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【時の言葉】外出を控え、資源消費を減らそう(2022.6.20))

感染症関連

2021年5月

2021年5月31日:ブラジル小都市で「集団免疫実験」・感染8割減/ブラジル・サンパウロ州立ブタンタン研究所は5月31日、同州内陸部の小都市セハナ(人口約4万5千人)で成人のほぼ全員に新型コロナウイルスワクチンを接種したところ、発症が80%減少したとの実験結果を公表した。接種率が70~75%に達した時点で、接種をまだ終えていない市民の間でも減少が見られたという。セハナでは市を4ブロックに分け、2月17日から4月にかけて成人に対して順繰りに中国製ワクチン「コロナバック」の接種を実施。95%に当たる2万7千人に2度の接種を終えた結果、接種前と比べて発症は80%、入院は86%、死亡は95%それぞれ減ったという。セハナでは毎日約1万人が近隣の大都市リベイランプレトに通勤しているが、リベイランプレトでは他の地域同様、感染が急増していた。(時事通信)


2021年5月31日:ハンガリーが中国ワクチン製造へ/中国を訪問中のシーヤールトー・ハンガリー外相は31日、中国医薬集団(シノファーム)製の新型コロナウイルスワクチンを国内で生産すると発表した。ハンガリーはEU加盟国の中で唯一中国製のワクチンを承認している。現在1億9300万ドルを投じて東部デブレツェンでワクチン工場の建設を進めている。シーヤールトーは中国の王毅国務委員兼外相と会談後、フェイスブックの動画配信で、まずワクチンを瓶に詰める技術を同工場で導入し、その後ワクチン生産の全工程を開始すると説明した。「世界的なワクチン需要は続く。ハンガリーが顧客であるだけでなく生産者となることで戦略的に有利になる」と語った。(ロイター)


2021年5月31日:世界の感染者1億7000万人・死者353万人/米ジョンズ・ホプキンス大の集計によると、新型コロナウイルスの世界感染者数が日本時間31日時点で、累計1億7000万人に上った。4月30日に1億5000万人を超えてから、1ヵ月で約2000万人が新たに感染した。死者数は353万人。感染者数の内訳は、最多の米国が3325万人、インドで2789万人、ブラジルでは1651万人となっている。 (時事通信)


2021年5月31日:インド・ニューデリーでは感染が激減/4月からロックダウンを続けていたニューデリーでは、40日前は1日当たりの感染者が2万8000人を超えたが、5月31日の中央政府の発表では946人だった。首都圏政府は31日、製造業と建設業を再開させた。  (読売新聞)


2021年5月30日:日本の役人主義で邦人を海外に送還/日本政府が4月に強化した新型コロナウイルスの水際対策を巡り、邦人が帰国の際、ウイルス検査で政府が指定する陰性証明書に不備があったとして航空会社から搭乗を拒否されるなど、トラブルが相次いでいる。海外の空港職員は電話で大使館職員から説明してもらうまで、納得しなかった。こうした搭乗拒否の事例は少なくとも米国、中国、英国、イタリア、タイ、イスラエルで確認された。日本政府関係者が航空会社に搭乗拒否された事例もあった。関西空港では4月、オランダから帰国しようとした30代の男性が、出国前の検査証明書に記載された検査方法が日本政府指定のものとは異なるという理由で、検疫法に基づく「上陸拒否」とされ、オランダに送還された。男性が受けた検査は、鼻や喉などから採取した複数の検体を混ぜる方法で、オランダでは一般的だ。しかし日本は、鼻の奥の粘液か唾液を使う方法を指定している。送還というエネルギーの無駄をするよりも、日本で検査をやり直せば済むことではないのか?(読売新聞)


2021年5月29日:NYでは駅で外国人にもその場で接種/接種が先行しているアメリカでは、市民への利便性を高めるため大都市のターミナル駅のコンコースで「行けば誰でもその場で打てる」という新たなキャンペーンを打ち出した。ついには外国人観光客にもその枠を開放するという大胆な施策に出ている。NYの公共交通機関を運行するニューヨーク州都市交通局(MTA)が全面協力、NY観光に行った人なら必ず訪れるであろうグランド・セントラル駅と、長距離列車などが発着するペンシルバニア駅の2カ所をはじめ、市内の主要駅を会場とした。さらに接種者に「お土産」を配るという手段も取った。MTAが行ったキャンペーンでは、NY地下鉄の全線定期券(7日分)、もしくは郊外電車乗車券2回分の提供というおまけを付けた。また、観光客の訪問を促すとして、5月下旬には州内の空港ターミナル内でも接種パイロットプログラムを開始した。観光客向けとして使われているのは1回の接種で済むジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)製のワクチンだ。そんな中、ワクチン接種のために渡米する動きが広がっているという。(東洋経済オンライン)


2021年5月29日:香港でワクチン接種者に億ション抽選会/香港の不動産開発大手が、新型コロナウイルスワクチンを接種した市民に1080万香港ドル(約1億5千万円)のマンションが当たる抽選を行うと発表した。29日付の香港紙、明報などが報じた。香港では様子見の市民が多く、接種率が約20%と低迷。経済界に接種促進への協力を求めた香港政府の林鄭月娥行政長官の呼び掛けに応じた形だ。18歳以上の永住権を持つ香港住民が対象で、9月1日までの2回接種が応募条件。市民がワクチン接種を敬遠する背景には、副反応への懸念に加え、コロナ流行が収束しつつあることや、民主派弾圧を続ける政府への不信感もあるとみられている。目的のためには手段を選ばない共産党のやり方が表れている。(共同通信)


