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【時の言葉】外出を控え、資源消費を減らそう(2022.6.20)

【時事評論2026】

将来と未来

2026-04-28
  ふと、これからのことについて、日本語では「将来」と「未来」を使い分けていることに気付いた。大雑把に言えば、近い未来のことを「将来」と言っているようであり、「未来」はもっと遠い将来のことを言っているようであるが、より本質的な違いを考えてみた。何気なく使っている「将来は〇〇になるだろう」という言葉は、技術的な発展に伴う社会の変化を含んでいるように思われるが、それは想像可能なものであり、多くの人の予想の範囲内のことを指すような気がする。それに対して、「未来は〇〇になるだろう」と言う場合は、現在の生活様式や技術の延長線状に誕生するものから、さらに本質的に人間の在り方が画期的なものになる時代のことを指すような気がする。たとえば、結婚制度というものが無くなっている世界は現在では想像すらできないが、未来世界ではあり得ることかもしれない(24.10.5「現代の結婚制度と未来の結婚制度」)。ノムは未来世界を、現在とは全くことなる異次元的世界になると考えており、現代世界は近い将来、終末的破綻を迎え、その後に未来世界が到来すると考えている(23.9.17「超未来世界の妄想」)。以下ではそうした考えを述べてみたい。

  ノムが小学生低学年だったころと現代ではまるで異なるが、その変化に違和感はない。身の回りには無かった自動車を今では自分で運転している。世になかったコンピューターなるものが、今ではパソコン(PC)として生活に欠かせないものとなっている。幼少のころには電話は固定電話であったが、今ではスマホという形でのモバイル利用になった。これらは全て、技術的進歩や革新が世の中を変えてきたものである。それがノムの人生の1代の中で起こった(24.1.6「世の中の変化率」)。人類史の節目に生きているという実感があるが、多くの人はそんなことを感じることもなく、ごく自然に当たり前のように新しい技術を使いこなしているようである(22.11.26「順応と適応」・23.8.17「生物学的人類史」・24.2.3「技術論」)。ノムはそうした急激な変化を受け入れられず、ある意味で拒否をしているため、メールもできるがやらないし、スマホも持ち歩くことはない。だがPCだけは記録・執筆・情報発信のために大いに使っている。これは個人使用の範囲で済むため相手を必要とせず、わずらわしさがない。総じて技術の進歩によって人と人の間に会話が無くなり、隣と隣が疎遠になってしまったことに、寂しさを超えた危機感を感じている(25.9.17「コミュニケーション」)。

  ノムの想定している未来世界では、以下のように、これまでの世界とはまるで異なった制度になっている(24.12.18「未来世界の原則」)。前提として、世界連邦の下で世界は一つにまとまり、各国家は自治国家として連邦に忠誠を誓い、代わりに自治を行う(21.3.28「世界連邦の可能性」)。つまり国家から防衛などに関する武力を連邦に移譲し、国家は内政にのみ従事し、連邦の裁定・指示に従う(21.10.6「武器と武力」・23.7.8「国家と世界の安定統治は可能か」・24.2.15「国家の制御」・24.7.1「武力放棄の可能性」)。資源の平等管理のために、資源は全て連邦の管理の下に置かれ、各国の国格と必要量に応じて配分する(20.10.18「国格評価ランキング」・22.8.31「国家の国格」・23.8.25「資源論」・23.9.15「資源配給制」・24.6.22「資源の共有」・24.10.26「未来世界における資源配給制度」・24.12.31「国格評価」・25.2.1「資源は誰のものか?」)。また地球温暖化を制御するため、貿易は原則禁止され、資源消費を最小限にする(22.6.3「貿易論」・24.9.6「不正貿易をどう防ぐか」)。世界は競争を止め、自国の生き残りのためにのみ、全力を挙げて取り組むことになる(20.9.7「人間は競争を克服できるか?」・20.9.16「競争はいつ芽生え、何をもたらしたか?」・23.11.10「生きるためのサバイバルにおける闘い」)。そうした前提で生まれる新しい人間社会は、以下のようなものになるだろう。

