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【時の言葉】外出を控え、資源消費を減らそう(2022.6.20))

北朝鮮

2023年9月-10月

2023年10月31日:北がサイバー攻撃で得た暗号資産が2550億円に達した・前年の3倍/(読売新聞) 国連安全保障理事会は30日、北朝鮮への制裁決議の履行状況を監視する北朝鮮制裁委員会・専門家パネルがまとめた中間報告書を公表し、北朝鮮がロシアに兵器や弾薬を提供したと指摘した。安保理決議は北朝鮮との武器の取引を禁じている。北朝鮮がサイバー攻撃で得た暗号資産については、2022年の1年間で過去最高の推定17億ドル(約2550億円)と前年の3倍以上に上ったと指摘した。6割超に当たる推定11億ドルはネットワークをハッキングして窃取したという。また、海上で燃料を密輸する「瀬取り」などで使う違法な船舶を北朝鮮が新たに14隻取得し、「制裁回避の手段が多様化している」と指摘した。


2023年10月30日:北朝鮮が制裁で各国公館を相次ぎ閉鎖・強めるロシア依存/(産経ニュース) 北朝鮮がアフリカなどにある在外公館の閉鎖を進めていることが分かった。北朝鮮メディアは30日、アフリカのウガンダ、アンゴラ両国駐在大使の離任を伝えた。北朝鮮は外貨稼ぎや物資調達の拠点となってきた中国・香港の総領事館の閉鎖も中国側に通知。ウガンダ・アンゴラを含めて計約10ヵ所の公館の閉鎖を進める方針だという。国際社会の制裁長期化による資金難から公館の維持が困難となり、統廃合を余儀なくされたもようだ。ウガンダへは1970年代から武器支援や、海兵隊、警察の教練などを行ってきたとされる。アンゴラへも武器の供給のほか、現地の建設現場などへ北朝鮮人労働者を派遣し、外貨稼ぎに活用してきたという。だが、国連安全保障理事会が2017年に対北制裁強化を決議すると、ウガンダ、アンゴラともに決議の順守を表明した。今後、ロシアへの依存を一層深めていくとみられる。 北の中国離れが鮮明になった。


2023年10月28日:北朝鮮外相が「誰がなんと言おうとロシアとの関係を拡大」と反発/(読売新聞) 北朝鮮の崔善姫チェソンヒ外相は28日、日米韓3ヵ国の外相が露朝の武器取引を非難したことに反発する談話を発表し、「誰が何と言おうと、ロシアとの関係を全面的に拡大する」と主張した。武器取引については触れていない。


2023年10月23日:中国が脱北者数百人を強制送還へ/(産経ニュース) 韓国の人権団体が23日ソウルで記者会見し、北朝鮮を脱北して中国で拘束された数百人が近く強制送還され、拷問など過酷な人権侵害に遭う恐れがあると訴えた。約600人が10月9日に送還されたとされるが、残る多数の送還も差し迫っているとして阻止に向けた行動を国際社会に求めた。 中国の無慈悲な姿勢が端的に表れている。


2023年10月23日:米議会が「第三次世界大戦」に備える報告書を提出/(夕刊フジ) 「第三次世界大戦」前夜の様相だ。台湾統一をもくろむ中国の習近平国家主席と、ウクライナを侵略するロシアのプーチン大統領、北朝鮮のキム・ジョンウン総書記といった「専制主義」3ヵ国トップが経済や軍事面での連携を深めている。中東では、米国が支援するイスラエルとイスラム原理主義組織ハマスとの戦闘が激化するが、親イランのイスラム教シーア派組織ヒズボラも参戦してきた。「自由主義」諸国との対立の構図が鮮明になるなか、日本も「台湾有事」で最前線に立つリスクを抱える。各地の戦火がいつ世界に広がってもおかしくない。米議会が超党派で設置した戦略態勢委員会が今月公表した報告書は「核保有国のロシアと中国との同時戦争に備える必要がある」という衝撃的な内容だ。「中国の核戦力の急速な拡大と、ロシアが核兵器への依存を高めていることが米国の安全保障に前例のない脅威をもたらしている」と警告しており、2027~2035年に危険性がいっそう高まり、紛争が生じれば核戦争に発展する恐れがあるとした。(22.6.30「人類史から観た第三次世界大戦の必然性」)