2021年5月29日:ベトナムで新株・英国型とインド型の混血/ベトナムのグエン・タイン・ロン保健相は29日、インド型と英国型の新型コロナウイルス変異株が合わさった新たな変異株を発見したと明らかにした。オンラインメディアのVNエクスプレスが伝えた。新種の変異株は新たな感染者から見つかったとし、「インド型の変異株に、もともと英国型に含まれていた変異が加わったものだ」と述べた。また、既存株よりもはるかに感染力が強く、複製が非常に速いことも実験で分かったという。ベトナムでは4月下旬以降に感染が拡大し、多くの市や省で累計感染者の半分以上に当たる約3600人が感染。これまでにインド型や英国型など7つの変異体が報告されている。(ロイター)


2021年5月29日:イの刑務所で集団感染・2万2千人超え/タイで、新型コロナウイルス検査で陽性反応を示した受刑者が2万2000人を超え、同国の刑務所の過密状態が改めて浮き彫りになっている。雑居房ですし詰め状態で生活する受刑者らは就寝時もマスクを着用するよう指示されている。麻薬の取り締まりが非常に厳格なタイでは、数錠のメタンフェタミンを所持していただけでも10年の禁錮刑に処される可能性があり、受刑者のうち5人中4人が薬物関連の罪で収監されている。国際人権連盟(FIDH)によると、タイでは今年の時点で約31万1000人が収監されており、これは公式の収容可能人数の2.5倍以上に相当する。多くの雑居房が過密状態にあり、わずか50センチの空間で生活する受刑者もいる。(AFP時事)


2021年5月28日:アストロゼネカワクチン血栓症例は316件/欧州医薬品庁(EMA)によると、欧州経済地域(EEA)で英アストラゼネカの新型コロナウイルスワクチンを接種した成人で、血小板の減少を伴うまれな血栓が生じる事例が計316件となった。EMAの安全性監視責任者が28日の会見で明らかにした。この数字には、EMAによる4月の発表以降に新たに報告された174件が含まれている。4月の発表以降、EEAでさらに1900万人がアストラゼネカ製ワクチンの初回接種を受けたとした上で、血小板減少を伴う血栓症の発生頻度は変わっておらず、依然として極めてまれだと指摘。一方、発症後の死亡率は低下していると述べた。(ロイター)


2021年5月28日:中国がワクチン副作用を初発表/中国疾病予防コントロールセンターは28日、新型コロナウイルスワクチン接種後の副反応の状況を発表した。2020年12月15日から2021年4月30日までに国内で接種された約2億6500万回のうち、強いアレルギー症状アナフィラキシーは75件にとどまったという。国営中央テレビが伝えた。中国当局が副反応データを公表するのは初めて。中国では2020年末から2021年2月上旬にかけて、中国医薬集団(シノファーム)と科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)の不活化ワクチンを承認。これに先立ち緊急使用も認めていた。同センターの集計によると、副反応の報告総数は3万1434件で、10万回当たり11.86件。発熱や腫れなど一般的なものが83%を占めた。「異常反応」5356件の内訳は、アレルギー性発疹3920件・血管性浮腫107件・アナフィラキシー75件など。異常反応の中で重篤なケースは188件だった。中国の発表とやらを誰が信じるだろうか? (時事通信)


2021年5月28日:マレーシアが全土封鎖/マレーシアのムヒディン首相は28日、新型コロナの感染拡大が止まらないため、全国で医療など生活に必須なサービスを除いて経済や社会活動を停止するロックダウン(都市封鎖)に踏み切ると発表した。期間は6月1日から14日まで。感染抑え込みに成功すれば段階的に規制を緩和する方針。企業活動の停止を求める業界などの詳細は今後発表するとのこと。政府によると、28日時点の1日当たりの新規感染者数は過去最高の8290人だった。(共同通信)


2021年5月27日:日本が台湾にワクチン提供を検討/日本政府が台湾に対し、英国のアストロゼネカ社製ワクチンの一部を提供する方向で検討していることが27日分かった。日本国民への接種は他社製で十分賄える量を確保しており、影響はないとしている。日本は台湾に恩返しができるだろう。日本は約束を守る国であるから、中国が妨害しても義理は果たすであろう。 (産経新聞)


2021年5月27日:豪・ビクトリア州で1週間の州封鎖/オーストラリアで人口が2番目に多いビクトリア州は、27日夜から1週間のロックダウン(州封鎖)を導入する。感染力の強い新型コロナウイルスの流行を防ぐことが狙い。700万人近い住民が不要不急の外出を禁止される。同州のメルリーノ首相代行は記者団に「感染力が強いウイルス株に対処している。懸念される変異株で、過去例のないほど急速に感染が広がっている」とし「思い切った対策を講じなければ、ますます制御不能になる」と述べた。(ロイター)


2021年5月26日:バイデンが武漢コロナの追加調査を督促/アメリカのジョー・バイデン大統領は26日、新型コロナウイルスの発生について改めて調査するよう情報当局に指示した。同国ではこのところ、新型ウイルスの起源をめぐる議論が熱を帯びている。バイデン氏はこの日発表した声明で、情報当局に対し、これまでの「倍の努力をして」90日以内に報告するよう求めた。新型ウイルスは2019年遅くに、中国・武漢市で最初に確認された。以来、世界で1億6800万人以上が感染し、350万人以上が死亡したとされている。(BBC)


