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【時事評論2021】

非科学的思考の実例(1179文字)

2021-02-16
  最近のニュースの中で、余りにも驚くべき非科学的な考え方が世界には蔓延しているのだということを知り、これは記録しておくべきことだと考えた。後世にも役立つことになるだろう。また同時に、大手メディアはニュースに何の評価も与えずにただ起こったことを無批判に垂れ流しているばかりで、世の中に対する啓蒙的役割を全く果たしていないことに対しても怒りに近い憤りを覚える。それをカバーしてくれているのは、中小メディアであり、少なくとも価値観や常識を踏まえた論評を加えており、最近ではそちらの方に掲載価値のあるものが多くなってきていることもお伝えしたい。

  本項ではニュースなどに見られる非常識・非科学的発言などを随時取り上げていくため、継続版としたい。更新日はその都度訂正していくことにする。

1.アメリカ政府のコロナアドバイザーで米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)のアンソニー・ファウチ所長は2020年3月、マスク着用が感染防止になることを否定し、テレビやインターネット上で「マスクをつけるな」と発言((時事通信)《コロナ》2.15記事)(筆者見解)権威者の言うことをまともに信じてはならない。

2.「マスク着用については政府は個人の生活に介入すべきではない」:(筆者見解)イデオロギーを科学の世界に持ち込んでいる。

3.イギリスの感染症専門家の意見「イギリス国民はマスクの使い方を知らないから使わせるべきではない」:(筆者見解)感染症対策では従来の習慣を変えなければならない。

4.イギリスの感染症専門家の意見「マスクをしたら手洗いをしなかったり、外出自粛を守らなかったりするから、かえって危険だ」:(筆者見解)本末転倒な発言。 

5.イギリスの感染症専門家の意見「マスクに予防効果があるというデータがない」:(筆者見解) 知見のあるなしを問題にするのは専門家として不見識。あるいは単なる無知。

6.2020年6月までのWHOの見解では「健康な人がマスクを着用しても感染を予防できる根拠はない」:(筆者見解)WHOは学会ではない。病気を予防する科学的根拠があると思われるあらゆる手立てについて肯定的でなければならない。

7.「健康管理は個人の権利だ」:(筆者見解)健康管理は全国民に関わることなので、個人の見解は無効。ましてや「権利」というイデオロギーを持ち込むことは国家が許さない。

8.「ウイルスは人類の敵だから撲滅しなければならない」:(筆者見解)このような傲慢な考え方をする人が圧倒的に多い気がする。だが数十億年前の生命の始まりから存在するウイルスと誕生してから高々数十万年のホモサピエンスとを比べること自体が不遜であり、人類もウイルスによって進化した生物であり、生物界の圧倒的数を誇るウイルスのことを考えれば、人類はウイルスにひれ伏すしかないのである。

9.(続く)

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