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【時の言葉】外出を控え、資源消費を減らそう(2022.6.20))

地球温暖化・自然災害関連

2021年6月

2021年6月30日:トルコで「海の鼻水」発生・温暖化が影響か?/黒海とエーゲ海をつなぐトルコのマルマラ海で、植物プランクトンが異常に増殖し、赤潮と同じ仕組みで発生する茶色い粘液「海の鼻水」が大量発生している。気候変動や海洋汚染が原因と指摘される。漁業だけでなく、海の生態系への影響も懸念される。専門家によると「海の鼻水」は、排水を栄養とするプランクトンが異常に増殖して発生。ゼリー状になって海面を漂い、海中に広がり沈殿する。赤潮とはプランクトンの種類が異なるという。マルマラ海は陸地に囲まれており秋田県とほぼ同じ広さ。周囲の人口はイスタンブールを含め2400万人を超え、沿岸部に工業地帯などが並ぶ。(共同通信)


2021年6月29日:米・加でヒートドーム発生・40℃超の気温/米国とカナダにまたがる地域で気流によりヒートドームと呼ばれる現象が起こり、気温が40℃を超える所が出た。カナダでは46℃を記録したところもある。(フランスドゥ・NHKキャッチニュース)


2021年6月23日:IPCCの報告書草稿の警告/AFPが、国連の「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」の報告書草稿を独自に入手した。草稿は、今生まれた子どもが30歳になる前に、明らかな影響が出てくるのは避けられないと指摘。気温上昇が1.5度に抑えられたとしても、多くの生物が適応できる範囲以上の環境変化があると指摘している。4000ページに及ぶ草稿は、気候変動が世界に与える影響について、これまでで最も包括的にまとめたものとなるが、公開は2022年2月を予定している。今年は気候、生物多様性、食料システムに関する国連のサミット開催が予定されており、科学者からは報告書の公開が遅すぎるとの声も上がっている。草稿では気温上昇が1.5度以上となるだけでも「数世紀に及ぶ、着実に深刻度が増す影響を引き起こし、不可逆的な結果を生むこともある」と指摘。世界気象機関(WMO)は5月、地球の年間平均気温が2026年までに少なくとも1回、1.5度以上の上昇を記録する確率は40%との予測を発表した。都市部では干ばつによる深刻な水不足が起こり、その影響を受ける住民は気温上昇幅が1.5度なら約3億5000万人、2度なら4億1000万人増えるとされる。さらに気温の上昇幅が2度になると、生命の危険がある極度の熱波に見舞われる人は4億2000万人増える。(AFP時事)


2021年6月17日:米加州・テキサス州で異常高温と旱魃/カリフォルニア州にあるデスバレー国立公園では6月17日、華氏130度(摂氏約54度)を観測した。熱波に見舞われたアメリカのカリフォルニア州は、カラカラに乾いている。その水位は史上最も低くなっている。 専門家らは、ここ1200年で最悪になるかもしれないアメリカの旱魃は、気候変動の影響だと話している。 こうしている間にも西部や南西部では猛暑が続いている —— そして、夏の暑さのピークはまだこれからだ。カリフォルニア大学アーバイン校の地球システム科学の准教授であるキャスリーン・ジョンソンは「いま起きている干ばつは、わたしたちが少なくともここ1200年で目にしてきた中で最悪のものとなる可能性があります。そして、その原因は人類が引き起こした気候変動に直接関連しています」と、ガーディアンに語った。水力発電所が機能しなくなると、カリフォルニア州のニューサム知事は先週、州全体に緊急事態を宣言した。知事は住民に対し、この暑さで「電力使用量が大幅に増え、カリフォルニアの送電網に大きな負担がかかり続けるだろう」として、節電を呼びかけた。約80万世帯で電気が使えなくなる可能性もあるという。熱波による電力トラブルは、テキサス州でも起きている。同州で電力網を運営する電気信頼性評議会(ERCOT)は、州内にある多くの発電所が先週、電力の供給を停止したと述べた。テキサス州では数カ月前、記録的な寒波の影響で大規模停電が起き、住民が真冬の寒さの中で暖房を使えなくなった。ワシントン・ポストの6月18日の報道によると、アメリカ全体では4000万人以上が先々週、自身が生活している場所で気温37度以上を経験したという。最高気温の記録は、ユタ州ソルトレークシティーでも6月15日に更新された。華氏107度(摂氏約42度)は、6月の最高気温としては147年ぶりの高さだった。2020年の夏ではアメリカがこれまでに経験した最も暑い夏の1つだったとし、中でも8月は特に「乾いた、破壊的な」暑さだった。(Business Insider Japan)