2021年5月26日:ファイザーワクチンを中傷する匿名依頼/フランスで25日、インフルエンサーやユーチューバーに対し、金銭を見返りに米製薬大手ファイザーと独製薬ベンチャーのビオンテックが共同開発した新型コロナウイルスワクチンを中傷するよう求める謎の依頼があったとのニュースが飛び交った。ロシアの影があるようだ。(AFP時事)


2021年5月26日:台湾総統が、中国がワクチン購入を妨害と言明/台湾の蔡英文総統は26日、ドイツのバイオ医薬会社ビオンテックから新型コロナウイルスワクチンを購入するのを中国が妨害していると名指しで非難した。台湾は英アストラゼネカ、米モデルナ両社に数百万回分のワクチンを発注したが、およそ70万回分しか届いておらず、接種率は約1%にとどまっている。蔡は与党・民進党の会合で、アストラゼネカおよびモデルナとの契約は「円滑に」進んだとする一方で「ビオンテックについては、同社の独工場から調達する契約が完了寸前だったが、中国が介入したため合意できていない」と説明した。ビオンテックは蔡の発言に対するコメントを控え、「われわれは世界に向けたワクチン供給を支持している」と述べるにとどめた。中国は台湾のワクチン調達の妨害を否定している。中国の上海復星医薬(上海フォサン・ファーマシューティカル)は中国本土・香港・マカオ・台湾でワクチンを独占的に販売する契約をビオンテックと結んでいる。先週末にビオンテックのワクチンを台湾向けに供給する用意があると表明した。これに対し蔡氏は開発元のメーカーから直接購入するか、国際的な枠組み「COVAX(コバックス)」を通じた調達を検討する考えを示した。「開発元のメーカーと交渉することによってのみ、品質と安全性への直接的な保証と責任を得ることができ、法的・政治的リスクを回避できる」と指摘した。上海復星はコメントの要請に応じていない。なぜビオンテック(ドイツ)は中国となんか契約したのだろうか? やはり儲け主義なのか? それともドイツだからか? (ロイター)


2021年5月25日:モデルナワクチンが12~17歳に有効/モデルナ社は25日、新たに行った治験で12~17歳の子どもらへのワクチン投与は1回目で93%、2回目で100%有効であったという結果を発表した。近く新たに申請を出すという。(NHKニュース)


2021年5月25日:香港でワクチン保存期限切れで数百万回分廃棄の恐れ/香港は、接種ペースが伸び悩み、使用期限が迫っていることから、新型コロナウイルスワクチン数百万回分を間もなく廃棄せざるを得なくなる恐れがある。当局者が25日、明らかにした。香港政府に対する根強い不信感や、インターネット上の誤情報、新型ウイルスの感染封じ込めに比較的成功していたことによる危機感の欠如などが原因で、ワクチン接種への抵抗感が高まり、接種事業は滞っていた。米製薬大手ファイザーと独製薬ベンチャーのビオンテックが共同開発したワクチンの第1便が、間もなく使用期限切れになる。香港は、ファイザー・ビオンテック製と中国のシノバック・バイオテック製のワクチンをそれぞれ750万回分購入した。香港にはファイザー・ビオンテック製ワクチン326万3000回分が届いたが、123万1600回分しか使われていない。これまでに少なくとも1回のワクチン接種を受けたのは全人口の19%、2回の接種を終えたのは14%にとどまっている。(AFP時事)


2021年5月25日:エベレストで感染者100人/ネパール山岳協会幹部は25日、本紙の取材に応じ、中国との国境にまたがる世界最高峰エベレスト(8848メートル)のベースキャンプ(5364メートル)で、登山家やガイドなどを行うシェルパら少なくとも35人が新型コロナウイルスに感染したと明らかにした。複数人がヘリコプターで首都カトマンズの病院に搬送された。AP通信は現地にいたオーストリア人ガイドの「少なくとも100人が感染した」との証言を報じた。キャンプ滞在中の約1000人の検査が進まず、酸素が薄いキャンプで感染すれば重症化する懸念もある。一方、ネパール観光当局は25日、本紙に「感染を確認していない。今季の登山が終了する月末までは禁止しない」とした。観光産業は国の主要収入源で、「イメージ低下を恐れて認めたくないのだろう」(地元紙記者)との見方がある。(読売新聞)


2021年5月24日:日本のワクチン・ヤンセンファーマが承認申請/ジョンソン・エンド・ジョンソンは24日、ヤンセンファーマ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:關口修平、以下「ヤンセン」)が、18歳以上を対象として開発中の1回接種新型コロナウイルス感染症(COVID-19)予防ワクチン候補の製造販売承認を申請したことを発表した。J&Jはヤンセンと技術協力関係にあるようだ。(グローバルサイト)(7.14記)(7.14記事参照)


2021年5月24日:米がコロナ警戒で日本渡航中止を勧告/米国務省は24日、日本でのコロナ感染状況を理由に、日本への渡航警戒レベルについて、4段階のうち従来の「渡航を再検討(レベル3)」から最も厳しい「渡航中止勧告(レベル4)」へと引き上げた。加藤勝信官房長官は25日の記者会見で「必要な場合の渡航まで禁止されているものではなく、現時点で米国は日本人に対する入国制限措置はとっていない」と指摘した。オリンピックにはまだ直接の影響はないとした。(産経新聞)


