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【時の言葉】外出を控え、資源消費を減らそう(2022.6.20))

【時事評論2020】

中国が武漢開放・壮大な実験が始まった

2020-04-08
  中国が武漢封鎖を解いた。これは壮大な実験となるだろう。習近平がそれだけ経済的に追い込まれているとも思えるし、機動的な全体主義(ここでは独裁主義)の優秀性を証明できたとも見える。だが世界は中国の傲慢な態度に辟易し、愛想をつかした国も出てきた。アメリカはWHOの中国寄りの行動を批判して、拠出金を拒否する行動に出ようとしている。ノムもWHOが自己改革できないならばこのような行動は当然とアメリカの行動を支持する。
 
  一方日本では重い腰を上げて非常事態宣言」を7都府県に限って発令した。だがこれには強制力はない。日本は世界で最も人権(ノムはこの概念に反対)を重んじているため、市民の自由を奪う強制力のある法がないためである。つまり憲法に「非常事態法」の規定がない。一刻も早く憲法改正に手をつけなければならないが、愚劣な野党は審議を拒否している。これは民主主義の価値を貶めることで、中国の全体主義の優秀さを認めてしまうことになる。
 
  幸い日本人は危急時に連帯行動を取ることに慣れており、またガバナビリティー(順法性)が秀逸な国民性であるため、宣言を出しただけで十分効果はあるだろう。だが戦争になった場合には今回のような効果では不十分であり、強制力を伴わなければ混乱を来すことになる。民主主義が全体主義より優れていることを示すためにも、強制力のある法が存在することが必要である。
 
  現在世界は2つの実験に注目している。中国の武漢開放が吉と出るか凶と出るか、そして日本の言葉だけの非常事態宣言が、果たしてコロナ感染拡大を食い止めることができるか、という2つの壮大な実験である。8割の人が3密(密閉・密集・密着)から遠ざからなければウイルス蔓延を防止する効果はないと言われる。中国はこれを解禁した。日本はこれから実行しようとしている。どちらも予測はできない。極めて興味深い実験となるであろう。
 
  ノムが予想したように、経済的に行き詰った貧困層がついに暴発を始めた。これは今後世界に波及し、商店が襲われるケースが続出し、治安が乱れることになり、各国の政治が問われることになる。都市封鎖・国家封鎖が必ずしもウイルス蔓延に効果があるわけではなく、反って感染を広める事態を作り出している国もある。ノムは都市封鎖には反対の立場を取るため、日本の対応はもどかしいが賢明であると支持したい。

 
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