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【時事評論2021】

メディア報道における良いニュースと悪いニュース(1663文字)

2021-01-02
  2020年を振り返り、1年間のニュースの良いニュースと悪いニュースの割合がどうであったかを調べてみることで、メディアが世の中に与える影響を考察できるのではないかと考え、まとめて資料とすることを思いついた。アイデアが浮かんだのは昨年末の12月26日である。調査にはかなり時間が掛ったが、全てを網羅することは筆者としてはできないので、世界(国際)だけを対象にした。だがまとめてみると、意外なことも分かり、また注目国別のニュースも同様に評価してみると、比較としておもしろい結果が得られるのではないかと考えた。

  1月2日の段階では《国際》の2020年1月~6月までしか纏められなかった。これはかなり大変な作業となる。だがこの段階でもおもしろいことが分かった。エクセル表としてまとめたので参照してもらいたい(公開資料09)。

  これをまとめるにはどういう項目が適切かを考えたが、とりあえず、①善悪(良いニュースか悪いニュースか)・②影響度(世界への影響)の2点について0~10で評価してみた。その際、善悪については民主主義国から観ての視点に立つことにしたため、独裁国や専制国のニュースについては評価は低い。また特に中国に対する民主主義国の対抗策は良いニュースとして評価している。その意味で客観的なものではない

  また注目国やイスラム諸国についても比較のために、評価した。これは多分にノムの主観に基づくものであり、また想像の域を出ないものであるため、客観性は全くない。今後、この評価と各国別の評価を比較してみたいが、資料をまとめるにはかなり時間が掛ると思われるので、どこまでできるかはお約束はできない。努力してみるだけである。

  2020年1月~6月までの【時事通信】《国際》のニュースのほとんどを取り上げたが、一部《国際》に相応しくないと思われるのについては省いた。その結果、予想したよりも平均としては無難な評価になった。「善悪」の全体平均は4.8となったが、これは中国・ロシア・イランなどの悪の枢軸国の評価を全面的に低く評価したのに対し、西欧などの民主主義国の対抗措置を高く評価したためである。全体としては暗いニュースが圧倒的に多かった印象だが、国際関係としては、民主主義国の間に対中国包囲網としての一致が進んだことがこの評価になったと思われる。

  個別に観ると、アメリカは黒人差別問題やコロナ禍で大きく揺さぶられたが、対中国政策が強硬化したことで評価が高くなり、各国の中で唯一5.1と5を超えた。最も評価しにくかったのは韓国であり、姿勢が定まっていないためにほとんどを中立の5としたが、それでも平均は4.5となった。日本も同様であり、姿勢が定まらないために4.4と韓国よりも低い評価となった。5以下ではあるが、ヨーロッパは4.9と比較的高く評価された。イスラム諸国は4.4と日本と同じであった。これは意外であるが、国際ニュースの中では疎外されやすいこと、西欧諸国や中露中心のニュースにはあまり直接的に関係していないことが多く、中立の5で評価したのが多かったためと思われる。

  以上、途中経過ではあるが、第1報としてまとめた。続けて続報を出していくが、タイトルは「メディア報道・その2」というような形で報告したい。


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