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【時の言葉】外出を控え、資源消費を減らそう(2022.6.20))

地球温暖化・自然災害関連

2021年8月

2021年8月26日:街灯ランプの種類で自然生態系に影響度異なる/街灯の昆虫への影響を調べた英国の研究で、特に白色発光ダイオード(LED)を使用した街灯が虫の行動パターンを乱すだけでなく、個体数減少の原因にもなっていることが分かったとする論文が25日、発表された。調査チームはイングランド南部で、街灯に照らされた道路沿いの生け垣や草地と、ほぼ同じ環境で街灯に照らされていない同数の地点を比較調査。また、植生が類似した街灯のない1区画と街灯のある2区画を調べた。調査対象としては、夜行性の昆虫の代替指標として、ふ化してから成虫になるまでの生息範囲が数メートル以内にとどまるガの幼虫を選んだ。調査結果は驚くべきもので、街灯に照らされた場所の幼虫の生息数は、街灯のない場所と比べて沿道の生け垣で47%、沿道の草地では37%少なかった。(AFP時事)


2021年8月22日:2回の落雷で一度に550頭の羊が即死/国土の大部分が山岳地帯と言われるジョージアの山の牧草地で今月9日、500頭を超える羊が落雷で即死した。現場にいた羊飼いは「落雷は2回で、羊が倒れた。自分も意識を失ったが、無事だった」と当時の様子を語った。これだけの数の家畜が落雷で一度に死亡するのは非常に珍しい。ちなみに2019年には米テキサス州で、雷の直撃を受け牛23頭が即死した。また規模が大きいものでは2016年、ノルウェー南部で323頭のトナカイが落雷で命を落としていた。(TechinsightJapan)


2021年8月18日:異常気象が世界で猛威・IPCCも警鐘/熱波に起因する山火事や豪雨による洪水などの異常気象が世界各地で相次いでいる。気候変動の影響が指摘される中、国連は、その原因は人類が排出した温室効果ガスであると断定。異常気象を食い止めるために排出量削減などの早急な対応を求めている。ギリシャ全土で3日から記録的な熱波による山火事が多発した。首都アテネ近郊のエビア島ではこれまでに4万9000ヘクタール以上が焼け、6万人を超える市民が避難した。ギリシャのミツォタキス首相は9日のテレビ演説で「未曽有の規模の自然災害だ」と強調。「過去約30年で最悪の熱波」が国内を襲ったことを踏まえ、気候変動が影響しているとの認識を示した。プラス4℃で熱波は9.4倍、豪雨2.7倍、干ばつ4.1倍が予想されるという。気温上昇は大気中の水蒸気量を増やし、豪雨も引き起こすとされる。ドイツやベルギーでは7月中旬、豪雨による洪水が広がり、200人以上が死亡。中国河南省でも7月に300人以上が豪雨で犠牲になった。IPCCは今月9日に発表した報告書で、産業革命前(1850~1900年の平均)と比べた世界の平均気温の上昇幅が2021~2040年に1.5度に達するとの見通しを公表。削減策を講じなければ2081~2100年に気温が4.4度上昇すると分析した。報告書を受け、グテレス国連事務総長は「人類への警鐘だ」と訴えた。(産経ニュース)


2021年8月18日:バヌアツでM7.1の地震・津波なし/日本時間の8月18日19時10分頃、海外で規模の大きな地震があった。震源地は南太平洋バヌアツ諸島で、地震の規模はM7.1と推定される。気象庁によると、この地震による日本への津波の影響はない。(ウェザーニュース)


