本文へ移動
【時の言葉】外出を控え、資源消費を減らそう(2022.6.20))

台湾

2023年10月

2023年10月31日:中国が露骨な台湾総統選への野党一本化干渉/(ノム通信/産経新聞参考) 台湾では野党系候補3人がしのぎを削っており、中国はこれでは勝てないと踏んで、台湾の野党候補を1本化する露骨な干渉を始めた。中国で取引している台湾企業の不正(中国が仕掛けたもの)を取り上げることで1人ずつ候補を減らしていく戦略を開始した。最初に狙われたのは中国で携帯電話受託生産を行う大手企業フォックスコン(富士康科技)の関連会社であり、フォックスコンは台湾企業「鴻海」(ホンハイ)グループの傘下にあり、野党候補の郭台銘(73)はその創業者で大株主だ。郭に出馬を断念させようとしている意図があると見られる。


2023年10月30日:台湾にくすぶる「疑米論」・1979年の裏切りが念頭に/(産経ニュース) 来年1月の台湾の総統選で、与党、民主進歩党の候補、頼清徳副総統は米国との関係重視を打ち出しているが、「米国に全面的な信頼を寄せるのは危険だ」と主張する候補もおり、一定の支持を得ている。台湾社会でくすぶる「疑米論」とは何か。その歴史的な要因として、米国が1979年に突如、台湾と断交して中国と国交を結んだことがある。当時の台湾社会は大きなショックを受け、「多くの台湾人は米国に裏切られたという思いがあった」と国際関係学者の頼怡忠は強調する。また米国の歴代政権は、中国が台湾を武力侵攻した際の対応を明確にしない「あいまい戦略」をとり続けていることがある。バイデン米大統領は4回にわたり、「台湾有事への米軍の介入」に言及している。2022年に成立した2023会計年度の国防権限法には、台湾への年間最大10億ドル分の武器供与が盛り込まれた。「こうした動きは疑米論の払拭に役に立っている」と頼は指摘する。


2023年10月23日:米議会が「第三次世界大戦に備える」報告書を提出/(夕刊フジ) 「第三次世界大戦」前夜の様相だ。台湾統一をもくろむ中国の習近平国家主席と、ウクライナを侵略するロシアのプーチン大統領、北朝鮮のキム・ジョンウン総書記といった「専制主義」3ヵ国トップが経済や軍事面での連携を深めている。中東では、米国が支援するイスラエルとイスラム原理主義組織ハマスとの戦闘が激化するが、親イランのイスラム教シーア派組織ヒズボラも参戦してきた。「自由主義」諸国との対立の構図が鮮明になるなか、日本も「台湾有事」で最前線に立つリスクを抱える。各地の戦火がいつ世界に広がってもおかしくない。米議会が超党派で設置した戦略態勢委員会が今月公表した報告書は「核保有国のロシアと中国との同時戦争に備える必要がある」という衝撃的な内容だ。「中国の核戦力の急速な拡大と、ロシアが核兵器への依存を高めていることが米国の安全保障に前例のない脅威をもたらしている」と警告しており、2027~2035年に危険性がいっそう高まり、紛争が生じれば核戦争に発展する恐れがあるとした。(22.6.30「人類史から観た第三次世界大戦の必然性」)


2023年10月22日:台湾で日本統治時代の元総督明石元二郎の慰霊式・日台関係者60人が出席/(産経ニュース) 日本統治時代に台湾総督を務めた明石元二郎の没後104年にあわせ、台北市中心部の林森公園で22日、慰霊式が行われた。地元の台日友好団体、台湾明石会の朱家煌理事長・作家の門田隆将氏・前衆院議員の長尾敬(たかし)ら日台の関係者約60人が出席した。慰霊式は神式で行われ、日台の代表者が玉串を神前にささげた。朱は明石総督の台湾経済への貢献などを振り返り、「明石氏の業績を顕彰し、台日友好をさらに発展させたい」と述べた。 日本人を顕彰してくれる台湾に、日本は友情を持つべきだろう。


