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【時の言葉】外出を控え、資源消費を減らそう(2022.6.20))

生態系関連

2022年2月(2.11 更新) 

2022年2月11日:コアラが絶滅危惧種に指定される/ オーストラリアのリー環境相は11日、同国東部に生息するコアラについて、近年の大規模森林火災などで絶滅の危険が増大したとして、「絶滅危惧種」に指定したと発表した。(時事通信) コアラの絶滅の危機にはウイルス病の蔓延も一因としてあるらしい。一方これがコアラの進化になるかもしれない。


2022年2月8日:ケニア国立公園で火災・600㌶焼失/ケニアの首都ナイロビの北約100キロに位置するアバーディア国立公園で火災が発生していたが、森林公社(KFS)は7日、鎮火したと発表した。消失面積は約600ヘクタールに上り、放火が疑われている。火災は5日に発生。自然保護官や消防士、ボランティアなど数十人が消火活動に当たった。アバーディア国立公園は、英国のエリザベス女王が王女だった1952年、公園内のホテル「ツリートップス」に滞在中、父王死去の知らせを受けたことで知られる。火災をめぐっては、放火の可能性も浮上している。被害状況を調査した環境保護団体「ライノ・アーク」のアダム・ムワンギは「人間の活動が火災の原因であることは間違いない」とAFPに語った。公園には壮大な滝や竹林がある他、ヒョウやゾウ、絶滅の危機にひんするクロサイなどの野生動物が生息している。(AFP時事)


2022年2月6日:ローマ教皇が「プラスチック海洋投棄は犯罪」と語る/ローマ教皇フランシスコ(85)は6日、プラスチックの海洋投棄は「犯罪」で、次世代のために地球を救うには止めなければならないと述べた。国営テレビRAIとの1時間にわたるインタビューで話した。また、過剰な軍事費支出批判や移民の権利擁護、教会保守派の思想的な硬直性など、これまで問題にしてきたテーマにも言及した。教皇は、アドリア海に何トンものプラスチックが投棄されている現状を訴えに来たイタリア人漁師について触れ、次に会った際、ごみは倍増して一部を除去する作業に当たったと聞かされたと述懐した。その上で、「プラスチックの海洋投棄は犯罪だ。生物多様性も地球も全てを殺してしまう」などと述べた。戦争については、「武器の生産を1年間停止すれば、全世界に食糧と教育を提供できる。厳しい事実だが、われわれは戦争に慣れてしまっている」と述べた。教皇はかねてから、軍事費を最も貧しい人々の救済と、将来のパンデミックに備えるための研究に転用するよう呼び掛けている。一方、欧州連合(EU)に対し、北アフリカからイタリアとスペインにやってくる移民を域内の全諸国に分散し、少数の国に過度な社会的負荷がかからない措置を取るようあらためて求めた。(ロイター)


2022年2月6日:米ロケットの残骸が月に衝突の可能性/7年前に打ち上げられたロケットの残骸が、3月に月に衝突する恐れがあると、複数の米メディアが報じた。役割を終えた探査機などを月面に落下させることは過去にあったが、意図せずに人工物が月面に衝突するのは極めて異例とみられ、注目を集めている。衝突が予測されているのは、米スペースX社のロケット「ファルコン9」の上段部(重さ約4トン)。米海洋大気局(NOAA)の観測衛星を搭載し、2015年2月に打ち上げられた。その後、上段部は地球の大気圏へ落下することなく、残骸として宇宙を漂っていた。米メディアによると、この残骸を追跡していた米国の専門家が、3月4日に月の裏側に衝突する可能性が高いとの軌道計算結果をインターネット上で公表した。他の複数の専門家も同様の見解を示したという。(読売新聞)


