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【時の言葉】外出を控え、資源消費を減らそう(2022.6.20))

【時事評論2020】

ワクチン投与の優先順位と屋外マスクの是非

2020-08-23
  8月23日に知り得たニュースで、中国ではワクチン投与が既に7月22日から始まっており、その優先順位は、①医療従事者・②食品卸売市場関係者・③交通機関従事者・④サービス産業従事者の順であるようだ。これらを対象に「免疫のバリア」をまず確立し、都市全体の運営を安定させることを目的としている。これは全体主義国家として当然の措置であり、実際には1番目に国家指導者や高官・共産党員なのかもしれない。あるいは民間で試して問題がないと分かったあとでこれらの特権階級が優先的に行われるのかもしれない。だがこれはある意味で合理的であり、筋が通っている。社会の主要構成員を優先するのは当然だからである。
 
  それに対して日本では、数日前のニュースでは優先順序が、①医療従事者、②老人とされたようである。新型インフルエンザに対する法的規定はあるが、これには老人を必ずしも入れていない。今回新聞でそのような報じ方をされたのは、人命尊重主義が基になっていると思われる。筆者はこれに非常に違和感を覚えた。老人は既に社会における役割を終えて自分の楽しみのための老後を過ごしているのであり、優先する必然性は何もない。筆者も老人であるが、インフルエンザワクチンですら拒否する考えであり、新型コロナワクチンが出来たとしても受ける必要がないので受けない(回りから強要されるかもしれないが・・)。優先順位は、①医療従事者・②政治家・③若年労働者(18~39歳)・④全労働者・⑤就学生(6~18歳)・⑥幼児(0~6歳)とすべきである。
 
  また筆者は外でのマスク着用の不要性をずっと考えてきたが、専門家やメディアは全くこのことに触れず、これまで意見を差し控えてきた。外の環境では紫外線による殺菌効果があり、消毒も必要なければ、マスクも必要ないと考えてきた。だが世界中で外環境の消毒(道路・屋外)が行われるのを我々は見てきた。興味深いことだが日本では不思議にその光景はほとんど見たことがなかった。それは科学的に考えて合理性がある。だがマスクに限っては、法的な規制は無いにもかかわらず日本では誰もが外でマスクをしている。自転車に乗っている人もジョギングしている人までがマスクをしている。だが私は外で一人で畑仕事をする際にも孫と散歩する際にもマスクはしない。感染の可能性はほぼゼロだからである。
 
  世の中との矛盾を感じながらモヤモヤとした気分であったが、中国では8月20日に「外でのマスク着用は不要。ただし会話をするときは着用」という方針が示されたと知り、気分的に爽快感、あるいは納得感を覚えた。私としてはこの件に限っては日本よりも中国を支持する。またそのような合理的判断を下した中国という全体主義にも共感を覚えた。これは決して中国に好感を持ったということではなく、全体主義の考え方に共感を覚えたのである。それに比べて日本は何と遅れていることだろう。生命尊重主義が生命絶対主義に置き換わり、命を救うことに最善の価値を与えて命を生かすことを考えていない。若者よりも老人を優先的に救うことに何の意味があるのだろうか。現に感染者が若者に多いことは最近の傾向であり、それをまず考慮しなければならないはずである。日本のやり方は大局的にも人道的にも間違っており、科学的にすら間違っている。それは日本が将来・未来を考えていないことに通じるだろう。
 
 
  
 
  
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