1.戦争が無くなるため、各国は他国と調和することが最善の策となる(21.5.14「係争と戦争の論理」・21.7.4「戦争論」)。
2.貿易が無くなるため、各国は連邦から与えられた資源の範囲で工業・農林水産業に高度な技術を使うだろう(22.6.3「貿易論」)。
3.人口調節による人口の減少のために、AIロボットが各部門・各所で活躍し、人間はAIができないことを補助的に行うことになるだろう。ただしAIには人間倫理と道理を理解するように仕組まれている(21.5.22「人口限界説の変遷」・21.10.29「人口爆発の脅威」・25.1.13「AIの劇的進化・人間の脳を超える日」24.11.12「AIの人格」)。
4.人々は地下の住まいである画一化された環境シェルターに住み、職域接近の考え方に基づいて、徒歩通勤・自転車通勤が奨励されるだろう(22.8.2「地下駅のシェルター化と住宅のシェルター化」・22.9.26「地下生活へのいざない」・23.7.13「干ばつ期を乗り切る環境シェルターの考え方」)。自動運転マイクロバスが多数走り、遠い職場にはこれで通うことになる。
5.住まいは必要に応じて国家から有償で与えられ、最長500年ローンで返済する(22.2.22「環境シェルター住宅の設計指針」)。住まいを個人や家族の必要に合わせて内装することは自由である。家賃は無いが住まい自体は国家の所有となる。土地も同様である。
6.個人や家族の収入の最低・最高額が定められ、無用な競争はなくなるだろう。貧富の差は極端に縮まるが、差を設けるべきであり、統一賃金という考え方ではなく、人格と能力に合わせた供与体系になる(24.12.5「報酬・賃金・給与」)。
7.テレビ・新聞・ネットなどの情報関連は全て連邦と国家の情報管理下に置かれ、国民に有益な情報が提供されるようになる。ネット詐欺・サイバー攻撃などは一切不可能になる(21.2.1「ノムネット」)。
8.連邦・国家・組織内に生じる不正は、それを正すための市民通報により司法オンブズマン(国民代表賢人)が捜査できる。ただし、無用・有害な通報は通報者自身の人格点が下げられることで罰せられる。その判断はノムAIが行う。
9.競争を無くすために、広告は禁じられる。市民はネットで必要な物品等を検索し、AIが組織格の高い順に最適企業・最適物品を3つほど紹介することになる。市民が気に入らなければ、検索方法を変えることで、気に入ったものを探すことができるだろう。これによりいかさま品などは排除される。詐欺も排除される(24.9.19「広告の是非論」・25.7.15「広告犯罪」)。
10.旅行は原則禁止される。エネルギー消費の大きな部分を占めるからである。徒歩や自転車による旅行は推奨されるが、車・鉄道・船舶・飛行機・ロケットによる旅行は好ましくないものとされる。そのため、外国旅行や航海は禁止される。人流を無くすことで、エネルギー消費の多くを節約できる(24.3.27「旅行」)。
11.人々の楽しみは、内的・地域的なものになるだろう。祭りや音楽祭、運動会などが、地域ごとに行われ、それはメディアの取材などで全国に知られる。一部は世界にも知らされるが、それを直接見に行くことはできない(24.11.1「娯楽」)。
12.家族という繋がりは普遍的なものであり、これに変化はあまりないだろう。家族や故郷というものは人の生きる土台であり、その重要さは未来世界でも認識される。だが人に食欲や性欲が本能として有る限り、食欲を満足させることだけでなく、性欲を満足させる公的施設が必要なことは言うまでもない(22.8.3「未来世界の性欲処理施設」・25.9.17「コミュニケーション」)。
13.人の名誉欲を満足させるためには、全ての人に自負心を持たせることが重要で、その機会を与えるべきである。人格点制度はそうした必要により定められるものである。誰でも自分の人格を高めることができ、社会はそれを高く評価して権利という報酬を与える(24.4.7「地位と名誉」・24.12.5「報酬・賃金・給与」)。
14.人の闘争欲を満足させるためには、スポーツなどにおいて代替闘争が行われることが好ましい(25.5.25「闘争本能と競争本能」)。格闘技と呼ばれる商業的なものも、不快感を与えない範囲で許容されるべきだ(24.5.5「人間は本能的に肉体闘争が好き」)。ただ、それが商業的に拡大し、オリンピックのような商業的なものになることは、資源消費という観点から好ましくなく、スポーツは地域的なものになるべきである(22.9.13「地域・国家・人種による進化程度の違い」)。報道によって個人や地域の成果が世界に紹介されるのは問題ない。

  以上に挙げた項目は未来世界のほんの一例であり、未来世界最大の恩恵は、戦争や紛争が無くなり、人間が本来の生存という目的のために、自分のため、社会のために努力できることだろう。上記した内容から分かるように、未来世界は現代とはまるで異なる世界であるが、人々は自然にこれを受け入れ、それが当たり前のように思うことだろう。人間は時間を掛ければ変化には容易に適応できるからである(20.12.17「世の中の変化と時間資源の消失」)。そうした世の中が、早く到来することを心から願うものである。  

(4.25起案・起筆・5.1終筆・掲載11:10)


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