思われる。ウクライナ軍を東と南に分割することで、クリミア占領をやりやすくしたに違いない(21.4.15「ロシア情勢 」)

  クリミア併合の際には、まず「クリミア住民が2014年3月17日にロシアへの併合を求める決議を採択したと宣言」し、3月18日にはロシアへのクリミア併合が発表された。電撃的侵攻と併合であった。それも覆面部隊を派遣して、ロシア軍であることを隠した。事前に示し合わせたウクライナの反政府勢力と合同して行った。メディアもロシア軍であることを分かっていながら、最後の最後までそうだと報道しなかった。

  ウクライナ併合作戦も同様な形で行われている。違うのは堂々とロシア軍がウクライナとの国境に17万もの兵と核ミサイルなどの兵器を配備したことだ。そして政治的戦略としては、3年前の2019年からウクライナ東部地域の住民の中のロシア派の人々にロシアのパスポートを配布していた。ロシアには国内用と国際用の2種のパスポートがあり、報道はされていないが、恐らく国際用のパスポートが発行されていると思える。事実上ウクライナ東部のドンバス地方はロシアの配下にあったと言えよう。そして戦禍に巻き込まれるロシア派住民を疎開させるため、鉄道とバスを使って7万人以上がロシアに避難したという、そして昨日の2022年2月21日、「ドネツク人民共和国」・「ルガンスク人民共和国」の名を語る反乱勢力が、ロシアのプーチン大統領に独立国家承認を要請するという形をとり、即日にプーチンは表向きの要人の賛同を得る儀式をテレビでロシア国民の前で演じたあと、大統領令に署名した。それには侵攻を軍に命じる一項が付記されていると言われている。 一連の流れはそれが既に事前に用意周到に準備されたものであることを物語っている。

  ロシア軍はドンバス地方における内戦から軍事的に潜入していたわけだが、表向きは「ドネツク人民共和国」・「ルガンスク人民共和国」の反政府勢力が独立を求めて起こした内戦であると装って、表に出ようとはしなかった。今回はその仮面を外し、正々堂々とロシアが同胞を守るという形で「平和維持軍」なるものを派遣するよう、大統領令を出したというわけだ。具体的にロシア軍がウクライナに侵攻したという情報が入ったのは22日であり、NHKが未確認情報として報じた。

  問題はこれからさらに明瞭になるだろう。世界は固唾を飲んで推移を見守っているが、米国は既に諜報活動で得られた情報から、この侵攻を予測していたそうである。それゆえに、米国が世界戦争を予想していることはバイデン大統領の言葉にもはっきり出ている。バイデン米大統領は本日22日、「米露が互いに発砲し始めたら、世界大戦になる」と訴えた。だがノムにはその脅威もさることながら、その次に出てくる中国による台湾侵攻の方がもっと惨事が大きいだろうと予測している。

  一連の出来事はノム史観からすれば、2020年初頭から始まったCOVID-19パンデミックから始まったと見ている。一見するとロシアと中国の動きはコロナパンデミックとは相関性が無いように見受けられる。だが、ノム的史観では、人類が人口増加によってストレスを増大させ、それが各国間に紛争を増大させ、ついに大国同士の対決へと導いたと見えるのである。コロナ禍は正に人口増大と直接関連しており、それが世界のグローバル化と一致したことで起こったと考える。

 その意味で、35年前から予告してきた「2020年頃に起こる大災厄」は、コロナ禍・ロシア禍・中国禍という連鎖となって表れると現在は考えている。これら一連の歴史的必然事象は、最終的に人類の存亡の可能性を問うことになるだろう。その意味で、本日、2022年2月22日(「22.2.22」)は忘れることのできない日として記憶されることになるだろう。もし人類が生き残っていればの話ではあるが・・・。


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