2022年2月3日:1億年前の被子植物の琥珀化石が完全な形で発見される/中国中央テレビ(CCTV)のウェブサイト中視網は、山東省の研究グループが世界で初めて1億年前の琥珀から完全な形の花を発見したと報じた。記事によると、青島科技大学の王碩(ワン・シュオ)教授による研究グループがこのほど、世界的に有名な学術誌「ネイチャー・プランツ」に「1億年前の琥珀から発見した南アフリカ起源の適火性クロウメモドキ科植物」と題する論文を掲載した。この研究では、世界で最も古い現存する花が琥珀から見つかり、早期の有花植物の変化とプレートテクトニクスの関係を研究するうえでの重要な化石証拠をもたらしたという。この研究で見つかった琥珀には1億年前の花、果実、葉、原位置の花粉などの各種植物器官の実物化石が完全な形で保存されていた。この化石植物はインドプレートとゴンドワナ大陸が完全分離する前に形成されたとみられるという。王教授は「この植物は恐竜が繁栄していた中生代から現在に至るまで花開き続けていた、稀少な被子植物の化石。研究により、花や葉、被毛などが頻繁に発生する野火に対し高い適応性を持っていたことがわかった。また、琥珀の化石中には大量の焼かれた植物の残骸と思しきものが存在しており、白亜紀中期に火災が頻発していた証拠にもなる。被子植物の環境適応性の高さが、急速な拡散、繁栄を実現した一つの秘密かもしれない」と語った。(Record China)


2022年2月2日:アルゼンチンでコカイン+オピオイドで20人死亡/アルゼンチンの首都ブエノスアイレス郊外で、有害物質が混入したコカインを吸引した住民少なくとも20人が死亡、74人以上が入院した。地元当局が2日、明らかにした。混入物はオピオイドの可能性があるという。コカインもオピオイドも麻薬である。 (AFP時事)


2022年2月2日:英国の植物が温暖化で1ヵ月早く開花・生態系に危機/英国で、地球温暖化の影響により植物の開花時期が約1ヵ月早まっていることが、2日公表の研究で分かった。農作物や野生動物への影響が懸念される。論文は英学術専門誌「英国王立協会紀要B」に掲載された。研究では、開花時期の推移を調べるため「自然カレンダー」と呼ばれるデータベースを使用した。自然カレンダーは、科学者・博物学者・ガーデニング愛好家・庭師・英国王立気象学会などの団体から寄せられた観測情報をまとめたもので、200年以上前から運用されている。国内の高木や低木・薬草・ツル性植物など406種の観察記録40万件以上を調べた結果、1987~2019年の平均開花日は、1753~1986年に比べ30日早くなっていたことが分かった。研究を率いたケンブリッジ大学のウルフ・ビュントゲン教授は、開花時期が早まると生態系が壊れる恐れがあり、「実に憂慮すべき」結果だと指摘した。農作物が早く開花すると遅霜の被害を受ける可能性がある。ただ、最も脅威にさらされるのは野生動物だという。昆虫や鳥は、餌である植物と発育段階が同時期になるように進化してきた。この時期がずれると「生態系のミスマッチ」が起こる。ビュントゲンは大学の発表で、ある植物の花が咲くと特定の昆虫が引き寄せられ、その昆虫が特定の鳥を呼び寄せるといった連鎖があると説明した。構成要素の一つの発達が他よりも早くなってしまうと、連鎖がずれてしまう恐れがある。ずれに対する適応が間に合わなければ、種の絶滅につながる可能性もあるという。ここ数十年の開花時期の推移は、特に温暖化など人間の活動による気候変動の影響の加速と一致する。国連(UN)は先月、過去7年は史上最も暑かったと発表した。2021年の世界の平均気温は、産業革命以前の1850~1900年の気温を約1.11度上回った。(AFP時事)


2022年2月1日:バングラデシュのサファリパークで謎の動物死/バングラデシュ最大のサファリパークで、今年に入ってから11頭のシマウマが謎の死を遂げたことが明らかになり、政府が調査を開始した。関係者は死因について、シマウマ同士の縄張り争いや、細菌感染と説明している。調査が行われているのは、首都ダッカの北にある広さ1500ヘクタールのサファリパーク。南アフリカから移送されてきていたシマウマのほか、ベンガルトラ1頭も死んだ。サファリパーク責任者は先週、5頭は細菌感染、4頭は争い合いで重傷を負い死に至ったと説明。その後、さらに2頭が死んだ。5頭の死因となった細菌の種類は不明。シマウマの連続死は先週、地元議員による訪問で初めて発覚。当局が調査を命じ、獣医師1人と職員2人が解任された。ベンガルトラは1月12日に死んでいたが、サファリパーク側はこの事実を数週間にわたり隠蔽していた。トラはシマウマとは隔離されており、シマウマの死に関係するとはみられていない。(AFP時事)


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