2021年8月16日:米国西部の干ばつで来年1月から給水制限/米政府は16日、干ばつの影響で西部にある国内最大の貯水池ミード湖の水位が極めて下がっており、来年1月から給水制限を開始すると発表した。住民数千万人が影響を受けることになる。米国では、気候変動により降雨パターンが変化し、広範囲で慢性的な干ばつが発生している。大河コロラド川を水源とする人工貯水池ミード湖の水位は、貯水容量の3分の1という懸念すべき水準にまで低下している。米水資源当局のタニヤ・トルヒーリョは、「米西部の多くの地域や、河川の流域全般と同様、コロラド川は加速する前例のない問題に直面している」と語る。「これらの問題と気候変動に対処する唯一の方法は、利用できる最善の科学を活用し、コロラド川に支えられている土地や地域全体で協力して取り組むことだ」と述べた。2022年1月から、1930年代にフーバーダムの建設によってできたミード湖の下流域に割り当てられる水量は削減されることになる。アリゾナ州への供給量は平年に比べて約20%、ネバダ州では7%、国境を越えてメキシコでは5%減少する。米地質調査所(USGS)が昨年発表した調査結果によると、コロラド川の流量は過去100年で平均20%減少している。少なくともその10%は地域一帯の気温上昇に起因するとされる。(AFP時事)


2021年8月14日:グリーンランドで観測史上初の降雨/北極圏にあるデンマーク領グリーンランドを覆う氷床の最高地点で、観測史上初めて雨が降った。標高3216メートルの最高点付近の気温は通常氷点下で、降雪があるのみだが、14日には気温が約9時間にわたって0度を上回り、数時間にわたって降雨があった。気候変動の影響とみられる。米国立氷雪データセンターが発表した。それによると、最高点付近は北緯72.58度で、過去に降雨が観測されたことはなかった。記録では氷が解ける現象は1995年・2012年・2019年にもあったが、それ以前は1800年代後半までさかのぼるとされる。(時事通信)


2021年8月14日:NOAAは北半球平均気温が1.54℃上昇と発表/米海洋大気局(NOAA)は13日、地表と海面を含む全世界の今年7月の平均気温が、20世紀の7月の平均15.8度より0.93度高かったと発表した。20世紀平均との差は、過去最も暑かった2016・2019・2020各年の7月を0.01度上回り、観測史上最大を更新した。NOAAのスピンラッド局長は、声明で「この場合、1番は最悪ということだ」と指摘。「気候変動が地球にもたらす破壊的で憂慮すべき前途を示す新たな記録だ」と強調した。北半球の陸地は過去の平均より1.54度高く、地域別ではアジアが2010年を上回り過去最高を更新。アジアの7月の歴代最高気温は上位10位がいずれも2005年以降で、温暖化の影響が顕著に出ている。(時事通信)


2021年8月13日:日本の長崎・雲仙岳で743ミリの雨量計測/活発化した秋雨前線の影響で激しい雨が降り、長崎・雲仙岳では24時間雨量が500mmを超えて、観測史上1位の値を更新し、続報では743mmに達しており、今後1000mmも予想される前例のない大雨となっている。この前線は特に九州・広島・北陸に強い雨を降らせており、各地で被害が出ている。(NHKニュース)


2021年8月13日:アルジェリア・ギリシャで山火事が続くアルジェリア北部で起きた山火事で、国営メディアは11日、死者が少なくとも69人に増えたと報じた。うち28人は消火活動に参加した兵士。現地では消防隊や兵士、市民による消火活動が続いている。アルジェリア北部では10日、各地で50件以上の火災が発生。当局は、火災が短期間で多発したことから放火の疑いがあるとしている。アブデルマジド・テブン大統領は、12日から3日間の国喪を宣言した。ギリシャでは過去30年で最も深刻な熱波に見舞われており、最高気温が45度に達している。ギリシャではここ数日、各地で山火事が発生。首都アテネ北郊で起きた火災は消し止められたという。ギリシャのエヴィア島で起きた山火事では強風が炎をあおり、住宅地に迫る勢いを見せている。これまでに2000人以上がフェリーなどを使って島から避難した。(AFP時事・NHKニュース・BBC)