2021年5月24日:イヌが感染者を嗅ぎ分ける能力を持つ/犬は、新型コロナウイルスの陽性者を90%以上嗅ぎ分けられるという研究結果が24日、発表された。無症状の感染者も見つけられるという。研究者らは、隔離する入国者を減らせるかもしれないと期待を寄せている。犬は、並外れた嗅覚を生かして、がんやマラリア、てんかんなどの病気を嗅ぎ分けられることがこれまでに分かっている。英ロンドン大学公衆衛生学・熱帯医学大学院(LSHTM)の研究者らは、新型コロナウイルス検査で陽性と判定された無症状の人から発せられる化学物質のにおいを犬が探知できるかどうか調べた。新型コロナウイルス検査で陽性を示した人の衣服やマスクのサンプルを集め、訓練した犬で実験したところ、犬はサンプルの82〜94%を正しく識別することができた。「重要なポイントは、犬(の嗅ぎ分け)は他の検査より断然速いこと」だと指摘。「犬が(入国者に対して)最初の選別検査を行い、陽性のおそれありと判定された人にPCR検査をすることができるかもしれない」と続けた。(AFP時事)


2021年5月23日:米で子どもの感染率24%・その後MIC-Cが発症の恐れ/CDC(アメリカ疾病予防管理センター)の発表によると、4月30日~5月6日までの1週間で、全患者数に占める子供の割合は24%。これは世界的なパンデミックが始まって以来、最も高い割合だ。さらに変異株の流行に伴って、アメリカで症例が急増しているのが「小児多系統炎症性症候群(MIS-C)」。MIS-Cは新型コロナ感染から2~6週間の間に発症するとされる。心臓や肺、腎臓、胃腸などの臓器のほか、脳や皮膚、眼球など全身のさまざまな部位で炎症が起こり、下痢や発熱、発疹、心不全などの症状が起こる。最悪、死に至ることがある恐ろしい病気だ。最近、MIS-Cを発症した子供の99%が新型コロナにも感染していたという報告もあり、発症メカニズムの解明が急がれている。MIC-Cを発症した子がコロナ検査をしても陰性とされることがある。つまり別の病気として扱われることになる。(NEWSポストセブン)


2021年5月22日:フランス・ボルドーで珍しい変異株発見/フランス・ボルドーの一つの地区で50人近い住民が「非常に珍しい」新型コロナウイルスの変異株に感染していることが分かり、同市はワクチン接種を急いでいる。保健当局者らが21日、AFPに明らかにした。ボルドー北部のバカラン地区で少なくとも46人が変異株に感染していることが明らかになり、21日には大規模な検査が開始された。今のところ、感染者の中で入院した人はいない。この変異株はボルドーに加え、パリ北部でも確認されているが、医療専門家は「これまでのところ非常に珍しい」と述べている。「VOC 20I/484Q」と呼ばれるこの変異株は英国型と関連性があるが、さらに変異している。「E484K」と呼ばれるこの変異は、南アフリカ型やブラジル型でも確認され、過去の感染やいくつかのワクチンによって獲得した免疫を弱める可能性が指摘されている。しかし、医療専門家は今回の変異株について、現時点では、米製薬大手のファイザーおよびモデルナ製のmRNAワクチンへの耐性や、さらに重症化するリスクを示す「根拠はない」としている。(AFP時事)
2021年5月20日:感染後の中和抗体はどの位残るか/横浜市立大学の研究によると、感染してから6ヵ月以上経った患者の大部分が再感染の可能性は低いが、無症状・軽症の場合は1年で中和抗体が6割程度に減っている。それでも感染の可能性は低いが、変異株に対する中和抗体の効果は下がる可能性があるので、ワクチンを打った方が良いとのことである。(NHKニュース)


2021年5月20日:ロシアワクチンを国民6割が拒否/ロシアが約半年前に開始した新型コロナウイルスのワクチンの一般向け接種が伸び悩んでいる。プーチン大統領が外国への売り込みに熱心な国産ワクチン「スプートニクV」について、最新の国内世論調査では約6割が、接種の意思がないと回答した。プーチン政権に対する根強い不信感が背景にあるとの見方も出ている。露国内での接種状況に関する政府集計によると、19日時点で、2回の接種を完了したのは総人口の約7%に相当する約1000万人で、1回でも接種したことがあるのは同10.1%の約1477万人となっている。政府は、集団免疫達成の目安となる6900万人の接種を計画しているが、遠く及ばない数字だ。露独立系世論調査機関レバダ・センターが12日に発表した世論調査でも、スプートニクVを接種済みとの回答は約1割で、政府統計とほぼ符合している。接種する「つもりがある」と答えたのは26%で、「ない」の回答は62%だった。欧米製も含めた「どんなワクチンも拒否する」との回答は1%で、国産ワクチンへの抵抗感の強さが顕著だった。(読売新聞)


2021年5月19日:シンガポールがシンガポール変異株の存在否定/シンガポールのバラクリシュナン外相は19日、新型コロナウイルスの変異株がシンガポールで出現して脅威になっているとインドで報道されたことに反発し、「シンガポール変異株は存在しない」と否定した。シンガポールではインド変異株の流行で感染再燃に見舞われ、対応に追われている。科学的事象の世界でもデマは付き物だが、事の経緯を見ていこう。(時事通信)


2021年5月18日:台湾が7月中に国産ワクチン提供と宣言/台湾の蔡英文総統は18日、新型コロナウイルス感染対策として「7月末までに最初の国産ワクチンを提供したい」と表明した。台湾では今月中旬以降、市中感染が拡大。蔡氏はワクチン提供の見通しを明確に示すことで、市民の懸念を軽減し、政府の防疫策に対する支持と協力を引き続き確保したい考えだ。教育部(教育省)は19日から28日まで大学を含む全ての学校と幼稚園を休みにすると発表、防疫策を一段と強化した。蔡氏はコロナ対策を管轄する中央感染症指揮センターを視察した後、ワクチン開発は臨床実験の最終段階にあるとして「政府が品質安全をチェックする」と強調した。台湾は日本に先駆けてワクチン開発に成功したようだ。日本は何をしている、と思いたくなる。(時事通信)


