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【時事評論2020】

ノム思想(ノアイズム)とは何か?

2020-09-07
  これまでの記述の中に「ノム思想」というものがしばしば登場したが、その詳しい説明はしていなかった。それは本論の中で説明していこうと思ったからである。だがまだ本論は途中であり、やっとノム思想の説明の最初に入ろうという段階であるため、ここにダイジェスト版を示しておく必要があると考えた。
 
  筆者が自分の思考で考えていた頃、自然界の出来事には何ら矛盾や不条理というものを感じないのに、人間界ではあらゆる場面で矛盾や不条理に満ちていることに違和感を覚え始めた。ときにはそれは教科書や新聞記事にも多く見られた。既存の考え方には何かおかしいところがあると気付き始めたのが、探求の始まりであった。青年期まではそれらの矛盾や不条理をそのまま受け入れてきたが、熟年に達するにつれてそれがとてもいたたまれないほどのストレスを生むようになった。そこで自分の考え方を変えてみたところ、いとも簡単にこれらの矛盾や不条理が解消できることに気が付いたのである。そこでこれを体系的にまとめてみたいと考え、すぐには取り組めなかったので、日常の出来事やニュース・記事・書籍などを基に頭の中で検証作業を進めた。そしておぼろげながら、思想としての体系が構築されていった。
 
  ノム思想はおよそ40年ほど前から筆者の頭の中に萌芽が出来始めてはいたが、具体的なものではなかった。そのためこれをまとめてみたいという気持ちになったのはまもなくであるが、定年後のライフワークとして取り組むべきだと考えた。想定しても膨大な量になることが予想されたからである。そして実際に書き始めたのは2010年末である。その書名は仮題であったが『生物学的人類史』とした。だが初期構想の未熟からとてもまとまりのあるものは書けないと思い、個々の思いついたテーマについて個別論文を先にまとめ始めた。「メモ書き」と称する小論文は999もあれば良いだろうと考えてしまったが、今ではそれは超えてしまったために、番号付けの都合から別に「雑」というものを作り、これにも999と3桁番号を付した。現在「メモ書き」から「雑」に移すべきテーマの移動作業を行っている。だが「雑」も現在500を超えてしまっており、最初からそれぞれ9999を予定しておけばよかったと後悔している。
 
  個々のテーマについて既存の考え方や学術的知見を網羅的に調べていくうち、その中に科学的に共通する法則なり原理がある事が徐々に分かってきた。だが学問の世界にそのような考え方があるのかどうか知る由もないので、ウイキペディアを頼りに既存の考え方と違うものを編み出していった。それらの中にさらに共通するものが見いだせ始めたので、これは思想と考えるべきだと思い、その名称を「ノム思想」(ノアイズム/Noaizm)とした。名称の由来についてはここでは省略する。思想としたことによって比較的自由に、だが体系的にモノを考えられるようになった。個別テーマは思想全体を布地に例えれば、糸の結び目である。それは全体に繋がっている。そして布地には未来世界のイメージが浮かび上がっていた
 
  ノム思想は直接具体的な未来を構想も記述もしてはいないノム思想は考え方の指針を示しているだけである。具体的に社会をどうすべきだとか、人間はこうあるべきだとかを述べているわけではない。だが考え方の指針を示せば、自ずとそれに最適な具体策が浮かんでくるものであり、ノム思想が帰納的に生まれたように、今度は具体的な現代世界の解釈、そして未来世界の構想というものがノム思想から演繹的に生まれてきた。本項ではその概要を示すに留め、おおまかな説明は本論(【論文タイトル一覧】参照)に譲る。だが本当の検証・議論は前述した「メモ書き」にあり、その量はすでに5900ページを超えている。また「雑」も2200ページを超えた。とても読める量ではない。後世の批判を期待したい。
 
  ノム思想は基本的に、科学的に十分納得できる法則や原理を基にしている。さらに経験則も重要であり、その中には常識的判断である道理も含まれる。以下にその抜粋項目だけを挙げておきたい。
 
  1.事象原理:事象を決定づけている以下に挙げた自然法則
  2.状況理論:ある状況が次の状況を生み出しているという考え方
  3.確率論:全ての事象はその状況の中で確率的に起こるという考え方
  4.作用・反作用の法則:個々の事象は他の事象に作用し、その反作用があるという考え方
  5.進化論:全ての事象は進化するという考え方
  6.不可知論:全ての事象を人間が理解し、予想することは不可能だという考え方
  7.運命論:全ての事象は確率論的に起こるため、人間の努力には限界があるという考え方
  8.現実論:自然界の事象を直視し、人間界の事象は現実的に考えるべきだという考え方
  9.地球主義:人間が生きながらえるには地球という生存領域条件を最優先すべきだという考え方
 10.共存(共生)主義:人間が生きながらえるには、他の人間・生物との共存が絶対条件であるという考え方
 11.環境創造:人間は環境を変える力があり、それを良い方向に変えるべきだという考え方
 12.ゲーム理論:人間界に当てはめて、より良い結論に導くために心理学的に応用される手法
 
  実際にはこれらから出てくるイデオロギー(主義)を含めて30余の項目があるが、切りがない話なので以上にまとめた。そして重要なのはこれらを個別に考えているのではなく、全ての項目が矛盾が無いように相互に関連づけられていることである。それは「参照」を全ての項目の文章中に付して明らかにした。
 
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