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【時の言葉】外出を控え、資源消費を減らそう(2022.6.20))

地球温暖化・自然災害関連

2021年7月

2021年7月31日:トルコで山火事が多発/トルコ南部の地中海沿岸各地で山火事が相次ぎ、当局によると、7月31日までの4日間に消防士2人を含む6人が死亡した。地元メディアによると、31日にはエーゲ海に面する南西部のリゾート地ボドルムで一部ホテル客が退避を余儀なくされた。熱波と強風の影響で消火活動が難航しており、各国が支援に動いている。沿岸部には外国人観光客に人気のビーチが多い。新型コロナウイルス対策による規制が緩和され、にぎわっていたが、影響が懸念されている。山火事は101ヵ所で起き、うち91カ所は下火になったが、31日も10ヵ所で消火活動が続いた。(共同通信)


2021年7月29日:米アラスカ半島でM8.2の地震・津波はなし/日本時間の7月29日(木)15時16分頃、海外で規模の大きな地震があった。震源地はアリューシャン列島(米国、アラスカ半島)沖合で、地震の規模(マグニチュード)は8.2と推定される。気象庁は18時02分に新たな情報を発表し、この地震により日本の沿岸では若干の海面変動があるかもしれませんが、被害の心配はないとのことである。だがノムはこの震源地の緯度はロシアのシベリアと同緯度であり、海底にもしメタンハイドレートがあるとすれば、温暖化が進むことが予想される。もしかしたら海底のメタンハイドレート層の崩壊による地震かもしれない。その場合、温暖化がこの地震を引き起こした可能性もある。一刻も早く調査結果が報告されることを望む。 (ウェザーニュース)


2021年7月26日:北朝鮮で旱魃/北朝鮮の朝鮮中央通信は26日、全国で猛暑が続き、農作物に干ばつ被害が出始めたと伝えた。金正恩朝鮮労働党総書記は6月、食糧不足に直面していることを認め、緊急対策を指示した。状況はさらに深刻化する可能性がある。同通信によると、7月中旬までの降水量は全国平均21.2ミリで例年の約4分の1。1981年以降2番目に少なかった。最近は各地で35度以上の高温を記録している。穀倉地帯の南西部黄海南道では数千ヘクタールの水田やトウモロコシ畑が干ばつに見舞われ、中国と国境を接する北部咸鏡北道でもトウモロコシや大豆畑の被害が拡大している。 (共同通信)


2021年7月26日:ロンドンで豪雨により道路冠水/英ロンドンは25日、豪雨で道路が冠水し、バスや車が立ち往生する事態となった。ロンドンは最近、たびたび雷雨に見舞われている。サディク・カーン市長はツイッターで、「ロンドン各地でかなりの冠水が発生」し、救急隊が対処していると明らかにした。さらに、すべての公共交通機関に影響が出ていると述べ、冠水した道路に近づかないよう市民に呼び掛けた。(AFP時事)


2021年7月25日:中国・敦煌で夏に珍しい大砂嵐/7月25日午後3時頃、中国北西部にある甘粛省敦煌市で街が巨大な砂嵐に襲われ、その瞬間を捉えた映像がネット上で話題を呼んでいる。砂嵐はゴビ砂漠から吹き込んできたもので、その高さは約91メートルにも及ぶ大きさだったという。同地域では春になるとゴビ砂漠から砂が吹き込んでくることが多いが、今回のように夏に大きな砂嵐が発生するのは珍しいという。また森林伐採や土壌侵食によって、近年砂嵐はその勢いを増しているといい、今年3月28日には過去10年間で最悪の砂嵐が中国北部を襲っていた。北京の高層ビルを覆いつくし、2つの主要空港から出る400便以上のフライトがキャンセルされるなど混乱を巻き起こしたという。(TechinsightJapan)


2021年7月25日:インドで豪雨により死者115人/インドで24日、モンスーンの豪雨による死者が115人になった。15万人近くが避難しており、救助隊は泥やがれきをかき分けて生存者の捜索を続けた。インド西海岸はここ数日豪雨に見舞われており、金融都市ムンバイ(旧ボンベイ)では数十人が行方不明となり、観光地のゴア州では過去数十年で最悪の洪水が発生した。当局によると、豪雨により南西部カルナタカ州の広い地域でも洪水が発生し、3人が死亡、9000人が避難した。今後3日間も豪雨や洪水が発生すると予想されており、沿岸部には非常警報が出されている。26日の続報では死者は138人となった。(AFP時事・時事通信)(7.26追記)