2021年5月18日:ファイザー、モデルナワクチンはインド株に有効/米製薬大手のファイザーおよびモデルナが製造する新型コロナウイルスワクチンが、インドで最初に確認された二つの変異株に対しても極めて有効とする米国の研究結果が事前発表された。米ニューヨーク大学グロスマン医学部と同ランゴンメディカルセンターが行った研究は査読付き学術誌に未掲載のため、予備的なものとされる。「インド変異株に対して、ワクチンの抗体がやや弱くなることを確認したが、ワクチンの効力に大きく影響するとは考えていない」と発表者のランダウは述べた。インド変異株のうち「B.1.617」では、中和抗体(病原体の細胞侵入を阻止するために免疫系が産生するタンパク質)の量が約4分の1に、「B.1.618」では約3分の1に減少した。ランダウは「言い換えれば、インド変異株に効かない抗体もあるが、効く抗体がまだたくさんあるということだ」と説明。ワクチン接種者の抗体価は総じて、従来株に感染し回復した人から採取したサンプルよりもはるかに高いことから、「ワクチンは高い効力を発揮すると思われる」と述べた。ただし、こうした実験室での研究では、実際の有効性を予測することはできないため、他の研究で実地調査する必要がある。(AFP時事)


2021年5月17日:ベネズエラではワクチン接種に10年の予想/ベネズエラの国立医科大学は17日、新型コロナウイルスワクチン接種について、現状の緩慢なペースでは国民全員に接種できるまで最大10年かかる可能性があると指摘した。同国の人口は約3000万人。保健省によると、これまでに140万回分のワクチンを中国とロシアから調達しており、当局はワクチン供給の国際的枠組み「COVAX」から500万人分のワクチンを調達することを見込んでいる。政府は、これまでに接種が完了した人の数は明らかにしていない。ロイターのデータによると、ベネズエラは少なくとも25万回分のワクチンを配布しているが、1回目の接種を終えたのは人口の1%以下にとどまっている。累計の感染者は21万5301人、死者は2396人。特に今年3月の第2波で増加した。国立医科大のエンリケ・ロペスロヨ学長は、独立機関の専門家や国際的な研究によると、公式の数字は検査率の低さから8-10倍に見るべきだと説明した。また、感染制御にはワクチン接種が最良の方法と強調。(ロイター)


2021年5月17日:米が8000万回分のワクチン提供に意欲/米国のバイデン大統領は17日、新型コロナウイルスワクチンの国外への供給を拡大する方針を表明した。既に4月に発表した6000万回分に加え、6月末までに2000万回分を追加提供する。ワクチンを独占しているとの批判をかわし、自国産ワクチンを途上国などに配って「ワクチン外交」を展開する中露をけん制する狙いがあるとみられる。バイデン氏はホワイトハウスでの演説で「米国は十分なワクチンを確保した。今後は世界のためのワクチンの『倉庫』になる」と訴えた。米国では成人の約6割が少なくとも1回のワクチン接種を受け、新規感染者は全米で減少傾向にある。インドなどでは変異ウイルスが大流行しており、米国はワクチンを確保できない国への提供を積極的に行うべきだとの声が国内外で強まっていた。バイデン氏は「我々は他国の好意を得るためにワクチンを利用することはない」とも語り、ワクチン外交を活発化させる中露を当てこすった。(読売新聞)


2021年5月17日:台湾で市中感染拡大・333人に/台湾当局は17日、新型コロナウイルスの新規感染者が333人確認されたと明らかにした。市中感染が拡大している。18日の報道によると、国際線のパイロットに対する優遇措置がこの感染をもたらしたようだ。通常は2週間の待機をしなければならないところ、パイロットは3日で良いことになっていた。そのため家族などに感染が広がったようである。わずかな隙が防備体制の完璧さを崩壊させた。台湾のワクチン在庫30万回分は底を突きつつあり、当局はワクチンの確保を急いでいる。すでにワクチンを接種したのは人口2300万人の約1%のみ。台湾は早期に新型コロナの感染を封じ込め、ロックダウン(都市封鎖)や医療崩壊とは無縁だったが、過去1週間で感染者が700人以上急増した。累計の感染者は2017人。累計の死者は12人。(ロイター・NHKニュース)(5.18追記)


2021年5月16日:パレスチナのガザでコロナ蔓延/ガザのパレスチナ難民の健康維持に当たる国連パレスチナ難民救済事業機関の清田明宏(せいた・あきひろ)保健局長(60)=ヨルダン在住=が16日、電子メールで取材に応じ、ガザで続く戦闘が「新型コロナウイルスの感染防止対策に大きな影響を及ぼしている」などと実情を語った。清田によると、ガザでは戦闘で病院や診療所など10ヵ所の医療施設が被害を受けた。人口約200万人のガザでは4月、新型コロナウイルスの新規感染者数が3万人を突破。単純に比較はできないとしながらも、人口10万人当たりでは「大きな問題になっているインドの全国平均の3倍強」に当たる規模という。(産経ニュース)