2023年10月19日:ロシアのラブロフ外相が訪朝/(時事通信) 北朝鮮を訪問したロシアのラブロフ外相は19日、金正恩朝鮮労働党総書記と会談した。ロシア外務省が発表した。これに先立ち、崔善姫外相とも会談。9月のロ朝首脳会談を踏まえ、軍事面を含む協力事項の具体化を図ったとみられ、両外相は省庁間交流に関する文書に署名した。ジョンウンはプーチンの訪朝を招請しており、両外相はこの調整にも当たったもようだ。ロシア外務省によれば「政治的接触の予定」が議論された。


2023年10月19日:ジョンウン一族が年間数千万円から数億円の贅沢品購入・韓国が分析/(ノム通信/JNN参考) 北朝鮮政策を担当する韓国の統一省は19日、金正恩総書記の一族が年間で数千万円から数億円相当のぜいたく品を購入しているとする分析を公表した。実際にロシア訪問時の写真などを証拠に上げている。ヨーロッパにある北朝鮮の在外公館の職員がカタログを首都平壌に送り、指示を受けながらぜいたく品を購入しているとみられる。


2023年10月18日:ラブロフ露外相が訪朝/(産経新聞) ロシアのラブロフ外相は18日、空路で北朝鮮入りし、北朝鮮のチェソンヒ(崔善姫)外相らと会談へ。プーチンの訪朝が議題となる。ラブロフの訪朝で北によるロシアへの軍事協力に拍車が掛かることが警戒される。


2023年10月17日:韓国に米軍のB52爆撃機が着陸・北朝鮮への牽制/(時事通信) 核搭載可能な米軍のB52戦略爆撃機が17日、韓国に飛来し、中部・清州の空軍基地に着陸した。B52が韓国上空に展開する例は多いが、着陸は異例。核・ミサイル開発を加速する北朝鮮を牽制した形で、北朝鮮が反発し、弾道ミサイル発射などで挑発する可能性もある。


2023年10月17日:韓国軍が「北がハマスと武器取引やくんれんで連携」と判断/(JNN) 韓国軍の合同参謀本部は、北朝鮮がイスラム組織「ハマス」と武器取引や訓練などで直接的、また間接的に連携していると判断すると明らかにした。合同参謀本部が17日に公表した資料では、「ハマス傘下の武装集団などが使っているとみられる北朝鮮製の122ミリ放射砲弾が、イスラエル近隣の国境地域で発見されている」と指摘。合同参謀本部の関係者は「北朝鮮がハマスの手法を韓国への奇襲攻撃に活用する可能性もある」と話している。


2023年10月13日:米が北朝鮮からロシアへの弾薬輸送を確認/(JNN) 国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は13日、北朝鮮がウクライナ侵攻を続けるロシアへ軍事品や弾薬の入ったコンテナを1000個以上引き渡したことを確認したと発表した。9月7日から10月1日にかけて弾薬などを載せたコンテナが北朝鮮北部からロシア船籍の貨物船でロシア領内に運ばれ、その後、鉄道でウクライナ国境に近いロシア南西部の弾薬倉庫まで運ばれた様子をとらえたとする写真も公開した。


2023年10月12日:プーチンがジョンウンに国交樹立75年で祝意を表明/(共同通信) ロシアのプーチン大統領は旧ソ連と北朝鮮の国交樹立(1948年)から75年となる12日、金正恩朝鮮労働党総書記に送った祝いのメッセージで、ロ朝間の合意を実現することは「朝鮮半島と北東アジアの安全と安定を保障する建設的な二国間協力の拡大に寄与する」と表明し、最近両国で安保・軍事分野の合意を交わしたことを示唆した。


2023年10月5日:北朝鮮がロシアに武器・弾薬の供与開始/(ノム通信/読売新聞参考)(10.8記) 米戦略国際問題研究所(CSIS)の分析によると、北朝鮮とロシアの国境沿いの鉄道施設で10月上旬、約70両の貨物車両が確認された。北朝鮮がロシアに武器弾薬の供与を始めた可能性がある。CSISが5日に撮影された衛星写真を分析したところ、ロシア国境に近い北朝鮮北部・豆満江(トゥマンガン)の鉄道施設で、70輌ほどの貨物車両が確認された。車輌はシートで厳重に覆われ、積載された物がなにかは確認できないという。車輌は、金正恩キムジョンウン朝鮮労働党総書記とロシアのプーチン大統領の会談から5日後に増え始めたといい、CSISは「北朝鮮によるロシアへの武器供与が始まった可能性がある」と指摘している。ロシアへの武器供与を巡っては、米CBSニュースが5日、米当局者の発言を引用し、「北朝鮮がロシアに武器の供与を始めた」と報じていた。