2021年6月17日:北朝鮮の白頭山が世紀の大噴火の兆候/中国と北朝鮮の国境にそびえる白頭山が噴火の危険性があるという。北朝鮮で「革命の聖地」と呼ばれる白頭山は、2018年の南北首脳会談でムン大統領が韓国大統領として初めて登頂したことでも話題となった活火山だ。1000年周期で大噴火を繰り返してきた白頭山が最後に噴火したのは946年。標高2744mの山頂に直径5kmのカルデラ湖が形成されるほどの“世界最大規模”の大噴火だったと考えられている。朝鮮半島全域で火山灰が1m以上、日本でも5cm程度積もったとの記録が残っている。そんな白頭山が、1000年超の沈黙を破って噴火の兆候を見せている。世界中の火山学者が調査に乗り出し、中国・北朝鮮だけでなく「韓国全土が火山灰に飲み込まれる」・「北半球の平均気温が最大0.5℃下がる」などと言われる。もし大噴火すれば、日本でも近畿地方、中国地方などに火山灰が積もる可能性も指摘されている。それどころではなく、飢餓が日本でも発生する可能性がある。(NEWSポストセブン)


2021年6月17日:豪東部で旱魃後にネズミ大発生/オーストラリア東部の農家は、数年に及んだ干ばつを耐え抜いたかと思うと、今度は苦労して収穫した作物を食い荒らすネズミの大群と数ヵ月にわたる闘いを強いられている。ネズミたちは穀物や干し草を食い荒らし、少しでも食べられそうな物を常に狙っている。病院で患者がかじられる、機器が破壊されるといった被害や、ネズミの大群が道を走り回る様子が報告されている。オーストラリアでは数年間にわたり干ばつに見舞われ、2019年末からは森林火災が数か月続いた。その後待望の雨が降ったかと思うと、一部地域では洪水が発生。泣き面の農家をさらに襲ったのが、蜂ならぬネズミだった。ネズミの大発生は、南半球の冬の間中続く可能性があり、ティンクさんは、またいつ起きてもおかしくない次の干ばつ対策に懸念を抱いている。「もし今年、本当に寒くて降水量の多い冬にならなければ、春にはどうなるだろうかと少し心配だ」と、ティンクさんは不安を吐露した。カーティン大学のビル・ベイトマン准教授は、ネズミの大発生は10年に1度起きているとみられるが、気候変動でさらに頻発する恐れがあると指摘。(AFP時事)


2021年6月11日:スリランカ船舶事故で環境影響が20年続く/スリランカ沖で5月下旬、シンガポール船籍の貨物船「エクスプレス・パール」が火災を起こし、積み荷が流出した事故で、地元紙デーリー・ミラーは11日、「(環境への)打撃は20年続く」というアマラウィーラ環境相の見方を報じた。事故では、硝酸やマイクロプラスチックが流出したとされる。デーリー・ミラーによると、環境相は、積み荷の1486個のコンテナのうち、193個が「致死性」のある積み荷だったと指摘。また、「既に浜辺で大量のプラスチック粒を回収したが、どれだけ魚に飲まれたり、海底に沈んだりしたか分からない」と大規模な環境への影響に懸念を示した。(時事通信)


2021年6月9日:トルコ沿岸で「海の鼻水」現象・原因は汚染と温暖化/トルコ・イスタンブールが面するマルマラ海で、「海の鼻水」と呼ばれる粘液が大量発生している。藻類が異常に増えることで起きる自然現象で、8日には除去作業を行う人々や調査をするダイバーの姿が見られた。粘液はどろどろした茶色い泡となって海面を覆い、海洋生物の生存を脅かしている。トルコでは2007年に初めて海の鼻水が確認された。同年、エーゲ海のギリシャに近い一部水域でも同様の現象が発生している。観測史上最大規模となった今回の大量発生について専門家らは、環境汚染と地球温暖化が重なることで、原因となる藻類の成長が加速したと指摘している。(AFP時事)
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