2021年5月15日:台湾で感染者急増・180人に/台湾で15日、台北市などで新型コロナウイルスの警戒水準を引き上げた。台湾全域での新規感染者が180人と急増したことに対応する。今後2週間、映画館など娯楽施設は閉鎖。家族などの集まりも屋内で5人、屋外で10人の上限が設けられる。屋外でのマスク着用も初めて義務付けられる。バーやナイトクラブなどには休業命令がすでに出されていた。陳時中・衛生福利部長は、感染症を抑えるにはこうした措置が必要、との考えを示した。一方、オフィス・学校・レストランは閉鎖を求められていない。北部・新竹市の半導体産業の集積地域は規制対象ではない。世界的に供給が不足する半導体の輸出には影響しない見通し。人口約2400万人の台湾でこれまで報告されたコロナ感染者は1500人に満たない。ほとんどは国外から持ち込まれたもので、ここ最近の感染増に国内では動揺が広がっている。ワクチンは米モデルナと英アストラゼネカから調達予定だが、限られた数のアストラゼネカ製が届いたのみで、接種率は低い。(ロイター)


2021年5月14日:米ではワクチン接種者はマスク不要/米国では、疾病対策センター(CDC)が打ち出した新型コロナウイルスワクチンの接種を完了した人はマスク着用が原則不要との指針を受け、大統領自ら「脱マスク」を率先している。ジェン・サキ大統領報道官は14日、1月の就任後初めてマスクをせずに記者会見室に登場した。会見に参加した記者も、ほとんどがマスクを着用していなかった。米国では全国民の36%が接種を完了したが、最近はペースが鈍く、接種をためらう人への働きかけが課題となっている。接種を終えた政権幹部がマスクを外して活動することで、国民に接種を促す狙いがありそうだ。専門家は「医学的によいとはいえない」と指摘する。世界保健機関(WHO)は14日、新型コロナウイルスのワクチン接種を受けた後でも、感染が拡大している地域ではマスクを着用すべきだという見解を示した。人間の傲慢さが端的に表れている。ウイルスの変異を甘く見るべきではない。(読売新聞・夕刊フジ・AFP時事)


2021年5月14日:日本政府は緊急事態宣言を拡大適用/日本政府は14日、北海道・広島・岡山にも緊急事態宣言を拡大適用すると発表した。期間は5月31日までとした。また蔓延防止等重点措置を群馬・石川・熊本県に追加適用した。これは5月16日から来月13日までとした。(フジテレビプライムニュース)


2021年5月14日:武漢コロナの発生源は研究所の可能性を排除できず/世界の著名科学者らは新型コロナウイルスの起源がなお不確かで、中国武漢市の研究所から漏えいした可能性はデータに基づいた綿密な調査で誤りと証明されない限り排除できないとの見解を示した。英ケンブリッジ大学や米スタンフォード大学などの科学者18人は科学誌「サイエンス」への書簡で「パンデミックの起源を判断するにはさらなる調査が必要だ」と主張。研究所から偶発的に漏れた可能性と、動物から人へ感染した可能性は、いずれも理論上あり得るとの認識を示した。(ロイター)


2021年5月13日:東南・南アジアで変異コロナ対応に苦慮/東南アジアや南アジアで新型コロナウイルスの感染が拡大している。インド型や英国型など変異株の影響とみられている。各国とも押さえ込みの切り札としてワクチンに期待するが、供給不足のほか、感染者への対応が優先課題となり、思うように接種は進んでいないのが現状だ。インドでは1日当たりの新規感染者数が40万人を超える日が続き、13日にも約37万人の感染が確認された。感染力が強いインド型変異株が猛威を振るっており、都市部から農村に感染が広がっている。インドでの流行拡大の影響を強く受けたのが隣国ネパールだ。3月に1日当たりの新規感染者は100人程度だったが、今月11日には9317人と過去最多を更新。インド型変異株の患者も確認された。インドの大都市が外出禁止措置に踏み切って出稼ぎ労働者が相次いで帰国したことが、感染拡大につながったもようだ。インド型変異株はスリランカでも確認され、同国の新規患者は増加傾向だ。一方、タイでは13日発表の1日当たりの新規感染者は4887人で、1日として過去最多となった。刑務所で2800人超の集団感染が出たことが数字を押し上げた。4月上旬から英国型変異株が急拡大しており、今月10日にはインド型変異株の感染者も確認された。フィリピンは英国型と南アフリカ型を中心に感染が広がり、4月下旬に累計感染者は100万人を超えた。今月11日には中東から帰国した船員がインド型変異株に感染していることが確認され、政府は対応を強化している。(産経ニュース)


2021年5月11日:インドのガンジス川は遺体の捨て場/インドを流れるガンジス川の川岸には、何十体もの腐敗した遺体が漂着している。 現地当局では、こうした遺体はインド北部のウッタルプラデシュ州から流れ着いた新型コロナウイルス感染症の犠牲者だと見ている。 インドでは火葬に必要な薪が不足していて、多くの遺体がガンジス川に沈められている。(Business Insider Japan)


2021年5月11日:EUがアストロゼネカ社を供給遅れで提訴/欧州連合(EU)の欧州委員会は、英製薬大手アストラゼネカに対し、来月末までに9000万回分の新型コロナウイルスワクチンを確実に供給するよう求め、提訴すると発表した。同委の報道官が11日、明らかにした。ステファン・デケースマーカー報道官は記者会見で「第1四半期にすでに納入された3000万回分のワクチンに加え、追加の9000万回分を納入するよう、同社に対する裁判所命令を求める」と述べた。背景事情が分からないので何とも言えないが、このような事態の最中に提訴は好ましくない。(AFP時事)