2021年8月13日:トルコの水害で27人死亡・近年最悪の被害/トルコ北部の黒海地方で相次いだ洪水で、救助当局は13日、死者が少なくとも27人に達したと発表した。地元メディアによると、川沿いで8階建て集合住宅が倒壊しており、捜索活動が続いた。政府高官は近年では最悪規模の洪水被害と指摘している。救助当局によると、11日からの大雨でカスタモヌ県やシノップ県などで洪水が発生した。カスタモヌ県の被害が深刻で多くの死者が出ている。8階建て住宅のほか、川沿いの複数の住宅が濁流に流されたという。各地で当局の救助活動が続き、住民ら1700人以上が避難した。(共同通信)


2021年8月11日:伊・シチリア島で欧州最高の48.8℃記録/イタリア南部シチリア島の地元当局は11日、島南部フロリディアで同日、48.8度を観測したと発表した。確定値ではないとしているが、同国主要紙コリエレ・デラ・セラは欧州での観測史上最高気温を更新したと伝えた。これまでの記録は1977年のギリシャ・アテネでの48.0度だったという。イタリア政府は同国中南部で気温が上昇する恐れがあるとして注意を呼び掛けていた。シチリア島や西部サルデーニャ島では7月下旬以降、熱波が原因とみられる森林火災が多発。南部カラブリア州やシチリア島では今月上旬以降、火災に関連し少なくとも4人が死亡している。12日の続報では、イタリア南部で12日午前までの半日で南部のシチリア島などで528件の森林火災が発生したという。(共同通信・ヤフーニュース)(8.12追記)


2021年8月9日:中国が冬季北京五輪準備で強引な自然改変/2022年2月に開催が迫っている北京五輪。中国は北京冬季オリンピックの舞台を着々と完成させつつあるが、そのやり方は自然を人工的に改変する暴挙である。降雪量が少ない地域で、スキー場として機能するかどうか心配する声が上がっていたが、“降らないなら降らせれば良い”と考えるのが中国。大砲のような大型人工降雪機を100台以上配備して、雪を撒いて人工雪に頼る体制を整えている。北京市北部では村がひとつ丸ごと取り壊されて山も削られた。河北省でもスノーボードの会場を作るために数千人の農民が土地を追われたが、政府は多額(?)の補償金を払うことで半ば無理矢理納得させたという。北京の北西75kmに位置する延慶エリアでは、もともと水も電気も届いていなかった山間部に、わずか2年間で中国初のボブスレー会場とアルペンスキー会場を建設した。視察に訪れたIOCのバッハ会長は会場を見て、『奇跡のようだ』と驚嘆したという。習近平やバッハにとっては人類が滅びることなどどうでもよいのだろう。(ノム通信・NEWSポストセブン参考)


2021年8月9日:国連IPCCが、温暖化の原因が人間活動と初めて認める/国連のIPCC=「気候変動に関する政府間パネル」は、地球温暖化に関する報告書を8年ぶりに公表しました。温暖化が進めば熱波や豪雨といった「極端現象」の頻度や強さが増すとして、温室効果ガスの排出を削減するよう警鐘を鳴らしています。IPCCは、先月26日からオンラインで開かれた会合で、最新の研究成果に基づく地球温暖化の現状や予測についての報告書を8年ぶりにまとめ、日本時間の9日午後、公表しました。今回の報告書では、去年までの10年間の世界の平均気温が、すでに1.09度、上昇したとしています。そのうえで、2050年ごろに世界全体の温室効果ガスの排出量が実質的にゼロになるペースで削減できた場合でも、2040年までに気温の上昇が1.5度に達する可能性が50%を超えると予測しています。IPCCとして初めて地球温暖化の原因が人間の活動によるものと断定したことも今回の報告書の大きな特徴です。今回の報告書ではさらに踏み込んで「人間の影響が大気、海洋および陸域を温暖化させてきたことには疑う余地がない」と記し、初めて断定する表現となりました。産業革命以降に観測された急激な気温の上昇が、過去2000年以上の間で例がない水準であり、過去10万年で最も地球が温暖だったころの気温の推定値を超えていることや、人間の活動と自然の影響を両方とも考慮して試算した気温の推定値とおおむね一致していることなどが挙げられています。(NHKニュース)