2021年7月25日:イランで水不足に抗議する平和デモを実弾制圧・死者が出る深刻な水不足に見舞われているイラン南西部フゼスタン州で、今月15日から市民による抗議デモが続き、治安当局が出動して死傷者が出る事態に発展した。イラン国営メディアは警察官を含む3人が死亡したと報道。一方で国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは23日、治安部隊の武力行使で少なくとも8人が死亡したと非難した。アムネスティは、治安部隊が実弾を発射するなどして平和的なデモを弾圧し、少年を含む8人が死亡し、多数が負傷したと発表。現地で撮影された映像や匿名の情報源の話に基づくとしている。(共同通信)


2021年7月21日:中国河南省で記録的豪雨と水害/記録的な大雨に見舞われている中国河南省政府は21日記者会見し、16日以降の省内の被災者が約124万人に上り、省都の鄭州市で25人が死亡、7人が行方不明になっていることを明らかにした。鄭州では浸水した地下鉄に閉じ込められた12人が死亡、5人が負傷した。習近平国家主席は人命と財産の安全を最優先に対応するよう指示。軍から6000人近くを投入し、救助活動を急いでいる。鄭州では20日までの3日間にほぼ1年分に相当する観測史上最大の雨量を記録した。地下5号線では20日夕、駅間に緊急停車した車両に水が浸入、500人余りの乗客が閉じ込められた。中国メディアが伝えた乗客の証言によると、肩付近まで水につかり、空気も薄くなったが、停車から約1時間半後に天井に開けられた穴から順次救出されたという。23日正午の続報では、死者51人、39万5000人以上が避難を余儀なくされており、経済損失は650億元(約1兆1000億円)を超えると発表した。 (時事通信)


2021年7月21日:米西部で大規模な森林火災が60ヵ所/米西海岸カリフォルニア州北部のシエラネバダ山脈で7月11日に発生した山火事は、これまでに15平方マイル(約39平方キロメートル)を焼き、消火作業の進捗状況は15パーセントと進んでおらず、約600戸の建物が焼失する危険に面している。高気圧で熱い空気が閉じ込められる「ヒートドーム」現象が続いている米西部10州では、約60カ所で山火事が燃え盛っており、これまでに数千戸の家屋や建物が焼失し、数万人が避難を余儀なくされている。中でも最大の山火事は、オレゴン州で続いている「ブートレッグ・ファイアー」で、既にポートランド市の2倍に相当する面積を焼き尽くしており、カリフォルニア州への送電に支障をきたしているという。気候変動による大規模干ばつが、山火事を一層危険な状態にしていると科学者の多くが指摘している。(NHKニュース・ヤフーニュース)


2021年7月20日:中国で夏場の洪水リスク増大/中国国家気候センターは7月3日、中国全土の盛夏期(7~8月)の天候および災害リスクに関する予報を発表した。それによれば、華北地方の黄河流域や、東北地方の松花江および嫩江の流域で降水量が例年より増加し、河川の増水が深刻化する可能性がある。また、長江の流域では上流域と下流域の降水量が例年より多いとの予想も示された。折しも20日、中国・河南省のアルミ工場で大規模な爆発火災が発生したが、原因は近くを流れる河川の氾濫と見られ、その水が工場の溶融アルミと接触して水蒸気爆発を起こした恐れがある。(東洋経済オンライン・NHKニュース)


2021年7月15日:ドイツとベルギーで洪水被害・42人以上が死亡・大規模停電も/ドイツ西部で14日から15日にかけ、豪雨で河川が氾濫した。公共放送ARDによると、この洪水で少なくとも42人が建物内で溺れるなどして死亡、数十人の行方不明者が出ている。多数の建物が浸水し、約20万人に影響が及ぶ大規模な停電も起きた。被害は、ラインラント・プファルツとノルトライン・ウェストファーレンの両州に集中。メルケル首相は報道官を通じ、「災害に衝撃を受けている」とのコメントを発表した。独西部では低気圧の影響で14日から各地で豪雨が発生。ARDの専門家によると、14日からの降水量は多くの地点で「これまでにない水準」に達したという。ただ、気象当局は、悪天候のピークは過ぎたとしている。また、隣国ベルギーの東部と南部でも洪水が発生。AFP通信によると、少なくとも4人が死亡した。17日の続報によると、両国の死者は129人になった。(時事通信・AFP時事)(7.17追記)


2021年7月8日:ニューヨークでも豪雨で地下鉄冠水/日本では雨季の梅雨で集中的豪雨により各地に土砂崩れや鉄砲水の被害がしょうじているが、ニューヨークでも8日、集中豪雨で一部の道路や地下鉄駅構内が冠水する被害が出た。地元テレビは「災害映画のようになった」と伝えている。(ノム通信・時事通信参考)