2021年5月11日:台湾で6件新規患者発生で集会規制強化/台湾政府は11日、感染経路が不明の新型コロナウイルス感染が6件報告されたとして集会の制限を強化すると発表した。陳時中・衛生福利部部長(保健相に相当)は記者団に、5件は北東部の宜蘭県で、1件は台北近くの新北で確認されたとし、全員最近の渡航歴はなかったと説明した。陳は市民にマスク着用や手洗い、社会的距離の確保を呼び掛けた。政府は濃厚接触者を追跡し検査・隔離すると話した。制限措置は直ちに開始し6月8日まで実施する。500人超の屋外イベントと100人以上の屋内イベントは中止となり、列車内での飲食は禁止する。台湾は新型コロナの封じ込めに成功しており、これまでの感染者は1210人、死者は12人にとどまる。(ロイター)
2021年5月10日:台湾にWHOからの招待状なし・台湾抗議/24日に開幕する世界保健機関(WHO)総会から、今年も台湾が排除される見通しになった。参加申込期限の10日までに、WHOからの招待状が届かなかった。台湾外交部(外務省)の欧江安報道官は11日、「中国が悪意をもって妨害した」との見方を示した上で「台湾人の健康権を踏みにじっている」と中国を強く批判した。中国の反対でWHOから排除されている台湾は、新型コロナウイルスの感染拡大を効果的に抑え込んできた経験などを国際社会と共有することで「世界に貢献できる」(蔡英文総統)と、総会へのオブザーバー参加を繰り返し訴えてきた。しかし、2016年の参加を最後に5年連続で参加できない公算が大きくなった。世界のための国連が、たった1国の中国の反対で機能できなくなっている。こんな組織は解体して作りなおすべきだ。WHOも中国のいいなりに動いている。(時事通信)


2021年5月10日:米ロスアンゼルス郡が7月にも集団免疫獲得/全米第2の都市ロサンゼルスを抱えるロサンゼルス郡の保健当局者は10日、新型コロナウイルスのワクチン接種がこのまま順調に進めば、7月中にも社会全体でウイルスが広がりにくくなる「集団免疫」を獲得できるとの見通しを示した。ロサンゼルス郡でワクチン接種の対象となる16歳以上の約830万人のうち、少なくとも1回の接種を終えた住民は約6割。当局者は週40万回の接種ペースを維持できれば「7月中旬か下旬には(集団免疫の)レベルに到達できる」と述べた。同郡の新型コロナの累計感染者は約123万人で、死者は約2万4千人。(共同通信)


2021年5月9日:インドで猛威を振るっているのはインド変異型か?/首都ニューデリーでは、増え続ける死者に火葬場が足りなくなり、街はずれの公園や駐車場にたくさんの薪を並べて遺体が火葬される。医療崩壊して入院できず、路上で酸素吸入をする患者が続出。新潟大学名誉教授の岡田正彦は、「まだ確証はないが、インド型は感染力が非常に強く、感染すると治りにくいため、重症化リスクも高いと考えられる。すでにアメリカの疾病対策センター(CDC)は、インド型はリスクが大きいと判断し、アメリカ政府に渡航禁止宣言を出させている」と言う。国際医療福祉大学病院内科学予防医学センター教授の一石英一郎もインド型の恐ろしさを指摘する。「最大の脅威は、日本人の“天敵”となるかもしれないことだ。今後、日本でもインド型が流行して、インドと同じような状況に陥る危険は充分にある」と語る。(NEWSポストセブン)


2021年5月7日:WHOが中国製ワクチンを初承認/世界保健機関(WHO)は7日、中国医薬集団(シノファーム)が開発した新型コロナウイルスワクチンの緊急使用を承認した。WHOによる中国製ワクチン承認は初めて。WHOはこれまで、米ファイザーと独ビオンテックの共同開発ワクチン、米モデルナ、米ジョンソン・エンド・ジョンソンのワクチン、韓国とインドで製造された英アストラゼネカのワクチンの緊急使用を承認していた。WHOの緊急使用承認により、世界各国で迅速なワクチン承認と輸入が可能となり、特に国際標準の規制当局を持たない国は大きな恩恵を受ける。また、貧困国などへのワクチンの公正な分配を目指す国際的枠組み「コバックス(COVAX)」を通じた供給も可能になる。(AFP時事)


2021年5月7日:英国がインド変異株を懸念株に指定か?/英BBCは7日、インドで最初に見つかった「B.1.617.2」と呼ばれる新型コロナウイルス変異株を英当局が「VOC(懸念すべき変異株)」に指定する可能性があると報じた。報道によると、専門家は同変異株をVOCに指定すべきと勧告した。報告された件数は先週の202件から500件以上に増加したという。ウェルカム・トラスト・サンガー研究所のディレクター、ジェフ・バレットはBBCラジオに対し、この変異株が英国内外で多数報告されていることから、昨年のウイルスよりも感染力が強いと考えられると話した。英南東部のケント州で発見され、英国で感染第2波を引き起こした変異種と同程度の感染力を持つ可能性があるとの見方を示した。これに加えて南アフリカとブラジルでそれぞれ見つかった変異株などが現在VOCに指定されている。バレット氏はこうした変異株にもワクチンが有効なことを示す研究結果が得られていると述べた。(ロイター)


2021年5月6日:コロナ禍の実際の死者は2倍の可能性/米ワシントン大学保健指標評価研究所(IHME)は、新型コロナウイルス感染症による世界の死者が累計で約690万人と、各国の公式発表の2倍超に達している可能性があるとの分析を発表した。IHMEは、新型コロス感染症による死亡事例の報告が大半の国で、病院で亡くなるケースやコロナ感染が確認されている患者の死亡に限定されていると指摘。とりわけ、コロナ検査が浸透していない国では「新型コロナによる死亡事例が見過ごされている公算が大きい」と指摘した。(ロイター)