2023年10月5日:北朝鮮が原子炉を一時停止・プルトニウム抽出か?/(時事通信) 韓国紙・東亜日報は5日、北朝鮮が9月下旬に北西部・寧辺の核施設にある原子炉(5000キロワット)の稼働を一時停止したと報じた。米国と韓国の情報当局の分析として伝えた。原子炉内の使用済み核燃料を取り出して再処理し、核兵器に使用できるプルトニウムを抽出するために停止した可能性がある。


2023年10月1日:北がロシアとの軍事協力に言及/(共同通信) 北朝鮮は1日、同国とロシアとの関係強化を警戒する米国などを非難し、発展しているロ朝関係は米欧の「軍事的威嚇と干渉を抑止するための平和守護の強力なとりでだ」と述べ、軍事的均衡につながると主張した。任天一外務次官(ロシア担当)の談話では「国際的な力学の構図で均衡が保証され、世界の戦略的安全環境も一層改善された」と強調した。


2023年9月27日:北朝鮮が不法侵入米兵を「追放」/(読売新聞) 北朝鮮の朝鮮中央通信は27日、韓国から北朝鮮へ7月に越境した米軍のトラビス・キング2等兵の取り調べを終え、北朝鮮の法令に基づき追放することを決めたと伝えた。国外追放を意味するとみられるが、時期などの詳細は明らかにしていない。


2023年9月25日:中国報道で北朝鮮が外国人の入国を許可/(共同通信・ロイター)(9.26追記) 中国国営中央テレビは25日、北朝鮮が同日から外国人の入国を許可したと報じた。入国後2日間隔離するという。だが26日のロイター報道では、中国には北朝鮮から正式の通知は来ていないという。 北朝鮮が発表していないというのはなぜだろうか?


2023年9月24日:北の水中ドローン核兵器「ヘイル2」の脅威・米が「USVレンジャー」で対抗/(FNNプライムオンライン) 北朝鮮が9月に進水させた戦術核攻撃潜水艦「金君玉英雄」は、日本のほぼ全域が射程とされる巡航ミサイル「ファサル」など、最大10発を海中から発射することが可能だ。いずれのミサイルも、北朝鮮が「核弾頭」と主張する「火山31」を搭載可能で、核ミサイルの脅威を海に潜ませようとしている。さらに、7月の軍事パレードで公開された無人水中攻撃艇「ヘイル」は、「火山31」を搭載する2つのバージョンがあり、北朝鮮メディアによると「ヘイル2」は71時間6分かけて約1000キロを潜航した。一般に魚雷の速度は時速約60~100キロだが、「ヘイル2」の平均時速は、北朝鮮の主張通りなら約14キロ。これだけ遅ければ、スクリュー音の発生が抑えられ、音響センサーでの捕捉が難しく、物理的には海の中から本州・北海道の日本海沿岸そして九州北部に忍び寄る核兵器となりかねない。これに対しアメリカ軍は9月18日、日本に最新鋭のドローン偵察艦の試験艦2隻を初めて寄港させた。ドローン偵察艦は敵に狙われやすい危険な海域で、空中や海上だけでなく、海の中の情報収集や偵察を行い、人間が乗っている軍艦に安全なところから作戦を行わせるもの。今回、日本に寄港したUSVレンジャーは、迎撃が難しいとされてきた極超音速ミサイルの迎撃が期待されているSM-6迎撃ミサイルの発射試験にすでに成功している。