2023年10月10日:台湾総統が「現状維持による平和」を強調/(ロイター) 台湾の蔡英文総統は10日の双十節(建国記念日)に演説し、中国との「平和的共存」を求めると表明した。台湾に対する国際的な支持はこれまでになく強いとし、「われわれは自信と決意を持って世界と向き合うことができる時期にある。中国に対しても冷静に自信を持って向き合い、中台の平和的共存と将来の発展に向けた条件を生み出すことができる」と述べた。また、台湾の主権と民主的で自由な生活様式を守ることが自身の責任であり、中台の人々の自由で制限のない交流を求めるとした。中台間の相違は平和的に解決せねばならず、平和のためには現状維持が極めて重要とも強調した。


2023年10月6日:中国が台湾産食品禁輸に続けて台湾人をスパイに仕立てる工作/(ノム通信/夕刊フジ参考) 中国の習近平政権が、台湾人渡航者への取り締まりを強化させている。7月の改正「反スパイ法」施行後、中国に渡った台湾人が〝スパイ容疑〟で中国当局に取り調べを受ける件数が急増している。中国は近年、軍事的圧力強化に加えて台湾産食品の禁輸など経済的圧迫も続けており、台湾は神経をとがらせている。評論家の石平は「大粛清時代の幕開け」を懸念している。


2023年10月6日:台湾総統選の与党候補の副総統が「台湾は既に独立」と述べる/(ロイター) 2024年1月の台湾総統選の有力候補である与党・民主進歩党(民進党)の頼清徳副総統は、台湾は独自に総統を選出することで既に独立性と主権の保有を示していると述べた。同氏の陣営が6日、日本のメディアとのインタビューの原稿を公表した。頼は台湾独立を巡る立場を問われ、台湾は地方から総統まであらゆるレベルのリーダーを定期的に選出しているため、「実際のところ既に主権を有し、独立している」と発言。そうでなければ総統選も実施できないはずだとし、「改めて独立を宣言する必要はない」と述べた。伝統的に対中融和路線を取る最大野党・国民党は、頼が独立を主張して中国を刺激していると批判している。頼は「民主主義か独裁主義かの選択だ」と述べた。


2023年10月4日:台湾国家安全局の局長が中国の「非常に多様な干渉手段」に言及/(ロイター) 台湾国家安全局の蔡明彥・局長は4日、2024年1月の総統選について、中国には軍事的圧力や偽情報など「非常に多様な」干渉手段があると述べた。同局長は立法院(議会)委員会で「中国共産党が選挙に干渉する方法は非常に多様だ」とし、軍事的圧力、経済的威圧、偽情報などを通じて総統選で「戦争か平和か」という誤った選択肢を作り出し、有権者を脅そうとしていると指摘。「中国共産党が世論調査機関や広報会社と協力し、世論調査を操作し選挙に干渉する可能性があることに特に注目している」と述べた。


2023年10月2日:台湾の独自潜水艦の情報が中国に漏れる・当局が調査開始/(乗りものニュース) 台湾の最高検察庁は2日、初の独自建造潜水艦「海鯤(ハイクン)」の情報が漏洩した可能性があり捜査を開始したと発表した。情報漏洩の可能性を告発したのは、同艦のプロジェクトを主導する黄樹光。入札に参加したものの落選した一部の請負業者が、機密情報を転送したとのことだ。さらに、一部議員も重要な設備の購入を妨害し計画を妨げたと訴えている。


2023年10月2日:台湾の馬英九前総統が「双十節」の式典を欠席へ/(産経ニュース) 台湾の最大野党、中国国民党に所属する馬英九前総統は2日、建国記念日に相当する10日の「双十節」を祝う式典に出席しないことを明らかにした。蔡英文政権が同式典の英語表記を「Taiwan national day」に変えたことに抗議するためだという。多くの国民党関係者が追随するとみられる。2024年1月に総統選を控え、台湾の将来を巡る政治的対立が再燃した形だ。


TOPへ戻る