2021年5月6日:欧州はコロナ収束で見切り発車の規制解除/欧州各国が、新型コロナウイルス対策で導入した都市封鎖の緩和に動きだした。「第3波」流行が続く中、ワクチンの大量接種で感染収束を見込んで、経済再開に踏み出す構えだ。「ワクチン接種証明書」の実用化も進んでいる。(産経ニュース)


2021年5月5日:ブラジル大統領がコロナ禍を「新たな戦争」と中国非難/ブラジルのボルソナロ大統領は5日、新型コロナウイルスのパンデミックについて、「中国に仕掛けられた新たな戦争」だとの認識を示した。ボルソナロ氏は親米右派だが、中国はブラジル最大の貿易相手国で、新型コロナワクチンのほとんどを依存していることもあり、これまであからさまな批判を避けてきた。(時事通信)


2021年5月5日:中国の大型連休で2億6700万人が移動/中国国営新華社通信は5日夜、中国交通運輸省の推計として、1日からの労働節(メーデー)の5連休で、延べ2億6700万人が国内を移動したと伝えた。新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けた前年同期を大きく上回り、感染拡大前の2019年の水準を回復した。今回の連休は全国的な移動制限措置が取られず、北京郊外の万里の長城をはじめとする各地の観光地は、多くの人でごった返した。中国がこのような大胆な開放政策を取れた背景に、中国人の自然集団免疫があるのかもしれない。なにしろ中国は感染症の蔵元であるからである。(読売新聞)


2021年5月5日:世界で急性飢餓人口が前年比2000万人増/世界食糧計画(WFP)などは5日、55カ国・地域を対象にした調査で2020年の「急性飢餓人口」が前年から約2千万人増え、約1億5500万人に上ったと発表した。紛争や新型コロナウイルス流行による経済悪化が原因として、21年も危機的な状況が続くと警告した。急性飢餓人口は、突発事案による深刻な食料不足に陥った人々の数を指す。コンゴ(旧ザイール)・イエメン・アフガニスタン・シリアなど10ヵ国が飢餓人口の66%を占めた。気候変動も悪化の要因で、5歳未満の子ども約7520万人が栄養不足による発育不良に陥っているという。(共同通信)


2021年5月4日:韓国政府がインドからの直行便手配・170人の韓国人が帰国/新型コロナウイルスの感染が急拡大しているインドから現地在住の韓国人約170人が4日、韓国政府の支援の下、臨時航空便で仁川国際空港に到着した。インドでの感染拡大を受け、韓国政府は直行便の運航を中断しているが、現地在住の韓国人から帰国を希望する声が出たのを受け、退避のため臨時便を準備した。韓国メディアによると、この日、南部チェンナイから帰国したのは現代自動車の駐在員家族ら。韓国政府は今週中に南部ベンガルールからも200人以上の帰国を支援する。インド在住の韓国人にも感染が急拡大しており、これまでに148人の感染が確認された。 (時事通信)


2021年5月2日:タイで中国製ワクチン「チノバック」で副作用多発/タイのネットメディアによると、北部ランパーン県立病院で、中国製ワクチンを接種した直後から体調不良を訴える人が相次いだことから2日、中国製ワクチンの使用を一旦中止した。タイではシノバックが最も多く接種されているが、5月からスプートニクス(ロシア製)、6月からタイ製アストロぜネカ、7月からファイザー製をを予定している。(Global News Asia)


2021年5月1日:豪がインドからの入国規制・違反に最高5年の実刑/オーストラリア政府は1日、新型コロナウイルスの感染が拡大しているインドからの入国禁止措置に違反した場合は最大で禁錮5年と罰金を科す可能性があると発表した。オーストラリアは今週、インドからの一時的な入国規制を発表していたが、経由便の抜け穴を利用する入国者が相次ぎ、このたび対策を強化。今月3日から、過去14日以内にインドに滞在していた人がオーストラリアに入国すると、禁錮刑と罰金の対象となり得る。一時的な入国規制は少なくとも15日まで施行される。入国規制の違反者に対する禁錮刑を明確に示した今回の決定に対し、人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチ(HRW)は「言語道断」だと非難している。著名なクリケット選手をはじめ、インドで足止めされている数千人のオーストラリア国民をチャーター便で帰国させよう求める声が出ているが、スコット・モリソン首相は要請を退けている。4日の後日報道で、モリソン首相は批判が多いため態度を軟化させ、刑罰を緩めることに言及した。また人権団体が非科学的な批判をしている。筆者は豪政府の迅速で果敢な決定に賛同する。日本もこのように迅速に物事が決められるように、大統領制に移行すべきである。(AFP時事)(5.4追記)


2021年5月1日:インドで1日当たり40万人以上感染/インド政府は1日、新型コロナウイルスの1日あたりの新規感染者数が40万1993人となったと発表した。40万人を超えたのは世界で初めて。4月下旬以降、新規感染者数で世界最多の更新が続いており、感染者の増加に歯止めがかからない状況だ。発表によると、1日あたりの死者数は3523人で、累計感染者数は1900万人を突破した。2ヵ所の変異で感染力が強いとされる「二重変異ウイルス」の蔓延により、感染の急拡大が続いているとみられる。首都ニューデリーは、COVID-19の感染者急増を受け、今月3日までの予定だったロックダウン(都市封鎖)を1週間延長する。デリー首都圏のアルビンド・ケジリワル首相が1日、ツイッターで明らかにした。(読売新聞・AFP時事)
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