2023年9月23日:北朝鮮の中国離れ鮮明に・アジア大会に政府代表団を送らず/(産経ニュース) 北朝鮮は23日の中国・杭州アジア大会の開会式に北朝鮮オリンピック委員会(NOC)委員長を務めるキム・イルグク(金日国)体育相を出席させたものの、政府高官の代表団を別途派遣することは見送った。ジョンウン朝鮮労働党総書記が直接訪問し、首脳会談を行ったロシアと比べ、外交的な対応に開きが出た。今回は体育相やまとまった規模の選手団派遣で大会を尊重する姿勢を示しつつも、大会の外交面での活用は見送った。中国が10月に開く巨大経済圏構想「一帯一路」の国際会議に、北朝鮮がどのレベルの高官を送るのかが、今後の中朝関係を探る次の焦点となりそうだ。


2023年9月22日:中国が杭州アジア大会で、禁止されている北朝鮮国旗の掲揚を容認/(時事通信) 23日に中国・杭州で開幕するアジア大会で、北朝鮮国旗の掲揚が物議を醸している。世界反ドーピング機関(WADA)は北朝鮮に対し国際大会での国旗掲揚を禁じる制裁を科しているが、中国の杭州アジア大会では掲揚が確認されている。主催する中国側が責任を問われたり、国際社会の批判を受けたりする可能性がある。 国際秩序を屁とも思わない中国は、北朝鮮に媚びを売ろうとしている。


2023年9月22日:北のハッカーが窃取した32億円の暗号資産をロシアで資金洗浄・追跡困難に/(読売新聞) 北朝鮮のハッカー集団が窃取した2190万ドル(約32億円)相当の暗号資産が今年に入り、ロシアの暗号資産取引所に移されたことが暗号資産データを解析する米企業「チェイナリシス」の調査で明らかになった。ロシアはサイバー犯罪の捜査に非協力的で、ハッカー集団の追跡が困難になるとの指摘が出ている。 今後北朝鮮とロシアはこうした悪のシステム協力を推し進めるだろう。


2023年9月21日:ウクライナがロシアの第3防衛線を一部突破/(読売新聞)(9.22記)  米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは21日、ウクライナ軍が反転攻勢を強める南部「ザポリージャ戦線」上の集落ロボティネ近郊で、ロシア軍の「第3防衛線」の一部を突破したと報じた。要衝トクマク方面への前進を防ぐため、露軍が三重に築いた最後の防衛線とみられる。防衛線の突破口は小さく、露軍の砲撃による抵抗でウクライナ側に多くの死傷者が出ているという。一方、露軍は21日から22日にかけて南部ヘルソンなどをロケット弾などで攻撃し、市民8人が死亡、13人が負傷した。


2023年9月21日:韓国が北朝鮮国防相ら個人と団体に制裁/(ロイター)  韓国外務省は21日、北朝鮮の核ミサイル開発やロシアなどとの武器取引に関連し、国防相を含む個人10人と2つの団体に対する制裁を発表した。外務省は、制裁は国際社会と朝鮮半島の平和と安定を脅かす北朝鮮の違法行為に対応したものと説明した。北朝鮮の核・ミサイル開発に関連して国防相と朝鮮人民軍参謀総長に制裁を科した。ロシアを含む3ヵ国と北朝鮮の武器取引に関連しスロバキア企業とそのトップを含む個人4人と2団体に制裁を科した。武器取引の詳細は明らかにしていない。 一体どんな制裁が科せられるのだろう?あまり実効力がない制裁になるだろう。


2023年9月20日:北東アジア地域の国家関係の枠組みが変わった/(ノム通信/東洋経済オンライン:薬師寺克行参考) 朝鮮戦争以来、「血の同盟」と云われてきた中国と北朝鮮の関係が揺らいでいる。中国とロシアは北朝鮮に対する核実験や弾道ミサイル発射への国連安保理での制裁決議に賛成してきた。特にロシアは北朝鮮をまるで馬鹿にしていたかのようであった。両国とも北朝鮮を緩衝地帯として一目置いていたが、それ以上のものではなかった。だが2011年にジョンウンが総書記に就いたあたりから変化が始まった。ジョンウンは朝鮮労働党や政府の幹部を次々と更迭した。その極めつきが2013年、金正恩の叔父であり実質的にナンバー2の実力者であった張成沢の処刑だった。張成沢は中国との窓口役となっていたことでも知られており、このあたりから中朝関係にすこしずつ距離が出始めてきたようだ。だが2014年にプーチンがクリミア半島を併合したことで、国際社会で孤立したロシアと北朝鮮の接近が始まった。その裏返しで北朝鮮と中国の関係は冷え込んだ。2023年9月、ジョンウンは好機到来とばかりにプーチンと会談し、一気に蜜月が始まった。中国はこの事態に沈黙を決め込んでいる。中国の戦略が今、自己矛盾に陥っている。北東アジア地域の力関係が一気に変わったからだ。「世界は百年に一度の変革期を迎えている」という習近平主席の言葉は正しいようにみえるが、中国が孤立化に向かっていることは確かだろう。


