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【現代寸評】

韓国大統領イのトランプへのおべっか

2025-08-27
  8月27日の産経新聞2面に、「李氏 お世辞連発」という小さな記事を見つけた。25日に行われた米韓首脳会談については既にいくつかの記事が出ていたが、これは初めてお目にかかる内容だったので読んでみた。以下に要点を転載する。

 『韓国のイ・ジェミョン(李在明)大統領は25日の米韓首脳会談で、初対面のトランプ米大統領に対し、お世辞とも取れるような称賛の言葉を乱発し雰囲気作りに腐心した。AP通信は、李氏の「おべっか」を受けて会談でのトランプ氏の態度が”暖かい歓迎”に変化していった、と伝えた。李氏は会談の冒頭、トランプ氏にまっすぐ視線を向け、「大統領のように世界の平和に関心を持ち、実際に成果を出した指導者は初めてだ」と絶賛。朝鮮半島の南北対立に関し「問題を解決できる唯一の人物」と持ち上げ、「大統領がピースメーカーの役割をされるなら、私はペースメーカー(伴走者)としてお支えする」と述べた。将来は、不動産王として知られたトランプ氏が北朝鮮に複合施設「トランプワールド」を建設することを勧め、「私もそこでゴルフをさせてほしい」とへりくだった。・・』

  ここまで読んで、ノムはイの傲慢さと軽率さと卑しさを見た気がした。まず北朝鮮をまるで植民地のように思い描いているのではないか、という傲慢さについて触れよう。ご存じのように、北は韓国に対して徹底的に反発の姿勢を崩していない。ジョンウン体制が続く限り、その姿勢が変わることはないだろう。少なくとも61歳になるイよりは41歳のジョンウンの方が遥かに若く、イの在任中に北が解放される可能性は限りなくゼロに近い。まるで明日にでも北朝鮮を手に入れることができるかのような幻想を振り撒いた罪は重い。まして、トランプに大儲けさせようという魂胆はどこから出てくるのであろうか。これは「おべっか」を超えた政治的野心としか思えない。

  トランプが仮にトランプワールドを建設したとしても、そこでゴルフをするのは自由であるはずであり、「させてほしい」とお願いする筋合いのものではない。なぜそこまで卑屈になってトランプの臣下であるかのように振る舞わなければならないのだろうか。

  トランプもこのイの称賛に心を緩ませたようで、「イ大統領は歴代の韓国指導者よりうまくやれるだろう」と持ち上げ、「私は韓国に対して温かい感情を抱いている」と応じた。だがその前に、トランプは韓国が日本の慰安婦問題を執拗に追及していることに触れ、日本の安倍元首相を最大限に称賛した上で、「日本は前に進みたがっている」と、暗に韓国を批判した。会談直前には韓国の政情を「粛正か革命が起こっているようだ」とも評した。トランプとしては、過去のこと(日本の戦時中の慰安婦問題や徴用工問題、および前大統領の戒厳令発付問題)に拘らずに、日本と上手くやってくれと言いたいのであろう。

  明らかに韓国大統領は米国大統領に対して下手に出た。日本に対しては恩義を受けておきながら上手に出ている。強いものには下手に出、弱いものには上手に出るという韓国の本質を見たような気がした。日本が敗戦したときには一時的に敗戦国としてのくやしさを共有した時期があったのかもしれないが、日本人が慰安婦問題を持ち出してからはそれを機に、今日に至るまで日本を支配者として攻撃し始めた。韓国は受けた恩(国家としての近代化)を忘れ、恨みに執着したのである。それは今でも、日本を弱いものとして見ている証拠であるとノムは思った。昨今の韓国では、「日本を超えた」という報道がしきりに出されており、韓国は増々増長してきている。そうした姿勢で日本と仲良くやっていける訳はなく、日本は韓国に対して平和攻勢を掛けながらも、決して気を緩めたはならないと感じた。

(8.28起案・起筆・終筆・掲載14:30
)


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