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【歴史評論】

本田正信にみる叡智

2023-03-06
  NHKの大河ドラマ『どうする家康』を初回から観ているが、前回(前年)より勝ってつまらなく、くだらないものだと思っている。今回は音楽もひどいし、演出に至ってはわざとらしい演出が多くて正視できないほどである。ストーリーとして歴史を改竄しているとまでは批判はしないが、わざと女の存在を組み込んでいる点ではこれまでと同じであり、それも違和感を一層際立たせている。毎回この時間が近くなると憂鬱な気分になるのは辛いことである。なぜそのような番組を見ているのかというと、ノムは歴史にはとんと弱く、その薄識(?)を補うためである。毎回ドラマを見ながらネットで歴史の勉強をしている。こちらの方はとても楽しく、いろいろな発見(?)もあって、歴史がとてもおもしろいものだと思わせてくれている。

  3月5日の『どうする家康』では本多正信が登場した。本多という姓は、弓道四段を持つノムにとっては「本多流」と呼ばれる日置弾正(へきだんじょう)が編み出した流派名として馴染みはあったが、歴史上で有名な本多正信についてはほとんど知らなかった。そこでネットで調べてみたら、意外にも武士道精神を貫いた人ではないか、と思わせる点が多く見つかった。そこで本項を取り上げてみる気になったのである。ドラマでは、家康の家臣であった正信が裏切って一向一揆の反徒の指南役になり、家康側の和睦工作後に、家康によって追放の処分を受けた、という筋立てになっている。だがウィキペディアでは正信が出奔したというように書いてあり、どうもドラマでは脚色しているらしい。しかも正信役の役者の演技には武士道精神が感じられず、むしろ卑しい策術家のような演技と感じた。
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