2023年9月19日:ジョンウンは5泊6日の長旅を終えて帰国・食糧支援を断る/(読売新聞) 北朝鮮の金正恩キムジョンウン朝鮮労働党総書記は19日、ロシア訪問の全日程を終え、帰国の途についた。正恩氏と列車で一緒に移動したロシアのアレクサンドル・マツェゴラ駐北朝鮮大使は17日、今回の訪露を「全て計画通りに行われた。金正恩同志は満足した様子だった」と述べた。ジョンウンは水力発電でのロシアの協力も求めた。同大使は北朝鮮への食糧支援も提案したが、「苦しい時はお願いするが、いまは問題ない」と断ったという。ジョンウンは、北朝鮮に「大規模リゾート」を建設中だとして、露沿海州からの観光客訪問に期待を寄せたという。 国民にとって役の立たない儲け主義の施設を作り、食糧支援を断るとはどういうことだ。自分の食料は足りているという意味だったのか?


2023年9月16日:ロシアのショイグ国防相がジョンウンと会談/(時事通信) 朝鮮中央通信は17日、ジョンウンが16日にウラジオストクを訪れ、ショイグ国防相と会談したと伝えた。「両国の武力と国防安全分野における戦略・戦術的協調」を強化する上での実務的な問題について意見を交わしたという。13日の露朝首脳会談を受けた軍事協力具体化の動きの一環とみられる。 


2023年9月14日:ジョンウンがロシアの戦闘機工場見学へ・ロシア国防相が案内か?/(共同通信) ジョンウンはプーチンとの首脳会談後、ハバロフスク地方コムソモリスクナアムーレへ特別列車で向かった。ロシア当局筋によると14日夕に到着し、15日にスホイ戦闘機の製造工場を視察する予定。朝鮮人民軍の空、海各軍の司令官が同行し、ロシアはショイグ国防相が案内するとみられ、軍当局間の連携強化を図る可能性がある。 ロシアがどんなに兵器を見せびらかしても、北朝鮮には買うカネはない。ロシアが犠牲的に提供することはないだろう。


2023年9月14日:露朝が蜜月を演出しても効果は限定的/(夕刊フジ:渡部悦和) 元陸上自衛隊東部方面総監の渡部悦和は「北朝鮮の支援が、ロシアに砲弾を1、2万発提供する程度のものであれば、1日で使い切って『焼け石に水』になる。何百万発も提供するのは、対韓国用に必要な備蓄も枯渇する危険性があり、提供できる数には限りがあるだろう」と話す。首脳会談では、朝鮮人民軍のウクライナへの〝極秘派遣〟が議題になるとの見方もあったが、「北朝鮮兵が動員されたとしてもロシア語が分からず、オペレーションがとれず、現実的ではない。塹壕を掘ったり、軍需工場では働いたりする程度の使い方しかできないのではないか。北朝鮮が協力しても、ロシアは戦況を大きく変えることはできないだろう」と語った。


2023年9月14日:露朝接近に中国は不快感?・日韓の安全保障揺らぐ可能性/(ノム通信/読売新聞参考) これまで北朝鮮の後ろ盾になってきた中国は、急速な朝露接近に戸惑っているようであり、不快感を覚えているようだ。露朝関係には慎重に距離を置くとみられる。ロシアが北朝鮮に軍事技術を提供すれば、日韓の安全保障環境がより大きく揺らぐ可能性もある。