2021年8月9日:中国四川省で豪雨・8万人避難/中国南西部の四川省で豪雨や洪水が発生し、8万人以上が避難を余儀なくされた。国営メディアが9日に報じた。同省の主要河川では、6日から8日にかけて降った大雨で水位が警戒レベルを超えた。国営の中国通信社(CNS)によると、省内の6都市で44万人以上が洪水の影響を受けている。中国国営中央テレビ(CCTV)は7日時点で、豪雨によって四川省で住宅45棟が倒壊、118棟が大きな被害を受けたとし、既に2億5000万元(3857万ドル)の経済損失が生じたと伝えている。中国の気象当局者は先週、気温の上昇によって世界中で大雨の可能性が高まっており、中国への影響は今後数年間で悪化する公算が大きいとの見方を示した。中国では7月、中部・河南省で記録的な豪雨が発生し、省都の鄭州市を中心に300人以上の死者が出た。(ロイター)


2021年8月8日:山火事続発のギリシャでエビア島住民非難/記録的な熱波に見舞われ、山火事が続いているギリシャで8日、エビア島の住民数百人が避難した。ギリシャと隣国トルコでは、2週間近くにわたって大規模な山火事が続いており、これまでに10人の死亡が確認され、数十人が病院で治療を受けている。トルコでは週末に雨が降り、一部で火の勢いが弱まったが、ギリシャでは気温が高く、乾燥した天候が続いている。欧州森林火災情報システム(EFFIS)によれば、ギリシャでは7月29日から8月7日までの10日間で計5万6655ヘクタールが焼失した。2008〜20年の同期に山火事で焼失した面積は平均1700ヘクタールだった。ギリシャ警察は8日、放火容疑で少なくとも10人を逮捕したことを明らかにした。このうち、ピレウス在住の若い男3人は、ペラマ近郊で放火を試みた疑いが掛けられている。(AFP時事)


2021年8月8日:カリフォルニアで大規模山火事/米西部カリフォルニア州北部で山火事「ディクシー・ファイア」が猛威を振るい、州史上2番目に大きな規模になったと当局が8日発表した。3人が安否不明で、数千人が避難した。(時事通信)


2021年8月6日:アマゾン森林消失が1年で広島県に相当/ブラジル国立宇宙研究所(INPE)は6日、2020年8月から2021年7月までの1年間にアマゾン盆地に位置する「法定アマゾン」9州で8712平方キロの熱帯雨林が破壊されたとの暫定推計を明らかにした。広島県の面積に相当する。近年で最悪だった2019年からは5.8%の減少にとどまった。アマゾンでは、環境保護を軽視するボルソナロ政権が誕生した2019年から消失が加速。環境NGO「オビセルバトリオ・ド・クリマ」は「アマゾンでは環境犯罪は野放しだ。それどころか、現政権がパートナーとなっている」と厳しくボルソナロ政権を批判した。(時事通信)


2021年8月6日:北朝鮮で洪水発生・食糧不足が加速/北朝鮮で大雨による洪水が発生し、1000棟以上の住宅が損傷し、約5000人が避難した。国営朝鮮中央テレビ(KCTV)が明らかにした。農地も広い範囲で冠水している。KCTVによれば、咸鏡南道では川の堤防が決壊して「数百ヘクタールの農地」が冠水し、住宅や道路も著しく損壊している。キム・ジョンウンは今年6月、台風の影響が長引いているために国内の食糧事情が「緊迫している」と述べ、自然災害の影響を最小限に抑えるための対策を講じるよう指示していた。また国連食糧農業機関(FAO)は7月、北朝鮮で今年、約86万トンの食糧不足が発生する可能性を指摘し、食糧が「極めて乏しい時期」が始まるおそれがあると警告していた。(AFP時事)


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