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【時事評論2021】

中国の恫喝外交文言集

2021-12-06
  中国が習近平時代に入って戦狼外交を始めたことは、中国が自信を持ったことの証であるが、いきなり中世風の侵略意図を鮮明にしたというのは、世界から懸念と危機感を抱かせた(9.14「中国の原点回帰を占う 」)戦狼外交という言葉は外野が名付けた比喩的言葉であるが、中国の本質的なものをよく表している。その戦狼外交の中で驚くような野卑で攻撃的な文言が飛び出してくるが、それはノムの云う「動物的」なものであり、今や鬼畜の言語と化している。これらを後世の歴史遺産とすべく、まとめておくことには意義があるだろう。とりあえず、筆者の記事などから目立ったものを取り上げるが、本来ならAIで検索して辞典風にまとめるべきところである。そして未来の人々は中国の野心をそこに見出すだろう。

  以下では、発言年月日発言者発言対象発言内容その意図、について非時系列的に羅列するが、別表としてエクセル表にも時系列記載を続けていくことにする。

1.2021年12月1日:王文斌報道官/安倍晋三元首相・日本/「公然とでたらめを言った」・「中国人民の譲れない一線に挑む者は誰であれ、必ず頭をぶつけ血を流すだろう」/中国に逆らうものには攻撃をためらわないという意図の表明
2.2021年3月29日:在日楊宇首席公使/欧米各国/「反中過激勢力が意図的につくり上げた世紀の『うそ』で、中国をおとしめるためのばかげた茶番劇だ」/ウイグル族への迫害を「ジェノサイド(集団虐殺)」と認定したことへの反論だが反論になっていない
3.2021年3月19日:楊潔篪/ブリンケン米国務長官/米中外交トップ会談の中で、「中国の中国型民主主義体制はアメリカ型より優位にある/アメリカは一部の国をあおり立てて中国を攻撃している。内政干渉には断固反対する/あなたたちは強者の立場で話しており我々と話す資格はない/我々が西洋人から受けた苦しみはまだ足りないというのか/外国から抑えつけられた時間はまだ短いというのか」と発言した。/負け犬の遠吠えのような強がり恫喝である。
4.2021年3月27日:外務省報道官/米国・カナダ/「中国の内政への干渉を停止しなければ、自らを危機に陥れることになる」・「誤った道を進んでいかないよう求める。さもなくば、必ず火遊びをして自ら焼け死ぬ」/新疆ウイグル自治区の人権侵害で対中制裁を発動した米国とカナダへの対抗措置として、両国の政府機関や議員に制裁を科すと発表した際の発言だが、外交的に許される文言ではなく、粗野で暴力的である。
5.2021年4月3日:在フィリピン中国大使館/フィリピン・ロレンザーナ国防相/「素人のような発言を避けるよう求める」/220隻の中国漁船がフィリピン領海内で停泊していることに対する抗議に対して、人を馬鹿にした訳の分からない言い訳をした。

  これ以降の恫喝外交の事例は山ほどあって、とてもブログ容量が足りない。なぜ中国がこれほどに野卑な言葉で外交をしているのかについて、推測だが思うところを以下に列挙する。
 1.急激な発展に自信過剰になっている。
  (12.5「中国とノム世界の社会主義の違い 」記事中の「4つの自信」
 2.習近平は自分の年齢との関係で焦っている。生存中に台湾を奪還して英雄になりたいのである。
 3.弱いものに強硬になるのは中国人の習い。
 4.下からアメリカを見上げていたのが立場が逆転して上からアメリカを見ている。
 5.世界に中国に逆らえる国はないと思っている。

  こうしたことから、中国の恫喝外交は決して止まることはないだろう。世界はこれを受け入れるか、それとも戦争を覚悟して対峙し、中国を押し込めるしかない。その方法は、世界が中国を自由主義経済から切り離すことしかないのである。中国は国内に混乱が生じ、暴発して核戦争を惹き起こすだろう。だがそれを民主国連合は避けられると思ってはならない。それが必然的ならば、先手を打つしか方法はない。その先手は、①「一つの中国」原則を国連で否定すること・②中国をWTOから排除すること・③中国との貿易を停止すること、である。世界経済が破綻し、各国とも甚大な経済的・政治的混乱に巻き込まれるだろう。だがそれでも、中国に支配されて世界が滅びるよりはマシである。


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