2023年9月13日:北朝鮮の砲弾は古すぎて低品質/(ノム通信/産経ニュース参考) 北朝鮮には冷戦期に北朝鮮が蓄えたロシアの兵器で使用できる砲弾の備蓄や生産設備がある。一方ロシアは2022年だけで1000~1100万発の砲弾を消費し、生産は間に合っていないようだ。生産能力は年200万発とされる。だが北朝鮮が提供すると思われる砲弾は古く、性能が不安定な可能性がある。2010年の北朝鮮による韓国・延坪島(ヨンピョンド)砲撃の際、北朝鮮が発射した約170発の砲弾のうち半数以上が周辺の海に落下し、島に着弾した砲弾も20%が不発で、北朝鮮の砲弾の質の低さを示したという。 砲弾の問題なのか、大砲あるいはミサイル発射機の問題なのかは不明。北朝鮮が新品の砲弾を提供する誠意があるかは疑問。


2023年9月13日:露朝間で「決議違反」・労働者受け入れも議論か?/(産経ニュース) 約4年半ぶりとなった13日の露朝首脳会談では、前回と異なり会談後の会見が開かれず、国連安全保障理事会決議が禁じる対北朝鮮取引などが議論されたことを裏付けた。主題となった軍事分野の協力強化のほか、同様に決議違反となる北朝鮮労働者の受け入れなども協議されたとみられる。 ノムが懸念しているのは兵士の提供である。餓死に直面している北朝鮮としては、ロシアからの食糧供給、および兵士の提供による食糧の保全が緊急な課題になっていると思われる。


2023年9月13日:北朝鮮が指導者不在の中ミサイル発射/(日テレNEWS) 韓国軍は、北朝鮮が13日正午前、日本海に向けて短距離弾道ミサイル2発を発射したと明らかにした。最高指導者が国内に不在の時にミサイルを発射したのは初めてだという。


2023年9月13日:露朝首脳会談・ロシアの孤立を象徴/(ロイター) 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記は12日、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記は12日午前、特別列車でロ朝国境を越え、極東沿海地方のハサン駅に到着した。そして13日、ロシア極東のボストーチヌイ宇宙基地でロシアのプーチン大統領と会談し、ロシアは西側諸国と神聖な戦争を戦っており両国は共に「帝国主義」と戦うと表明した。両首脳の会談は2019年4月に極東ウラジオストクで行って以来、4年半振りとなる。一方、ロシア国営タス通信によると、ロシア大統領府のペスコフ報道官は北朝鮮が長年にわたって国連の制裁下にあることについて問われた際、「ロシアは国連安全保障理事会での立場を維持しているが、それがロ朝関係のさらなる発展を妨げることはできないし、妨げることもないだろう」と答えた。またプーチンが武器供給について話し合うのかとの質問に「われわれは隣国として、公表や発表の対象とはならないセンシティブな分野で協力を実行している。これは隣国にとって極めて自然なことだ」と述べた。 帝国主義をとっているのはロシアであり、ジョンウンは見当違いか勘違いをしている。


2023年9月13日:北朝鮮の鉄道の老朽化・列車の乗客90人が餓死したことも/(ノム通信/デイリーNKジャパン参考) 2006年7月、平安南道(ピョンアンナムド)の山間部にある陽徳(ヤンドク)郡と新陽(シニャン)郡で大雨が降った際には、智水(チス)駅付近を走行中だった平壌発清津(チョンジン)行きの列車と、新義州(シニジュ)発清津行きの列車が、橋梁の流出により1ヵ月半に渡って立ち往生し、乗客のうち90人が餓死した。1997年12月には、積雪による停電で4日間にわたり立ち往生し、車内の暖房が止まったために老人・子どもなど30人が餓死・凍死したという。電力インフラが脆弱なため、停電による運航停止が頻繁に起きる。ジョンウンが鉄道で3日近くも掛けてロシアの宇宙基地に到達したのは、周到な準備があったからであろう。


2023年9月13日:ロシアが北に7月、前月比4.7倍の清製油(石油)を輸出(供与?)/(ノム通信/産経ニュース参考) 韓国の聯合ニュースは13日、ロシアの精製油の対北輸出量が7月、前月比で約4.7に増加したと報道。「武器供与を受けるため、北朝鮮の歓心を買おうと供給を大幅に増やした」可能性を指摘した。 ノムの推定ではこれは供与された可能性が高い。ロシアは武器・兵力ともに逼迫しているとみられ、北からこれらを手に入れるための対価を惜しまない。清製油はロシアではだぶついていると思われる。