2021年7月6日:南極の巨大湖が焼失・棚氷が氷解/南極の東岸にあるアメリー棚氷は、南極で3番目に大きい棚氷だ。2019年の冬、アメリー棚氷の巨大な湖から、みるみるうちに2000億ガロン(約7500億リットル)もの水が抜け、湖が消えてしまった。2020年夏、科学者たちは同地域の衛星画像を見てこの消失に気付いた。衛星画像から今回の大規模な湖水流出に気付いたタスマニア大学の科学者Roland Warnerはプレスリリースの中で「浮かんでいる棚氷に一時的に大きな割れ目ができて、3日以内に湖そのものが海へ流出してしまったと考えている」とコメント。「この湖にはシドニー・ハーバーよりも多量の水がたまっていて、その真下の海へはナイアガラの滝のように流れ落ちたと思われるので、壮観な光景だっただろう」と続けている。
Warnerと論文共著者らが先日、Geophysical Research Lettersに発表した論文によれば、突然の湖水流出は棚氷にある融解水によって引き起こされた可能性があるとのこと。 彼らは、氷に覆われた深い湖の下にたくわえられていた融解水が棚氷を圧迫したために割れ目ができて湖水が海へと流れ出る、水圧破砕という現象があったと理論立てている。湖の水が抜けてしまった後、棚氷には11平方kmの巨大な窪地が残されたが、昨年の夏には瞬く間に融解水で再びいっぱいになっていたという。融解水は、南極の至るところにある小さな棚氷の崩壊と湖水の排水を招いている。しかしアメリー棚氷は厚さ1,400mほどで、これは冬の真っただ中に起きたこと。そういうわけで、今回はかなり異例なことだという(似たような表面湖の排水は、数千マイル離れた北極地方にあるグリーンランドの氷床でも最近の冬は見られる)。融解水の増加は南極の未来をおびやかすかもしれない。この湖の消失は、気候変動だけのせいにするには少し複雑な事象である。だが、南極における表面融解(温暖化とともに増えると予想されている)が棚氷の安定性に与える影響についての有益なケーススタディにはなるだろう。南極の棚氷は、特に西南極においては氷下から解かしてくる温かい海水の脅威にも直面している。南極での氷の消失は海面上昇の一因となるため、世界中の海岸線に影響を及ぼす。研究の共著者でコロンビア大学のラモント・ドハティ地球観測研究所の研究員Jonathan Kingslakeは「この突然の出来事はどうやら、覆っている氷のフタの下に蓄積し貯蔵されていた数十年分の融解水の末路だったようだ」と、語っている。「とはいえ、氷に覆われた深い湖へと流れて分厚い棚氷の水圧破砕を引き起こす融解水がますます増えている点も、南極の未来を評価するうえで考慮すべき」と締めくくっている。(GIZMODO)


2021年7月3日:カナダで熱波による突然死700件/カナダ西部ブリティッシュコロンビア州当局は2日、この1週間に719件の突然死が報告され、通常の約3倍に上ったと明らかにした。多くが同国西部を襲った記録的な熱波の影響とみられる。カナダ放送協会(CBC)が伝えた。州当局によると、突然死は1人暮らしの高齢者に多かった。熱波は次第に和らいでおり、死者数も減少傾向にあるという。同州リットンでは6月29日、カナダの史上最高気温となる49.5度を記録した。(共同通信)


2021年7月3日:イラクで停電下52度の猛暑/今週、気温52度を記録したイラクでは1日以降、南部で停電が発生し、多くの人が猛烈な暑さにひたすら耐える生活を余儀なくされている。港湾都市バスラをはじめ、イラク南部の4県では1日以降、停電が続いている。うだるような暑さに加え、湿度も高い。今回の停電にはイランの送電停止も関係している。石油輸出国機構(OPEC)加盟諸国の中で第2位の産油国であるイラクでは、数十年に及ぶ紛争とインフラの整備不足で電力供給網が十分に機能しておらず、隣国のイランからガスと電力を購入して電力供給の約3分の1を賄っている。しかしイランは先月29日、イラク電力省が60億ドル(約6700億円)以上の支払いを滞納しているとして、同国への電力供給をストップする方針を決定した。イラク側は支払いが滞っている理由として、イランに米国が制裁を科しているために送金が規制されていること、原油価格の下落による金融危機、そして新型コロナウイルスの感染拡大の影響を挙げている。(AFP時事)


2021年7月1日:フィリピン・タール火山が噴火/フィリピンのタール火山が周辺地域を煙と灰で飲み込もうとしている。 当局は、近隣住民1万4000人以上を避難させた。 2020年の噴火では39人が死亡、数十万人が住む家を失った。フィリピンの首都マニラ近郊にあるタール火山の活動が活発になっていることを受け、現地では近隣住民1万4000人以上が避難している。当局は2020年1月の噴火と同様の甚大な被害が出るのではないかと恐れている。フィリピン火山地震研究所は7月1日、タール火山が高さ約1キロに及ぶ噴煙を吐き出したことを受け、その噴火警戒レベルを「3」に引き上げた。1日夜には4回の比較的小さな爆発があったという。(Business Insider Japan)
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