2023年9月11日:北朝鮮で男女9人の公開処刑・原型留めず・批判高まる/(デイリーNKジャパン) 8月30日、北朝鮮北部の両江道(リャンガンド)恵山(ヘサン)で、2100頭もの牛を売り払ったとして、男女9人が、2万5000人が見守る中で公開処刑された。また、14人が無期懲役から10年以上の懲役刑の判決を受けた。部長クラス以上への商品として納入された牛が口蹄疫に罹っていたという罪であるが、口蹄疫はヒトには移らないとされている。裁判官は400頭を2100頭に水増しして罪を重くしたようだ。損傷が激しく人体が原型をとどめないほどの残忍なやり方で執行された公開処刑の話は、隣接する咸鏡北道(ハムギョンブクト)にも届いている。現地の情報筋は、この話がどんどん広がっているとして、「病死牛肉を売ったのは、公開処刑されるほどの罪なのか」と疑問を呈している。北朝鮮でも公開処刑は最近滅多に行われていなかったという。


2023年9月11日:露朝がジョンウンの訪露を公式発表/(産経ニュース) 北朝鮮の朝鮮中央通信は11日、キム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党総書記がロシアの招待を受けて訪露し、訪問期間中に露朝首脳会談が開催されると伝えた。ロシア政府も11日、プーチン大統領の招待を受けたジョンウンが「数日以内」にロシアを訪問すると公式発表した。 援助を乞う方が援助する方の国を呼びつけるのは、ロシアの大国意識の表れだろう。北朝鮮のジョンウンが応じたのはかなり北朝鮮も行き詰っており、ロシアのミサイル技術が欲しいという欲も見られる。


2023年9月11日:北朝鮮は今、国家貿易統制体制/(ノム通信/デイリーNKジャパン参考) 北はコロナ禍で貿易を停止し、事実上の鎖国に入った。中国国境に近いリャンガンド(両江道)の人々の生活は成り立たなくなり、業者のトップで自殺する人まで出てきた。国境が開かれるという噂に何度も騙されて失望が人々の間に広がっている。


2023年9月10日:ロシア主導の東方経済フォーラム開催・首脳ら欠席・10ヵ国/(ノム通信/産経新聞参考) フォーラムでは情勢報告くらいで決められることはほとんどないであろう。そもそも主催者のロシアの経済が西側の経済制裁でがたがたであり、参加国で技術・輸入支援をできるのは中国くらいなもので、参加国の大部分が食糧とエネルギーを格安値段で欲しいだけだからだ。ロシアの兵器が成果を出しておらず、旧式であることも、ロシアの武器輸出にはマイナスになっている。フォーラム自体に何の意味も無くなり、参加することによる国際的評判の下落の方が大きい。参加国は中国・北朝鮮・インド・ベラルーシ・ベトナム・カザフスタン・ラオス・ミャンマー・シンガポール・フィリピンの10ヵ国が代表団を送った。なぜシンガポール・フィリピンが代表を送っているのかは不明。ロシアにとって最大の成果は北朝鮮のキム・ジョンウンとの会議である。武器と兵士の調達の見返りに食糧を送る交換貿易が行われるだろう。


2023年9月9日:北朝鮮の犯罪が昨年の3倍・自殺40%増/(NEWSポストセブン) 北朝鮮では強盗・殺人事件や爆破事件など、都市部を中心に急激に治安が悪化しており、金正恩最高指導部は「凶悪犯罪撲滅グループ」を新設して対応に乗り出していたことが明らかになった。また、治安悪化の原因として食糧不足が挙げられており、9月下旬の最高人民会議(国会に相当)で、その責任をとらされる形で金徳訓首相が更迭されるとの情報も出ている。米政府系報道機関「ラヂオ・フリー・アジア(RFA)」が報じた。韓国の国家情報院はこのほど、今年1月~7月までの北朝鮮における暴力犯罪が前年同期比で3倍に増加し、自殺率が40%増加したとの数字を国会に報告した。


2023年9月9日:北朝鮮が未明に民間参加による軍事パレード実施・年に3度は異例/(FNNプライムオンライン) 韓国メディアは、北朝鮮が建国記念日とする9日未明に、民間の準軍事組織などによるパレードを実施したと報じた。韓国の聯合ニュースは、北朝鮮が建国75年の記念日とする9日午前0時から、平壌(ピョンヤン)のキム・イルソン(金日成)広場でパレードが実施されたと伝えた。パレードには労農赤衛軍など民間の準軍事組織が参加しているとみられている。中国から劉国中副首相が率いる代表団が祝賀行事に参加するため、8日北京を出発しているほか、ロシアからは軍の楽団が訪朝していて、パレードなどの祝賀行事に参加している可能性がある。北朝鮮としては中・ロとの結束をアピールし、日米韓3ヵ国への対抗姿勢を強調する狙いがあるとみられる。一方、北朝鮮は2023年2月と7月にも軍事パレードを行っていて、韓国政府は「1年に3度パレードを実施するのは異例」とし、「内部の結束を図る狙いがある」と見解を示している。 別な見方をすれば、よくそこまで動員の余裕があるな、と感心する。


2023年9月8日:北朝鮮が「戦術核潜水艦」を進水/(ノム通信/産経新聞参考) 北メディアは8日、水中からの核攻撃が可能な初の「戦術核攻撃潜水艦」の進水式が6日に行われたと伝えた。ジョンウン総書記がこの場で演説し「海軍の核武装化を引き続き推進していく」と表明した。写真では従来型(ディーゼルエンジン)の潜水艦を改造した3千トン級とみられ、大小10ヵ所程度のミサイル発射口を持つ。潜航しながらSLBMを発射する能力を備えた可能性があり、日米韓への新たな脅威が生まれた。日本海の海軍部隊に配属されるという。建国75年の記念日を前に国威発揚を図った。2019年に写真が発表されたものと同一と見られ、その後4年が費やされた。2021年には5ヵ年計画で原潜建造を掲げていたが、今回それは実現していない。韓国軍関係者は、「正常に運用できるしろものではない」と、性能を誇張している可能性を指摘した。


2023年9月7日:米副大統領ハリスがロシアが北朝鮮に支援を求めるのは「絶望感の表れ」と発言/(ロイター) ハリス米副大統領は、北朝鮮がウクライナ侵攻を続けるロシアに軍事支援を提供すれば「大きな間違い」と述べた。ロシアが孤立化している北朝鮮に支援を求めるのは絶望感の表れという認識も示した。CBSニュースとのインタビューが7日放映された。ウクライナで使用される武器を北朝鮮がロシアに提供すれば、北朝鮮は「代償を支払うことになる」と牽制した。


2023年9月7日:ロシアが早速北朝鮮と文化交流・楽団派遣/(共同通信) 在北朝鮮ロシア大使館は7日、北朝鮮での9日の建国75年祝賀行事に参加するロシアの楽団が、2機の特別機で7日に訪朝したとフェイスブックで発表した。北朝鮮国防省が招待したという。関係者によると、ロシアは祝賀行事に高官も派遣する計画を北朝鮮に伝えている。 あまりにも早い展開で戸惑うほどだ。かなり前から計画されていたことなのか、それとも最近の接近で急遽計画されたことなのか、不明である。


2023年9月6日:韓国がASEAN首脳会議でロシアと北朝鮮の軍事協力を停止するよう訴え/(ノム通信/ロイター参考) 韓国の尹錫悦大統領は6日、インドネシアのジャカルタで開かれた東南アジア諸国連合(ASEAN)との首脳会議で「国際平和を損なうような形で北朝鮮と軍事協力を行う試みは直ちに中止しなければならない」と訴えた。韓国としては韓・中・日の3ヵ国の協力関係を模索している。 ロシア・北朝鮮は参加していないので、問題提起した形であるが、こうした訴えは重要だ。


2023年9月2日:北朝鮮が巡行ミサイルを黄海に向け数発発射/(共同通信) 韓国軍合同参謀本部は2日、北朝鮮が同日午前4時(日本時間同)ごろから、黄海上に巡航ミサイル数発を発射したと明らかにした。米韓両軍が飛距離や軌道などの詳細を分析している。聯合ニュースは、北朝鮮が「ファサル(矢)」と命名した核弾頭を搭載可能な戦略巡航ミサイルの可能性が高く、韓国全域や在日米軍に対する核攻撃能力を誇示したとの見方を伝えた。3日の共同通信続報によると、北朝鮮は3日、米韓の軍事演習に対抗するため、核弾頭を模した実験用弾頭搭載の長距離戦略巡航ミサイルを2発発射する「戦術核攻撃仮想発射訓練」を行ったと伝えた。


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